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映画を安く観る方法まとめ!割引や優待サービスでチケット代を節約!

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映画好きの人は、毎月何回も映画館に足を運ぶという人も多いと思います。でも映画館で普通に観ると一回1,800円もするので、何度も観るとなると金額が馬鹿にならないですよね。

 

なんとかして映画を安く観る方法はないのでしょうか?

 

そこで今回は、映画を安く観る方法についてまとめてみました。映画館好きなら知っているであろう定番のものから、意外と知られていないマイナーな方法までさまざまな割引サービスをご紹介いたします。 

 

 

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安く観る方法①「割引きデーや安くなる時間帯に利用する」

 

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映画館の割引きデーを利用するのは、映画を安く見る方法のなかでも定番中の定番です。「レディースデイがあるから映画館には水曜日にしかいかない!」という人も多いでしょう。

 

実施している割引きデーは映画館によって異なりますが、「レディースデイ」や「ファーストデイ(毎月1日)」などが一般的です。

 

映画館によっては、その映画館限定の割引デーを設けているところもあります。

 

また、朝早い時間帯や夜遅い時間帯には「モーニングショー」や「レイトショー」を実施しているところも多いので、そういったものを利用するのも手でしょう。

 

主要3映画館(イオンシネマ、TOHOシネマズ、MOVIX)の主な割引きデーは以下の通り。

 

  イオンシネマ TOHOシネマズ MOVIX
レディースデイ なし 毎週水曜日、1,100円 毎週火曜日、1,100円
メンズデイ なし なし 毎週木曜日、1,100円
ファーストデイ 毎月1日、1,100円 毎月1日、1,100円 毎月1日、1,100円
映画の日 12月1日、1,000円 なし 12月1日、1,000円
映画館特別割引 「ハッピーマンデー」
毎週月曜日、1,100円
「TOHOシネマズデイ」
毎月14日、1,100円
「MOVIXデイ」
毎月20日、1,100円
モーニングショー 平日10時まで、1,300円 なし 平日1回目、1,300円
レイトショー 20時以降、1,300円 20時以降、1,300円 20時以降、1,300円

 

TOHOシネマズにはレディースデイが、MOVIXにはレディースデイ&メンズデイがあり、これらは毎週割引デーがあって使いやすいので、一番はここを狙うといいと思います。

 

イオンシネマにはレディースデイ等はありませんが、毎週月曜日に「ハッピーマンデー」という映画館特別割引を実施しているので、イオンシネマで観るなら月曜日がお得

 

「仕事柄、朝早くや夜遅くにしか観れない」という場合は、モーニングやレイトショーを利用するといいでしょう。ただし、一回1,300円なので割引率は他と比べて低めです。 

 

安く観る方法②「前売り券やムビチケで購入する」 

 

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数日前、数週間前にあらかじめ観る映画が決まっているのであれば、前売り券を購入するのもいいでしょう。通常1,800円のチケット代が、前売り券であれば1,400円で購入できます。

 

前売り券を持っていれば当日チケットと交換してもらえるので、曜日や日付に関係なく使えるので便利です。

 

また、前売り券を買うのであれば『ムビチケ』を利用するといいでしょう。

 

ムビチケはネット上で買える前売り券で、イオンシネマやTOHOシネマズ、MOVIXなどのムビチケ対応劇場であれば全国どこの劇場でも使えます。

 

意外と知られていませんが、ムビチケはAmazonでも購入可能です。

 

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購入したらムビチケ番号がEメールで即時送付されるので、そのまま劇場で引き換えればOK。

 

ちなみに、ムビチケの購入期限は公開日前日の23:59までです。前売り券なので、当然ですが公開日以降に購入することはできません。

 

Amazonで『ムビチケ』前売り券を見る

  

安く観る方法③「各劇場のメンバーズクラブに入会する」 

 

映画館によっては、独自のメンバーズカードを発行しているところもあります。

 

「6回観ると1回無料」など特典がオイシイところも多いので、頻繁に行く映画館であればメンバーズカードを作っておくといいでしょう。 

 

主な映画館のメンバーズカードは以下の通り。

 

  イオンシネマ
『ポイントサービス』
TOHOシネマズ
『シネマイレージ』
MOVIX
『SMTメンバーズ』
特典 6回観たら1回無料 毎週火曜日、1,400円
6回観たら1回無料
6回観たら1回無料
入会金 200円 なし 100円
年会費 なし 初年度500円
次年度から300円
(クレジット機能付きなら基本無料)
なし 

 

ポイントの有効期限は最終利用日から半年くらいのところがほとんどのため、あちこちでカードを作っても無駄にする可能性が高いです。

 

よく行く映画館のメンバーズカードに絞り、なるべくそこに通うようにしましょう

 

安く観る方法④「映画館提携のクレジットカードを使う」

 

イオンシネマであればイオンカード、TOHOシネマズであればシネマイレージカードを持っていると、割引特典を受けることができます。

 

特にイオンシネマは、毎月20日・30日はイオンカード決済で1,100円、それ以外の日でも1,500円で観ることができるのでかなりお得です。

 

もちろん、ポイントも溜まるので、イオンシネマによく行くのであればイオンカードは必須と言ってもいいでしょう。

 

安く観る方法⑤「デイリーPlusを使って常に割引キャンペーンを受ける」

 

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映画館だけでなく、レストランやマッサージ、旅行やホテルなどを頻繫に利用するのであれば、『デイリーPlus』という会員サービスに登録すると、さらにお得に利用できちゃいます。

 

『デイリーPlus』とは、Yahoo! JAPANが提供している月額定額制の会員制割引優待サービス。

 

月額500円(税別)の会費はかかりますが、映画以外にもグルメやレジャーなどさまざまなサービスの割引・優待を受けることが可能です。

 

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イオンシネマであればいつでも300円引き。TOHOシネマズや109シネマズ、ユナイテッド・シネマなどは常時500円引きでチケットを購入できるんです。

 

月に1~2回利用すれば簡単に元が取れる上に、プラスしてレストランや水族館、遊園地などのレジャー施設利用も割引が受けられます。

 

提携している施設・お店は90万件以上もあるので、あなたが普段使っているサービスの優待もきっとあるはず。

 

初めての利用であれば最大2か月間が無料で使えるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

デイリーPlus - Yahoo! JAPANが提供する会員制割引優待サービス

 

まとめ

 

映画をたくさん楽しむなら、割引や優待を使って賢く観たいですよね。

 

レディースデイや映画の日など割引デーを狙っていくのもいいですが、突発的な思いつきで映画館に行く人も多いと思います。

 

それならば、いつでも割引が受けられる『デイリーPlus』を利用するのがお得です。レストランやレジャーだけでなく、日常使いできるAmazonギフト券も2%ほど安く購入できますよ

 

デイリーPlus - Yahoo! JAPANが提供する会員制割引優待サービス

 

【ネタバレ】『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の感想!"愛と奇妙さ"が溢れるダークファンタジー!

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(出典:映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト

 

『アリス・イン・ワンダーランド』『チャーリーとチョコレート工場』など、想像力豊かな作品を世に送り出してきたティム・バートン監督

 

そんな彼の新たな試みとなる映画、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』を先日鑑賞してきました。

 

実はティム・バートン作品を映画館に観に行くのは初めてのことだったのですが、これがめちゃくちゃ面白かった。彼の紡ぎだす不思議な世界観に、すっかりと魅了されてしまった僕。

 

映画を観てきた感想やレビュー、あらすじなどをご紹介したいと思います。

 

※本記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

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『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ってどんな映画?

 

基本情報

 

【監督】ティム・バートン
【脚本】ジェーン・ゴールドマン
【原作】ランサム・リグズ(「ハヤブサが守る家」)
【出演】エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド
【上映時間】127分

 

奇妙な物語をポップなテイストで描くことに定評があるティム・バートン監督の最新作。

 

原作である「ハヤブサが守る家」は、2011年に出版されたダーク・ファンタジー小説です。アメリカの作家ランサム・リグズのデビュー作。

 

デビュー作でこれだけ完成度の高い作品を書き上げたランサムの力量は素晴らしく、ファンタジーらしいワクワクさせるような世界観でありながら、どこかゾッとするテーマも孕んでいる本作は、映像化するにはティム・バートン監督がぴったりです。

 

2011年に原作が出版されてから5年足らずで映画化というのがすごい(アメリカでは2016年公開)。それだけ魅力的な原作ということでしょう。

 

登場人物&キャスト

 

ミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)

 

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奇妙なこどもたちが住む屋敷を守る、不思議な女性。とても厳格で時間やルールに厳しいが心はやさしく、子どもたちからの信頼も厚い。

 

時間を操る特殊な能力を持っていて、その能力を使い、子どもたちと屋敷を外界から守っています。

 

ハヤブサに変身することができる「インブリン」という種族。

 

ジェイク(エイサ・バターフィールド)

 

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本作の主人公。何のとりえもなく、周囲にもうまく馴染めない生活を送っていた内気な少年。

 

大好きだったおじいちゃんが亡くなったことをきっかけに、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちが住む屋敷を見つけ、その不思議な世界に巻き込まれていきます。

 

「自分は平凡な人間だ」と思い込んでいますが、実は"ある特殊な能力"が隠されていて・・・。

 

エマ(エラ・パーネル)

 

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本作のヒロイン。ミス・ペレグリンやこどもたちと一緒に屋敷に住んでいる少女で、ジェイクと心惹かれ合う関係。

 

フワフワと風船のように宙に浮く能力を持っており、普段は宙に浮かないよう「鉛の靴」を履いています。

 

イーノック(フィンレー・マクミラン)

 

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最年長の少年。嫉妬深く周囲を寄せ付けない雰囲気があり、突然屋敷に訪れてきたジェイクに対してもキツく当たる。

 

人形や死体を操る能力を持っています。

 

オリーブ(ローレン・マクロスティ)

 

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こどもたちをいつも気にかけているお姉さん気質の性格。イーノックに対しては恋心に近い思いを抱いています。

 

触れたものを温めたり発火させる能力を持っていて、ポッドのお湯を沸かしたり暖炉の火をつけたりするのは彼女の役目。

 

ホレース(ヘイデン・キーラー=ストーン)

 

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読書やラジオ、映画が大好きな少年。いつもスーツを着ていて、子どもらしからぬ紳士的なふるまいをします。

 

予知夢を見ることができ、見た夢をスクリーンに投影させることもできる。

 

ブロンウィン(ピクシー・デイヴィス)

 

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最年少の少女。しっかり者な性格で、何事にも一生懸命。ヴィクターというお兄さんがいます。

 

小柄ながら、大人数人分にもなる怪力の持ち主。

 

フィオナ(ジョージア・ペンバートン)

 

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おさげが可愛らしい少女。ミス・ペレグリンやみんなのお手伝いを積極的にこなす、責任感と思いやりのある女の子です。

 

あらゆる植物を急速に成長させる能力を持っています。

 

ミラード(キャメロン・キング)

 

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いたずら好きで、いつもみんなを楽しませているムードメーカー。俗に言う「透明人間」で、服を着てないと周囲から姿を認識することができません。

 

ユーモアたっぷりの愛らしいキャラクターです。 

 

クレア(ラフィエラ・チャップマン) 

 

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恥ずかしがり屋な女の子。口数は少ないですがいつも周りのみんなを気にかけています。

 

後頭部に"大きな口"があって、そこから食べ物をムシャムシャと食べることが可能。

 

ヒュー(マイロ・パーカー)

 

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やんちゃな男の子。落ちつきがないところがあるのが玉にキズ。

 

体の中に蜂を飼っていて、自由自在に操ることができる。

 

双子(ジョセフ&トーマス・オッドウェル) 

 

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マスクで顔をすっぽり覆い、いつも一緒に行動している双子の男の子たち。無口ですが外で遊ぶことが大好き。 

 

マスクの下には恐ろしい目が隠れており、その目で見つめられるとたちまち石になってしまいます。

 

バロン(サミュエル・L・ジャクソン) 

 

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本作の敵。邪悪な異能者「ホローガスト」を率いるリーダーで、不老不死の力を得るためにミス・ペレグリンと子どもたちを捕まえようとします。

 

頭に思い描いただけでどんな人にでも変身できる能力を持っていて、それを使い子どもたちに近づいてくるしたたかな男。 

 

あらすじ(ネタバレあり)

 

主人公ジェイクと大好きだった祖父

 

フロリダで生まれ育ったジェイク・ポートマンは、周囲になじめない内気な少年。ジェイクの唯一の理解者は、幼いころから胸がわくわくするような冒険話を聞かせてくれた変わり者の祖父エイブだった。

 

ある日、エイブが電話の向こうで激しく取り乱していることを心配したジェイクは、英部が自宅の裏の森で倒れているのを発見する。

 

「早くここから離れろ・・・島へ行くんだ。ワシの言うとおりにしろ。」

 

エイブは愛する孫にそうつぶやいて息絶え、ジェイクはその森でこの世のものとは思えない巨大で不気味な影を目撃した。

 

"奇妙な子どもたち"が住む小島へ

 

大好きな祖父の死にショックを受けたジェイクは、それ以来、昔、祖父からよく聞かされたイギリス・ウェールズの小島の児童保護施設にまつわる不思議な話に取りつかれるようになる。

 

保護施設には特異な能力を持った"奇妙なこどもたち"とその母親のような存在のミス・ペレグリンがいて、かつては英部もそこでモンスターたちと戦ったというのだ。

 

誰もその話を信用してくれなかったが、誕生日に祖父の遺品の詩集を受け取ったジェイクは、その中にミス・ペレグリンからのメッセージを発見する。

 

精神科医ゴランの勧めもあり、ジェイクはかつてエイブが暮らしたことがあるイギリス・ウェールズのケルン島を訪ねることになった。

 

ミス・ペレグリン、そして奇妙なこどもたちとの出会い

 

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父のフランクリンに連れられ、はるばるケルン島にやってきたジェイクは、さっそく現地で探検を開始する。

 

そして偶然にも別世界への入り口を見つけ、美しい庭園に囲まれた屋敷にたどり着く。そこにはエイブが話していた通り、宙に浮かぶことができたり、ものすごい怪力の持ち主だったり、体が透明だったりする"奇妙なこどもたち"が幸せそうに暮らしていたのだ。

 

そしてついに、この屋敷の主人のミス・ペレグリンと対面したジェイクは、驚くべき秘密を聞かされる。

 

鳥に変身することができて、時間を自由に操れる"インブリン"という種族であるミス・ペレグリンは、戦争による爆撃からこどもたちを守るために1943年9月3日を繰り返す"ループ"を作り、永遠の平和を保っているというのだ。

 

屋敷に迫る脅威、バロンとホロ―ガスト

 

しかし、ジェイクが屋敷で"奇妙なこどもたち"と過ごす夢のような時間は長くは続かなかった。不死のパワーを得るためにこどもたちの命を狙う邪悪な敵バロンと、祖父が話していたモンスター、ホローガストたちが屋敷に忍び寄ってきたのだ。

 

刻一刻と危険が迫るなか、ジェイクは屋敷にとどまるべきか、現実世界に戻るかの選択を迫られる。

 

だがやがて、特殊自分には、エイブと同様の秘められたな"能力"があり、ミス・ペレグリンやこどもたちが、その力を必要としていることに気づくのだった。

 

そんな時、バロンたちによって、ミス・ペレグリンは捕らわれの身となってしまう。

 

ジェイクとこどもたち、そしてもうひとりのインブリンであるミス・アヴォセットらは、それぞれの能力を駆使して力を合わせ、想像を絶する過酷な試練に立ち向かっていく・・・。

 

(公式パンフレットより)

 

感想&レビュー

 

ティム・バートン節が冴えわたる、ダークな世界観に惹き込まれた!

 

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近年のティム・バートン作品は『アリス・イン・ワンダーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』 といった、ポップなファンタジー映画の印象がありますが、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』はかなり残酷でダークな設定の物語です。

 

本作の敵は「こどもたちの目玉を食べることで不老不死の力を得ようとする怪物(ホローガスト)」なのですが、こいつらがめちゃくちゃ怖い。

 

のっぺらぼうな顔で近づき、口からウネウネと生えている触手で次々と襲い掛かってくる怪物の姿は、さながらバイオハザードのよう。

 

怪物の目的はこどもたちを「殺すこと」なので、目的がハッキリしている分、襲いかかる描写も相当に迫力があります。見る人が見ると「倫理的にどうなんだ!?」と声を荒げそうな話。

 

しかしそういったハッキリとした描写が物語全体の輪郭をクッキリさせ、観ている側を惹き込む力を持つのです。 

 

残酷な話をただ怖いだけで終わらせず、シュルレアリスムな描き方とユーモアを織り交ぜて作り上げるティム・バートンの力はさすが。こういう映画は十八番と言えるでしょう。

 

『アリス~』や『チャーリー~』のような明るいファンタジー映画を期待している人は観ない方がいいです。逆に、昔のティム・バートン作品である『スリーピー・ホロウ』が好きな人にはバッチリハマる映画。

 

"異端者"を排斥する残酷な世界は、現実とのリンクを感じる

 

ミス・ペレグリンは不思議な能力を持った子どもたち(=異端者)を、それを認めようとしない外界から守っているのですが、この表現には現実世界との強いリンクを感じます。

 

魔女狩りやユダヤ人迫害など、いつの時代も異端者は恐れられ排除されてしまう。本作もそんな残酷な世界をテーマに扱っていて、非常に重たく考えさせられるシナリオになっているのです。

 

ティム・バートン自身、「幼少期のころから周囲にうまく馴染めないでいたため、こういった素材には非常に興味を惹かれる」とインタビューで答えています。

 

迫害や差別といったテーマで映画を作るのはとても難しいのですが、ティム自身も少なからずそういう経験があるので、ここまで魅力的な映画に仕上げられる。

 

難解でセンシティブなテーマを、本当に上手く扱っています。

 

ミス・ペレグリンの母性に感動 

 

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僕は事前情報を一切入れずに映画を観に行ったのですが、観るまでは「ミス・ペレグリンは千と千尋の湯婆婆的なキャラクターで、けっこう悪いやつなのでは」と勝手に思い込んでいました。

 

しかし実際に観てみるとまったく違ったキャラクター。子どもたちを守る母性と責任感に溢れた女性で、とても魅力的な人物でした。

 

ミス・ペレグリンと子どもたちは血縁関係はないものの、絆の深さは実の親子以上のものを感じます。

 

序~中盤まではミス・ペレグリンが子どもたちを外界から守る描写が続くのですが、終盤になると立場が逆転。「これまで守られる側だった子どもたちが力を合わせてミス・ペレグリンを救い出す」という展開が非常に感動的で、ミス・ペレグリンと子どもたちとの絆の深さを感じるのです。

 

ミス・ペレグリンを演じているエヴァ・グリーンが本当に素晴らしい。厳格かつ理知的でありながら子どもたちへの愛情にあふれている彼女の姿を、ピタリとうまく演じています。

 

エヴァ・グリーンとティム・バートンは『ダーク・シャドウ』でも組んでいますが、そちらも素晴らしかった。ティムの描く世界観によく溶け込んでいます。

 

ジョニー・デップのように、今後のティム・バートン映画の定番キャストに食い込んでくるかもしれません。

 

特殊な能力だけでなく、子どもたちの"個性"が上手に描かれている!

 

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本作に登場する子どもたちはそれぞれに不思議な能力を持っています。浮遊、怪力、透明、予知夢等々、どれも個性的な能力です。

 

しかしどのキャラクターも「ただの能力者」というだけでなく、個々の性格や背景の描写も非常に細かく表現されているのがこの映画のすごいところ。

 

子どもたちが庭で遊ぶシーンがあるのですが、サッカーで遊ぶやんちゃな子もいればシーソーで仲良く楽しむ子がいたり、木陰で読書する子も。そのワンシーンだけで「この子はこういうタイプの性格なのか」というのが一発でわかるようになっている。

 

ミス・ペレグリンのお手伝いをするシーンやみんなで食事をするシーンにもそういった"個々の性格"が現れる描写がふんだんに盛り込まれています。

 

シリーズ物や連続ドラマならまだしも、単発の映画でこれだけのキャラクターを登場させ、しっかりと個性を描き切ったティム・バートンはさすがです。

 

まとめ 

 

近年のティム・バートン作品とはすこし毛色が異なるので、「明るく楽しいファンタジー映画が観たい!」という人は観ない方がいいでしょう。

 

しかし「怖いだけ、暗いだけ」では決して終わらない、ティム・バートンらしいポップでユーモラスな場面もたくさん登場します。

 

すこしの覚悟と勇気を持って、ぜひぜひ観ていただきたい作品です。 

 

 

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【初心者向け】アメコミ映画の仕組みがよくわかる解説!

近年ますます人気となっているアメコミ映画———

 

『アイアンマン』や『スパイダーマン』、『バットマン』といった作品名は、アメコミ映画に興味がない人でも聞き覚えがあるのではないでしょうか?

 

しかしなんとなく作品名は聞いたことがあっても、「作品が多すぎてなにがなんだかわからない」とか「『アベンジャーズ』ってなに?ヒーローがいっぱい出てくるらしいけどどういうこと?」なんていう疑問を抱えた方もいるはず。

 

そこで今回はアメコミ映画大好き人間の僕が、「アメコミ映画がよくわからない!」といった初心者の方向けにその仕組みをわかりやすく解説したいと思います。

 

これを読めばあなたもアメコミ映画にちょっと詳しくなるかも?

 

 

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出版社によって違いがある!

 

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(出典:https://missclarapress.com/

 

アメコミ映画の原作となっているのは、当然ですがアメリカの漫画(アメリカンコミックス)です。

 

日本の漫画が「集英社(ジャンプ)」と「講談社(マガジン)」というように出版社が分かれているのと同じく、アメコミも出版社の違いで連載している作品が異なります。

 

現在、アメコミの大手出版社は「マーベル・コミック」「DCコミックス」の二社。

 

マーベルは『アイアンマン』や『スパイダーマン』、『X-MEN』といった作品を、DCコミックスは『スーパーマン』や『バットマン』といった作品を抱えています。

 

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アメコミを知らない人が最初につまづきやすいのがこの「出版社による違い」。

 

ひとくちに「アメコミ」といっても、このように出版社によって連載している作品が違うんです。

 

映画の配給・制作会社によっても違う!

 

「出版社が2つあるってことは、映画も2つの会社が作ってるの?」と思われるかもしれませんが、ここがさらにややこしいところで、アメコミ映画を作っている会社はさらに細分化されて複雑な状態になっているんです・・・。

 

現在、アメコミ映画の配給・制作をおこなっている会社は『20世紀FOX』、『ワーナーブラザース』、『マーベル・スタジオ』、『ソニーピクチャーズ』の4社。

 

それぞれが抱えている作品は以下の通りです。

 

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正確にいうと配給会社と制作会社は別なので、こういう表で一概に表わすことはできないんですが、わかりやすくこのようにまとめさせていただきました。

 

それぞれの会社が「マーベル・コミック」と「DCコミックス」からキャラクターの版権を借りて、映画を製作しているという状況です。

 

アメコミ映画をよく知らない人でも、聞いたことはあるであろう『アベンジャーズ』という名前。

 

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(出典:http://video.unext.jp/

 

これはマーベル・スタジオが制作している『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』、『マイティ・ソー』といった作品たちを"一つの同じ世界にまとめて登場させる"というお祭り企画的な映画です。

 

こういうコラボのことを「クロスオーバー作品」なんて言ったりするのですが、アメコミは原作でもクロスオーバーがバンバン出てくるんです。なので『アベンジャーズ』も映画だけでなく原作にも登場しています。

 

原作だと『アベンジャーズ』には同じマーベル作品である『X-MEN』や『ファンタスティック・フォー』といった作品たちも登場するのですが、実写映画では制作している会社(=権利を持っている会社)が違うため、登場させることができない状況に。

 

また、『スパイダーマン』シリーズの映画はこれまで「ソニーピクチャーズ」が権利を持っていましたが、マーベル・スタジオとソニーが提携したことにより、制作会社がマーベル・スタジオへと移管。

 

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(出典:http://gigazine.net/

 

そのため、昨年公開された『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』にスパイダーマンが登場したり、17年夏に公開される『スパイダーマン ホームカミング』ではマーベル・スタジオ作品であるアイアンマンが登場するといったクロスオーバーが実現しました。

 

こういう大人の事情が垣間見えるのも、アメコミ映画の面白さだったりします。

 

『アベンジャーズ』は「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一大プロジェクトの一環!

 

先ほど「『アベンジャーズ』はマーベル作品を一つの世界にまとめて登場させるお祭り企画」といいましたが、このお祭り企画は「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」というプロジェクト名で呼ばれています。

 

MCUが始まったのは、2008年に公開された『アイアンマン』から。

 

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そこから『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』、『キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と続き、そして今年公開された最新作『ドクター・ストレンジ』と現在でもこのプロジェクトは続いています。

 

このMCUに属する作品群たちはすべて世界観を共有しているため、『キャプテンアメリカ』の映画にアイアンマンのお父さんが出てきたり、『インクレディブル・ハルク』の映画にキャプテンアメリカの話がでてきたりなんかも。

 

それぞれの映画が同じ世界観のため、『アベンジャーズ』というお祭り企画でも矛盾や違和感がなく、スーパーヒーローたちが一堂に会することができるんですね。 

 

※ここからは余談なので、読み飛ばしていただいてもけっこうです。

 

ちなみに、MCUの作品は公開年によって「フェイズ1」「フェイズ2」「フェイズ3」と分かれています。

 

フェイズによってキャストが変わるわけでもないので、特に気にすることなく観て大丈夫なのですが、一応ご紹介させていただきます。 

 

各フェイズの作品たちは以下の通り。

 

フェイズ1

『アイアンマン』(2008年)
『インクレディブル・ハルク』(2008年)
『アイアンマン2』(2010年)
『マイティ・ソー』(2011年)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
『アベンジャーズ』(2012年公開)

 

フェイズ2

『アイアンマン3』(2013年)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
『アントマン』(2015年)

 

フェイズ3

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)
『ドクター・ストレンジ』(2017年)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開予定)
『スパイダーマン ホームカミング』(2017年公開予定)
『マイティ・ソー/ラグナロク』(2017年公開予定)
『ブラックパンサー』(2018年公開予定)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開予定)

 

だいぶ数が多いので一気に観るのは大変かもしれませんが、上に挙げた順番通りに観ていけば、『アベンジャーズ』というくくりで語られる作品群の世界観が理解できるはずです。

 

まとめ

 

映像技術の進歩にともなって、これまで映画化は難しいとされていたアメコミたちが次々と実写化されています。

 

作品の数も多くなってきたので初心者の方からするとややこしいとは思いますが、本記事が、そういった方たちがアメコミ映画に踏み入れるための一助となれれば幸いです。

 

 

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『ドクター・ストレンジ』をもっと楽しむために知っておきたい豆知識!

マーベル・シネマティック・ユニバースの最新映画『ドクター・ストレンジ』。

 

魔術をモチーフにするという珍しい作品で、他のアメコミ作品とは一線を画す世界観を有しています。

 

そんな『ドクター・ストレンジ』には普通に観ていただけでは気づきにくい秘密、意外な伏線、細かに作られた裏設定などが多数存在しているんです。

 

そこで今回は、映画『ドクター・ストレンジ』の世界をもっと楽しむために知っておきたい豆知識についてご紹介したいと思います。

 

 

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「アガモットの目」はインフィニティ・ストーン?

 

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(出典:https://www.amazon.co.jp/

 

ドクター・ストレンジの胸につけられたペンダント「アガモットの目」。"時間"を操る強大な力を持つ石で、作中でも重要な役割を果たしたアイテムです。

 

実はこの「アガモットの目」、18年公開予定のアベンジャーズシリーズ最新作『インフィニティ・ウォー』にもキーアイテムとして登場する可能性があります。

 

『インフィニティ・ウォー』は「インフィニティ・ストーン」と呼ばれる6つの石が登場するのですが、そのうちのひとつがこの「アガモットの目」ではないかといわれているのです。

 

これまでにも『キャプテン・アメリカ』に登場した"空間"をつかさどる「テッセラクト」、『マイティ・ソー』に登場した"現実"をつかさどる「エーテル」、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場した"精神"をつかさどる「マインド・ストーン」、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した「オーブ」と、すでに4つのインフィニティ・ストーンが登場しています。

 

「アガモットの目」がインフィニティ・ストーンだとすると、残るはあと一つ。これが今後のマーベル作品で登場し、『インフィニティ・ウォー』へと繋がっていくのでしょうか。

 

ストレンジが事故を起こす原因となった女性は今後登場する?

 

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ストレンジが魔術の道へと進むきっかけとなった交通事故。あの事故は運転中のストレンジのもとに、「落雷の直撃を受けた若い女性がいる」という新しい患者の連絡を受けたことを原因に起きました。

 

ストレンジ自身も興味深そうにしていましたが、この「落雷の直撃を受けた若い女性」というのが今後のマーベル作品に登場する可能性があるのです。

 

マーベルには「ミスアメリカ」というスーパーヒロインがいるのですが、実はこのヒロイン、感電により力を得たという設定が。

 

もしかしたらあのときの患者は、ミスアメリカかもしれません。今後の展開が楽しみです。

 

エンシェント・ワンは原作ではおじいさん

 

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(出典:https://mobile.twitter.com/

 

ドクター・ストレンジの師であり、最高の魔術師に与えられる称号「ソーサラー・スプリーム」の継承者でもあるエンシェント・ワン。

 

映画では女性キャラクターですが、原作コミックではおじいさんの姿で描かれています。

 

どちらも、「長いあいだ生き続けている」「至高の魔術師である」という設定は共通しています。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースはこれまでも原作からキャラクターの姿をだいぶアレンジして登場させたりしてきました。しかし「おじいさん→妙齢の女性」というのはかなり驚きの変化。

 

これに関してエンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンは、「マーベル・ユニバーサスの最大の特権は、バリエーションが許されることじゃないかしら。同じ曲でも、いろんなカバー・ヴァージョンがあるのと似てる。今回のエンシェント・ワンに関していえば、私にオファーをしてきたというだけで大冒険よね。」と語っています。 

  

魔術の振り付けには「タッティング」が取り入れらている!

 

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(出典:http://getnews.jp/

 

『ドクター・ストレンジ』に登場するさまざまな魔術は、どれも独特の動きで魔法陣を形成し、発動するという特徴があります。 

 

実はこの動きには、ダンスの技術である「タッティング」の要素が取り入れられているそうです。

 

タッティングとは、1960年代後半にカリフォルニアで生まれたストリートダンスである「ポッピング」に属する特殊なダンス形態。腕や手を使って角や四角などの幾何学的図形を作るダンスのことです。

 

振り付けを担当したのは世界的にも有名なタッティングの名人ジュリアン・ダニエルズ。

 

ダンサーでありテコンドー黒帯の武術家でもある彼が担当した魔術の振り付けは、魔術と格闘術が融合した『ドクター・ストレンジ』の世界観にぴったりマッチしています。

 

魔法のアイテム(レリック)にはちゃんと名前が付いている!

 

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(出典:http://mantan-web.jp/

 

魔法を発動するための指輪「スリング・リング」やストレンジが身にまとっている「浮遊マント」、モルドが使った「リビング・トリビューナルの杖」など、本作にはさまざまな魔法のアイテム(レリック)が登場します。

 

しかし本編中では映像に移っただけで詳しく語られていない魔法のアイテムたちにも、実はキッチリと名前が付けられていたり、設定が考えられていたりするんです。

 

たとえばカエシリウスを拘束した魔法の鎧は「サイトラックノのクリムゾン・バンド」という名称。およそ3000年前のバビロンで作られたとされる拘束具です。

 

そのほかにも、「ボムガリアスの火桶」や「ワトゥームの杖」などさまざまなアイテムが存在。

 

本編中では語られることのないアイテムの設定もきちんと考えているところに、スタッフの情熱が感じられますね。

 

光る魔法陣の名前は「エルドリッチ・ライト」

 

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(出典:http://www.gizmodo.jp/

 

魔術師たちが不思議な動作とともに発動する光る魔法陣。この魔法陣の名前は「エルドリッチ・ライト(Eldritch Light)」といいます。

 

異次元のエネルギーを引き出すことで作られるパワーで、人間の目には輝く光にしか見えませんが、魔力を持つものが使うと武器や防具にすることができる強力な魔法陣です。

 

エルドリッチ・ライトの形も魔術師や呪文ごとに違ったりするので、そういったところもよく観察しながら観ると楽しいかもしれません。

  

ベネディクト・カンバーバッチは学生時代にインドへ留学していた

 

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主役を演じるベネディクト・カンバーバッチは、大学生時代に半年余りインドのダージリン地方に留学していたそうです。

 

チベット仏教寺院でボランティアをしながら、朝晩の儀式を見学したり、院内外で僧侶たちと会話をして過ごしていたとのこと。 

 

そのときに『ドクター・ストレンジ』の舞台にもなったネパールの観光もしたようです。

 

しかし仲間と一緒にネパールの山を登ったとき、現地ガイドを雇っていなかったカンバーバッチは1日半も遭難したそう。「死ぬかと思ったね。地理的にも霊的にも偉大な場所なんだと痛感したな。」とのちにカンバーバッチは語っています。

 

そういった経験が、『ドクター・ストレンジ』の役作りにも活かされているのかもしれませんね。

 

まとめ

 

改めて観てみると、映画『ドクター・ストレンジ』は本当に細部までこだわって作られているのが感じ取れます。

 

今後の『アベンジャーズ』シリーズへの参戦、『ドクター・ストレンジ』続編への期待など、まだまだ魔法使いヒーローの活躍の場は広がりそうです。 

 

 

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※2017年2月4日 更新

 

僕は映画を観るのが大好きです。家でまったりDVDを観たり、大好きな映画館で最新作を観たり。ほぼ毎月10本近く観ているので、年間100本以上は鑑賞しているはず。

 

そこで今回は、そんな映画好きの僕がおすすめする「最高に面白い映画」をジャンルごとにまとめてご紹介いたします。

 

アクション、ファンタジー、SF、アニメ、ミステリーなどさまざまなジャンルを掲載していますので、目次から興味のあるジャンルへ飛んでいただければと思います。

 

ちなみに僕はホラー映画が苦手でほとんど見ないので、この記事では掲載していません。ページをスクロールしても怖いやつはないので、安心して読んでください。

  

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アクション映画

 

ボーン・アイデンティティー

 

ボーン・アイデンティティー [Blu-ray]

 

公開:2002年
監督:ダグ・リーマン
脚本:トニー・ギルロイ
出演:マット・デイモン

 

記憶を失った元CIAの暗殺者、ジェイソン・ボーンを主人公としたシリーズの第一作目。凄腕の殺し屋という設定なので、主人公演じるマット・デイモンのアクションがとにかくすごい。

 

「自分の正体を知るため」に物語がどんどん進んでいくので、謎解き要素も強く、ミステリー的な面白さもあります。

 

  

トランスポーター

 

トランスポーター [Blu-ray]

 

公開:2002年
監督:ルイ・レテリエ、コリー・ユン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
出演:ジェイソン・ステイサム

 

「依頼されたモノは何でも運ぶ」プロの運び屋、フランクを主人公とするカーアクション映画。フランクは特別仕様の黒いBMWを愛車にしているんですが、それがめちゃくちゃかっこいい。

 

絶対に不可能と思われるような依頼でも必ず運び届けるフランクのプロ意識に惚れます。 

 

 

ダイ・ハード

 

ダイ・ハード [Blu-ray]

 

公開:1988年
監督:ジョン・マクティアナン
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
出演:ブルース・ウィリス、アラン・リックマン

 

1988年公開の名作アクション映画。主人公であるニューヨーク市警のジョン・マクレーンは、「最も不運なタイミングで、最も不運な場所に居合わせる、最も不運な男」なのですが、簡単には死なない「不死身の男」でもあります。

 

5作の続編が制作されているので、一作目にハマった人はぜひ全部のシリーズを観てみてください。シリーズを重ねるごとにどんどんド派手になっていくアクションシーンにも注目。 

 

 

007 スペクター

 

007 スペクター [Blu-ray]

 

公開:2015年
監督:サム・メンデス
脚本:ジョン・ローガン
出演:ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ

 

大人気シリーズ『007』の24作目。最強の秘密工作員、ジェームズ・ボンドが活躍するスパイアクション映画です。 

 

本作のボンドは、謎の巨大組織を追うためにイタリア、オーストリア、モロッコと世界中を舞台に飛び回ります。アクションシーンもさることながら、次々と移り変わっていく街並みも必見。

 

 

ミッション:インポッシブル

 

ミッション:インポッシブル™ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

 

公開:1996年
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デヴィッド・コープ
出演:トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト

 

1996年に公開された大人気スパイ映画シリーズの第一作目。主人公を演じるトム・クルーズは、本作で初めて映画プロデューサーに挑戦しています。

 

登場するスパイキットや作戦がとにかく突拍子もなく、見ていて心が躍るものばかり。スパイチームである仲間たちとのチームワークも本作の見どころです。

 

 

ソルト

 

ソルト [SPE BEST] [Blu-ray]

 

公開:2010年
監督:フィリップ・ノイス
脚本:カート・ウィマー
出演:アンジェリーナ・ジョリー

 

アンジェリーナ・ジョリー演じるソ連の女スパイ「ソルト」を主人公としたアクション映画。ロシアとアメリカの二重スパイ容疑をかけられたソルトが、自身の疑いを晴らすべく奔走します。

 

設定に目新しさはないものの、アンジーの激しいアクションシーンは素晴らしい。「軽めのスパイアクションが観たい」という人におすすめです。

 

  

Mr.&Mrs.スミス

 

Mr.&Mrs. スミス [Blu-ray]

 

公開:2005年
監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー

 

お互いに凄腕の暗殺者でありながら、そのことを相手に隠したまま結婚生活を続けている夫婦が主人公の物語。あるとき別々の依頼者から、「あるターゲットを殺せ」と二人は依頼されます。そのせいでお互いに正体がバレてしまい・・・。 

 

 ブラッド・ピットもアンジェリーナ・ジョリーもとにかく絵になる。夫婦でのアクションシーンがたまりません。現実でも共演後に結婚していましたが、離婚してしまったのが残念。

 

  

特攻野郎Aチーム THE MOVIE

 

特攻野郎Aチーム THE MOVIE(無敵バージョン) [Blu-ray]

 

公開:2010年
監督:ジョー・カーナハン
脚本:スキップ・ウッズ
出演:リーアム・ニーソン、シャールト・コプリー 

 

アメリカの大人気テレビドラマシリーズ『特攻野郎Aチーム』の劇場版作品。湾岸戦争で腕を鳴らした特殊部隊「Aチーム」が活躍する、ちょっとお馬鹿なアクション映画です。

 

Aチームのメンバー四人がそれぞれ個性的で、「どんな絶望的逆境でも必ず乗り越える頭脳派リーダー"ハンニバル"」「ブラジャーからミサイルまで何でもそろえる調達屋"フェイス"」「天才メカニックで腕っぷしも強いが飛行機が苦手な"B.A."」「狂気を宿したトラブルメーカーのパイロット"マードック"」と、登場人物全員が一癖も二癖もある。

 

とにかくキャラが濃く、展開もお馬鹿な感じなので頭を空っぽにして観れるアクション映画です。

 

 

アウトロー

 

アウトロー [Blu-ray]

 

公開:2012年
監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク

 

全米でベストセラーとなった大人気小説「ジャック・リーチャー」シリーズの9作目『アウトロー』を原作としたアクション映画。

 

主人公のジャック・リーチャーは流れ者(アウトロー)ですが、かつては米陸軍憲兵隊捜査官であり、「時計なしに時刻がわかる」「様々な格闘技の精通」「あらゆる火器、銃、武器を使いこなす」「鋭い観察眼をもつ」など超凄腕のキャラクター。

 

これを演じるトム・クルーズがめちゃくちゃかっこいいんです。他作品では見ることができないようなトムの鋭い眼光に注目。

 

 

RED

 

RED/レッド [DVD]

 

公開:2010年
監督:ロベルト・シュヴェンケ
脚本:ジェン・ホーバー、エリック・ホーバー
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン

 

超豪華俳優陣が共演した夢のアクション映画。元CIAエージェントの主人公フランクは、すでに引退して年金生活の身。そんなフランクの家に、武装した謎の集団が突如襲ってくるところから物語は始まります。

 

「なぜ自分が襲われなきゃならなかったのか?」を突き止めるため、かつての仲間たちと共にオッサンたちの逆襲撃が始まるのです。 

 

タイトルの「RED」は「Retired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)」の略。往年の名優たちの渋く、ちょっとお馬鹿な演技が最高です。

 

 

デジャヴ

 

デジャヴ [Blu-ray]

 

公開:2006年
監督:トニー・スコット
脚本:テリー・ロッシオ
出演:デンゼル・ワシントン

 

ニューオリンズのカナルストリートで543名もの犠牲者を出す大規模なフェリー爆発テロが発生したが、現場に犯人に繋がる証拠はすべて燃えてしまった。その捜査をおこなうために、FBIが開発した"4日と6時間前"を見ることができる監視システム「スノーホワイト」を使い捜査をしていくというストーリー。

 

作品のつくり方としては、先に結末を見せ「なぜこうなったのか?」を辿っていくいわゆる「回想モノ」なのですが、この「監視システムを使った回想」という魅せ方が非常に上手い。

 

他のアクション映画にはない、衝撃的なラストシーンにも注目。

 

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード

 

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]

 

公開:2015年
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン

 

27年ぶりに新作が公開された『マッドマックス』シリーズの第4作目。核兵器により荒廃した世界を舞台に、物資や資源を武力で奪い合う"ならず者"たちが登場する物語です。

 

とにかく世界観が最高で、「爆走するトラックの上で炎をまき散らしながらギターを弾いてるやつ」や「V8!V8!V8!と叫びながら襲ってくるやつ」がいたりともうめちゃくちゃ。

 

荒野で繰り広げられるカーチェイスシーンも圧巻。ぜひ大音量で見ていただきたい。頭を空っぽにしてとにかくノリノリになりたい人におすすめしたい作品です。

 

 

レオン

  

レオン 完全版 [Blu-ray]

 

公開:1994年
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン

 

ナタリー・ポートマンの名を世に広く知らしめた名作映画。ジャン・レノ演じる孤独な殺し屋レオンと、そのレオンに「復讐のために殺しの技術を教えてほしい」と頼み込む謎の少女マチルダとの奇妙な同居生活の物語です。

 

親子のようでもあり、恋人のようでもある二人の関係が見ていて心地よく、しかし残酷で冷たい「殺し」というテーマを扱っている哀しみもあり・・・。

 

フランス映画屈指の名作なので、ぜひ一度ご覧になってください。

 

 

キル・ビル

 

キル・ビル ベストバリューBlu-rayセット

 

公開:2003年
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン

 

元殺し屋のザ・ブライドは結婚式のリハーサル中に、所属していた組織のボス「ビル」とその手下に襲撃を受ける。婚約者と参列者が殺され、妊娠していたブライドもお腹の子を亡くしてしまう。ビルへの復讐を果たすために立ち上がる、女殺し屋というストーリーです。

 

アクション映画ではあるものの、ブラックコメディ的要素も強い作品。また、監督のタランティーノが日本好きのため、作中にはさまざまな日本映画のオマージュが登場します。

 

「Vol.1」「Vol.2」の2作品が公開されていますが、もともとは一つの映画として公開する予定だったらしく、2つセットで完結というストーリーになっているのが特徴。 

 

 

ワイルドスピード

 

ワイルド・スピード (吹替版)

 

公開:2001年
監督:ロブ・コーエン
脚本:ゲイリー・スコット・トンプソン
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー

 

ロサンゼルスを舞台に、ドラッグレースに熱中するストリート・レーサーたちが登場するカーアクション映画。 のちにシリーズ化されますが、その第1作目になります。 

 

映像はやや時代を感じさせるものの、街中で繰り広げられるレースの迫力は凄まじく、観る者を圧倒する。めちゃくちゃかっこいい改造車がたくさん登場するので、車好きにはたまりません。

 

話の勢いだけで中身がない作品と思われがちですが、脚本もよく練られていて、二転三転するストーリーにハラハラドキドキさせられること間違いなしです。

 

 

TAXi

 

TAXi [Blu-ray]

 

公開:1998年
監督:ジェラール・ピレス
脚本:リュック・ベッソン
出演:サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル 

 

タクシードライバーでありながら根っからのスピード狂である主人公ダニエルと、ドジで運転技術がからっきしの新米刑事エミリアンが協力して連続銀行強盗事件の犯人を捕まえるというカーアクション映画。

 

ダニエルとエミリアンのW主人公なんですが、二人ともどこかコミカルなところがあり、終始笑いながら観れる作品です。 

 

フランスのマルセイユを舞台に改造タクシーをぶっ飛ばす、爽快感バツグンのカーチェイスが魅力。

 

 

プロジェクトA

 

プロジェクトA [Blu-ray]

 

公開:1983年
監督:ジャッキー・チェン
脚本:ジャッキー・チェン、エドワード・タン
出演:ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ 

 

ジャッキー・チェンの代表作であり、全世界で人気となった香港映画。本作ではジャッキーが主演、監督、武術指導、脚本を務めています。

 

舞台は20世紀初頭のイギリス植民統治下の香港。水上警察官であるジャッキー演じるドラゴンと、ユン・ピョウ演じる陸上警察のジャガー、ドラゴンの旧友であるフェイが協力し、海で暴れまわる海賊を捕らえるために奮闘するというストーリーです。

 

ジャッキーの身体を張ったアクションシーンも見どころですが、ところどころに挿入されるコメディタッチな雰囲気のアクションも笑わせてくれます。

 

本作のテーマソングはテレビでもたくさん使われているので、聞いたことがある人も多いはず。時計台にぶら下がり、落下するシーンも有名です。 

 

 

ファンタジー映画

 

ハリー・ポッターと賢者の石

 

ハリー・ポッターと賢者の石 [Blu-ray]

 

公開:2001年
監督:クリス・コロンバス
原作:J・K・ローリング
脚本:スティーブ・クローブス
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン

 

世界中で大ヒットとなったファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズの第一作目。アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総ナメにしています。

 

闇の魔法使いヴォルデモートにより両親を殺されたハリー。その後いじわるな親戚のダーズリー家に引き取られ虐げられる毎日を過ごしますが、11歳の誕生日を目前に控えたある日、ホグワーツ魔法魔術学校から入学許可証が届いたことでハリーの世界が一変。魔法使いへの道を歩み始めます。

 

あまりにも有名になり過ぎて評価を忘れられがちですが、登場する呪文、魔法道具や魔法生物はどれもワクワクさせてくれるものばかりで、世界観を構築するのが非常に上手い作品です。 

 

「ハリーポッターってちゃんと観たことないんだよなぁ」という方はぜひ一度ご覧になってください。ファンタジー映画の名作。

 

 

ロード・オブ・ザ・リング

 

ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

 

公開:2001年
監督:ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリパ・ボウエン
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン

 

J・R・R・トールキン原作の『指輪物語』を実写化した映画、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の第1作目。

 

絶大な力が宿っているとされる「一つの指輪」を巡り、選ばれし旅の仲間9人と、冥王サウロンの復活をもくろむ闇の軍勢との戦いと、その冒険を描いた物語です。

 

ホビット族の主人公フロドは指輪を破壊する使命を背負っているのですが、序盤はどこか頼りない印象のキャラなんです。しかし物語が進むにつれ、仲間の協力や降りかかる試練によりどんどん成長していく様が、とても勇気づけられる作品になっています。

 

 

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

 

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [Blu-ray]

 

公開:2005年
監督:アンドリュー・アダムソン
原作:C・S・ルイス
脚本:アン・ピーコック
出演:ティルダ・スウィントン、ジョージ・ヘンリー

 

C・S・ルイス不朽の児童文学シリーズ『ナルニア国物語』の第一作目『ライオンと魔女』の映画化作品。 

 

創造主のライオン「アスラン」により作られた世界ナルニアを舞台に、少年少女が異世界と現実世界を行き来しながら冒険を繰り広げるファンタジー映画です。 

 

「部屋のタンスを開けると異世界に繋がっている」という設定があるのですが、これがめちゃめちゃワクワクさせてくれる。子どものころ、なんとなく想像(妄想?)してたことが蘇り、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる作品です。 

 

原作が児童文学のため、小さいお子さんと一緒に観ても楽しめる映画になっています。

 

 

アリス・イン・ワンダーランド

 

アリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

 

公開:2010年
監督:ティム・バートン
脚本:リンダ・ウールヴァートン
出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ

 

アメリカの鬼才ティム・バートン監督が贈るファンタジー映画。ルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を原作に、その後日談的ストーリーを描いた作品として制作されました。

 

主人公のアリスは「不思議の国」での冒険から13年が経ち19歳になった設定で、ひょんなことから再び不思議な世界に迷い込み、白うさぎ、マッドハッタ―、チェシャ猫たちと再会します。しかし「不思議の国」は13年前とは様子が変わっていて・・・。

 

幼少期は無邪気さもあり、好奇心のまま動いていたアリスですが、大人になったことでアリス自身の振る舞いや考え方も変化している。ただのファンタジー映画ではない、ちょっと考えさせられるような深いテーマが見え隠れする良作です。

 

 

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

 

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [Blu-ray]

 

公開:2010年
監督:クリス・コロンバス
原作:リック・リオーダン
脚本:クレイグ・ティトリー
出演:ローガン・ラーマン、ブランドン・T・ジャクソン

 

リック・リオーダンのファンタジー小説『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズ第一作目『盗まれた雷撃』の映画化作品。

 

主人公である17歳の高校生パーシーはある日、自分がポセイドンと人間のあいだに生まれた子供(デミゴッド)だと聞かされます。しかし自分が神々から「ゼウスの稲妻」を盗んだと疑われてしまう。さらには冥界の神ハデスに母がさらわれてしまい・・・。自らの潔白を証明し、さらわれた母を助けるために仲間たちと冒険に出る物語です。 

 

見たものを石に変えるメデューサや、炎を吐くヒドラ、不思議な力を持った花を操るロトパゴスなど、ギリシア神話に登場する様々な伝説の生き物が登場します。 

 

ところどころギャグも挿入されていて笑いどころもあり、退屈せずに観れる作品。 

 

  

PAN ネバーランド、夢のはじまり

 

PAN~ネバーランド、夢のはじまり~ [Blu-ray]

 

公開:2015年
監督:ジョー・ライト
原作:ジェームス・マシュー・バリー
脚本:ジェイソン・フックス
出演:リーヴァイ・ミラー、ヒュー・ジャックマン 

 

ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ピーター・パン』を題材に、主人公ピーター・パンの生い立ちから、彼がネバーランドを訪れ、「永遠の少年」になるまでの物語を描いています。

 

ディズニーアニメなどでおなじみのタイガーリリーや若かりしころのフック船長も登場し、アニメとはまた違ったキャラクターたちの活躍を見ることができる作品。

 

フック船長を演じるギャレット・ヘドランドや、敵役の黒ひげを演じるヒュー・ジャックマンがキャラクターにめちゃくちゃマッチしていて、彼らの芝居だけでも鑑賞する価値アリです。

 

 

SF映画

  

2001年宇宙の旅

 

2001年宇宙の旅 [Blu-ray]

 

公開:1968年
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク
出演:キア・デュリア、ウィリアム・シルベスター

 

鬼才、スタンリー・キューブリックが監督・脚本を務めた不朽の名作。SF映画の金字塔的作品です。

 

まだ人類がサルとして生活していた時代、1枚の黒い石板「モノリス」が突如としてサルたちの前に現れます。その石板はサルの知能を向上させる力があり、石板に触れたサるたちは次々に道具を扱えるようになり、文明を発展させていく。加速度的に進化が進み、ついに地球を離れ月面に居住できるまでになった人類が、科学の発展により得た知識と文明を使い木星探査へと向かうという物語です。 

 

約50年も前に制作された映画なのですが、「宇宙探査」や「異星人とのコンタクト」を題材とした壮大なテーマは現代でも十分通用する面白さ。脚本、撮影技術、音楽と、後世のSF映画界に与えた影響は計り知れません。 

 

かなり難解な映画ですが、SF映画好きなら一度は必ず観ておくべき作品。

 

古い作品ではあるものの、ブルーレイ化もされているのでTSUTAYAなどでもレンタルすることができます。

 

 

インデペンデンス・デイ

 

インデペンデンス・デイ [Blu-ray]

 

公開:1996年
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ディーン・デヴリン
出演:ウィル・スミス、ジェフ・ゴールドブラム

 

ウィル・スミス主演の名作SF映画。アメリカ独立記念日を間近に控えた7月2日、アメリカ大陸を覆うようにして突如現れた巨大宇宙船と人類との戦いを描いた作品です。

 

タイトルの『インデペンデンス・デイ』とは、「独立記念日」の意。宇宙人に支配された人類が、その独立を図ることにかけています。

 

直径24kmにもおよぶ巨大宇宙船の迫力は凄まじく、成す術なく蹂躙されていく人類の様子は観るものに絶望感を与える・・・。

 

「超文明を持った宇宙人 VS 人類」というストレートなテーマの映画なので、SF初心者の方におすすめの作品です。

 

 

宇宙戦争

 

宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

 

公開:2005年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:H・G・ウェルズ
脚本:ジョシュ・フリードマン、デヴィッド・コープ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング

 

1898年に発表されたH・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』をスティーヴン・スピルバーグ監督が映像化した作品。原作は「SF小説の元祖」ともいえる不朽の名作です。

 

トム・クルーズ演じるレイが、別れた妻とのあいだに生まれた二人の子どもたちを宇宙人の侵略から守る姿を描きます。

 

宇宙人たちは「トライポッド」と呼ばれる三脚歩行の巨大なマシンで襲ってくるのですが、この描写がめちゃくちゃ怖い。レーザー光線で次々と人や街を焼き払っていく姿は、「侵略者」の恐ろしさを感じます。

 

 

未知との遭遇

 

未知との遭遇 スペシャル・エディション [SPE BEST] [Blu-ray]

 

公開:1977年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー 

 

SF映画の巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作となった作品。「行方不明になった戦闘機や貨物船が突如として砂漠に出現」「世界各地で発生するUFOとの遭遇事件」など数々の不可解な現象を経て、最終的に人類と宇宙人との「コンタクト」を描いた映画です。

 

かなり古い作品のため現代のようなCG技術もなく、映像的には見劣りする面もあるでしょう。

 

しかしそれ以上に、まったく目的も動機もわからない「未知=宇宙人」とのコンタクトを人類がどのようにとるのか、未知の存在と接触したことにより人類はどう変化していくのかなどのシナリオ表現は本当に素晴らしいものがあります。

 

 

遊星からの物体X

 

遊星からの物体X [Blu-ray]

 

公開:1982年
監督:ジョン・カーペンター
原作:ジョン・W・キャンベル『影が行く』
脚本:ビル・ランカスター
出演:カート・ラッセル、ウィルフォード・ブリムリー

 

ジョン・W・キャンベル原作のSFホラー映画。南極大陸で眠っていた謎の宇宙生物と、それに立ち向かう南極基地の隊員たちを描いています。 

 

10万年前に宇宙から飛来してきた円盤に乗っていた"物体"が、犬や人間などさまざまな生物と同化し襲い掛かってくるのですが、閉鎖空間の南極基地で繰り広げられる「誰に同化しているかわからない」という恐怖が非常にドキドキさせてくれる作品。

 

登場人物たちがお互いどんどん疑心暗鬼になっていく様に注目です。

 

 

第9地区

 

第9地区 (初回限定生産) [Blu-ray]

 

公開:2009年
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ニール・ブロムカンプ、テリー・タッチェル
出演:シャールト・コプリー

 

1982年、ヨハネスブルクの上空に突如として巨大宇宙船が出現。中に乗っていたのは、支配層の死亡と宇宙船の故障により"難民"となった大量のエイリアン。人類はエイリアンたちを受け入れるため隔離地区「第9地区」を設置し、超国家機関MNUによる管理・監視のもとで共存を図ります。

 

宇宙人モノのSF映画なのですが、他の作品たちとは一線を画します。スラム化するエイリアン居住区、高い繁殖力によりエイリアンが増えたことで迫られる「強制移住計画」など、人間社会でも現実として起こっている社会問題を想起させるような内容。

 

"ある出来事"から主人公を取り巻く環境、そして主人公自身もどんどん変化していくのですが、その様子が「人間としての尊厳は何か」という疑問を観客に投げかけてきます。

 

ちなみに、『第9地区』のBlu-rayは僕が初めて自分のお金で買った映像作品でした。そういう意味でも、とても思い出深い作品です。

 

 

インターステラー

 

インターステラー [Blu-ray]

 

公開:2014年
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ

 

マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、マット・デイモンなど豪華俳優陣が共演したSF映画。タイトルの『インターステラー』は「星の間」という意味。 

 

舞台は近未来の地球。異常気象により地球規模での植物の枯死が起こり、食糧難による人類滅亡の危機を迎えてしまいます。人類は地球を捨て新天地を求めるため、「第二の地球」となる惑星を、別の銀河へ探査しに行くという物語です。

 

非常に壮大なテーマの作品で、SF映画としてはかなりハードな内容となっています。「ワームホール」「特殊相対性理論」「特異点」「ニュートン力学」など、その手の科学用語がバンバン登場するので、そういった知識があればより楽しめる作品のはず。

 

 

ゼロ・グラビティ

 

ゼロ・グラビティ [Blu-ray]

 

公開:2013年
監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン
出演:サンドラ・ブロック

 

アルフォンソ・キュアロン監督が贈る、宇宙空間を舞台にしたSFヒューマンサスペンス映画。

 

医療技師を務める主人公ライアンとその指揮をおこなっていた宇宙飛行士マットは、宇宙空間での船外活動ユニットのテスト中、事故に巻き込まれて宇宙空間に投げ出されてしまいます。

 

宇宙服の酸素が刻々と減っていく中、二人は宇宙空間を漂流し「ゼロ・グラビティ(無重力)」の恐怖と戦うという物語。

 

宇宙空間、宇宙遊泳の描写は非常にリアリティーがあり、実際に宇宙遊泳を体験したことのあるNASA宇宙飛行士も「無重力空間における人間やモノの動きがかなり正確」と絶賛したそうです。

 

リアルな宇宙空間を体感したい人におすすめの作品。

 

  

パシフィック・リム

 

パシフィック・リム [Blu-ray]

 

公開:2013年
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム
出演:チャーリー・ハナム、菊地凛子、芦田愛菜

 

親日家でもあるギレルモ・デル・トロ監督によるSF怪獣映画。日本の怪獣映画を意識して作られた作品で、英語作品でありながら敵モンスターを「Kaiju(カイジュー)」と呼称したり、随所に監督の"日本好き"が現れています。菊地凛子さんや芦田愛菜さんといった日本人俳優も出演。

 

太平洋グアム沖の海底に「異世界と通じる穴」が出現し、そこから次々と巨大怪獣が現れ世界各国の街を襲撃します。劣勢に追いやられる人類はこれを打開するため、怪獣迎撃用巨大兵器「イェーガー」を建造して立ち向かうというストーリー。

 

「巨大ロボ VS 怪獣」という男のロマンを、ハリウッドの規模で実写化した作品。監督の"怪獣愛"がとにかく伝わってくる映画で、そこらのモンスター映画とは格段に違う出来のものになっています。 

 

 

12モンキーズ 

 

12モンキーズ(Blu-ray Disc)

 

公開:1995年
監督:テリー・ギリアム
脚本:デヴィッド・ピープルズ
出演:ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット

 

ウイルスによって人類の99%が死滅し、生き残った人たちも地下での生活を余儀なくされている2035年の未来。主人公ジェームズはタイムマシンにより1996年の過去にやってきて、ウイルスを散布したとされる「12モンキーズ」という団体を探し出し、ワクチンを作るために必要なウイルスのありかを突き止めるために活動するというストーリー。

 

「タイムスリップ」と「陰謀論」の二つをテーマとして掲げており、「未来を救うために過去を変えるぞー!」といった単純な話ではないのが特徴。

 

狂った登場人物たちにより、観客も「誰が正気なのか」が分からなくなっていく作品。一回見ただけだと混乱する人も多いはずなので、2回3回と重ねて観ることを推奨。

 

 

猿の惑星

 

猿の惑星 [Blu-ray]

 

公開:1968年
監督:フランクリン・J・シャフナー
原作:ピエール・ブール
脚本:マイケル・ウィルソン、ロッド・サーリング
出演:チャールトン・ヘストン、ロディ・マクドウォール

 

ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』を映画化した作品。のちにシリーズ化されますが、その第一作目となります。

 

宇宙船の中で長い人工冬眠から目覚めた4人の宇宙飛行士。地球への帰還を目指す道中、トラブルにより不時着した惑星は人間が「猿」に支配されていて・・・。

 

僕たちがいる現実世界とは真逆に、猿が文明を持っていて惑星を支配していたり、人間の知能が退化していてしゃべれなかったりと、その衝撃的な世界観は今観ても色あせないものがあります。 

 

 ワンカットですべての真実がわかる"驚愕のラストシーン"は必見。

 

 

トータル・リコール(1990年版)

 

トータル・リコール [Blu-ray]

 

公開:1990年
監督:ポール・バーホーベン
原作:フィリップ・K・ディック『追憶売ります』
脚本:ロナルド・シュゼット
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン 

 

アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSF映画。近未来の地球で技師をしている主人公ダグラスは、毎晩行ったこともない「火星」の夢を見続ける。その夢の記憶が何者かに植え付けられたものであると知り、真相を知るために火星へと飛び立つというストーリーです。 

 

当時としては画期的ともいえる最新の映像技術がふんだんに盛り込まれており、「おばちゃんの顔が左右に分かれて、中からシュワちゃんが登場する」というシーンはファンのあいだで話題になりました。 

 

2012年にはコリン・ファレル主演でリメイク化もされています。 

 

 

インセプション

 

インセプション [Blu-ray]

 

公開:2010年
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙

 

クリストファー・ノーランが監督、脚本、制作を務めたSFアクション映画。レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、マイケル・ケイン、渡辺謙さんなど豪華俳優陣が登場します。

 

人間の「無意識」に侵入することができる技術を用いて、標的の夢から機密情報を引き出す産業諜報員コブが主人公。渡辺謙さん演じる日本人実業家サイトーから受けた新たな依頼は、これまでのように記憶を盗み出すのではなく、新たなアイデアを「植え付ける(インセプション)」ことだった・・・。

 

非常に難解な設定の映画なので、予備知識なしですべてを理解するのは難しい作品。正直、僕もちゃんとは理解できませんでした。

 

何層にもわたる無意識=夢の中で、「果たして自分は夢の中にいるのか?それとも現実?」という認識がどんどん崩れていく不思議な作品です。

 

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー (吹替版)

 

公開:1985年
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド 

 

カリフォルニア州ヒルバレーに住む高校生マーティ・マクフライが、科学者で親友のエメット・ブラウン博士(通称ドク)が不慮の事件に巻き込まれて死んでしまった未来を変えるため、過去にタイムスリップしてドクを救うという物語。 

 

本作で登場するタイムマシンは改造した「デロリアン」という実在の名車なのですが、これがめっちゃカッコいい。この映画の影響で、デロリアンに人気と知名度が爆発的に高まりました。

 

コメディタッチで描かれたタイムスリップ物の作品でありながら、どこかウルっとさせるようなシーンもある、名作中の名作です。 

 

 

フィフス・エレメント

 

フィフス・エレメント [Blu-ray]

 

公開:1997年
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
出演:ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ

 

リュック・ベッソン監督のSFアクション映画。ヒロインを務めたミラ・ジョヴォヴィッチの出世作でもあります。

 

意思を持つ邪悪な黒い小惑星「ミスター・シャドー」。核ミサイルの攻撃ですら吸収するその強力なパワーにより、人類は破滅の脅威にさらされます。「ミスター・シャドー」を倒すためには、「フィフス・エレメント(第5の要素)」と呼ばれる未知の力が必要。人類を救うため、「フィフス・エレメント」を手に入れ邪悪な集団と戦うというストーリーです。

 

登場するキャラクターたちの見た目や建造物のデザイン、ふとした瞬間に流れる音楽など、すべてが独特の雰囲気を放っています。 

 

 

クロニクル

 

クロニクル [Blu-ray]

 

公開:2012年
監督:ジョシュ・トランク
脚本:マックス・ランディス
出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル

 

主人公は3人の高校生。冴えないカメラオタクのアンドリュー、その従兄弟でインテリのマット、学校の人気者スティーヴの3人は、ある日謎の青い隕石に接触したことから超能力に目覚め、その力のせいで徐々に日常が崩壊していくという物語。 

 

「カメラ好き」という設定を活かし、全編を通して主人公が持つホームビデオで撮影した手ぶれ満載の映像になっているのが特徴。これが彼らの日常をうまく切り取っているようで、非常に上手い映像表現になっています。

 

序盤は高校生らしく、手に入れた超能力を使ってちょっとしたイタズラなんかをするのですが、話が進むにつれ力がどんどん暴走していく姿がなんとも恐ろしい作品。  

 

 

アニメ映画

 

鉄コン筋クリート

 

鉄コン筋クリート / Tekkonkinkreet [Blu-ray] [Import]

 

公開:2006年
監督:マイケル・アリアス
原作:松本大洋
脚本:アンソニー・ワイントラープ
出演:二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介

 

 『ビッグコミックスピリッツ』にて連載されていた松本大洋さんの同名漫画を映画化した作品。嵐の二宮和也さんや女優の蒼井優さん、俳優の伊勢谷友介さんなど有名芸能人がアフレコを務めたことでも話題となりました。

 

義理人情とヤクザが蔓延る街「宝街」を舞台に、驚異的な身体能力で街中を飛び回ることができる少年、クロとシロは盗みを働きながらその日暮らしの毎日。ある日、街で実態不明の謎の建設プロジェクト"子供の城"が立ち上げられることになり、その不穏な動きにクロとシロも巻き込まれていくというストーリー。

 

街中を飛び回るシーンはアニメとは思えないほどの疾走感があり、街の雑多な雰囲気、世界観を上手に表現している音楽など、どれもが素晴らしい。

 

物語が進むにつれ次第に変化していく二人の少年の内面。この様子が観ていて心を打たれます。 

 

 

パプリカ

 

パプリカ [Blu-ray]

 

公開:2006年
監督:今敏
原作:筒井康隆
脚本:水上清資
出演:林原めぐみ

 

SF作家のパイオニア的存在、筒井康隆氏の長編小説『パプリカ』を映像化した作品。キャッチコピーは「私の夢が、犯されているー/夢が犯されていくー」。 

 

 「パプリカ」と呼ばれる主人公、千葉敦子は夢を共有する装置「DCミニ」を操るサイコセラピスト。あるとき、その「DCミニ」が研究所から盗まれ、それを悪用して他人の夢に介入し、悪夢を見せ精神崩壊させる事件が多発する事態になってしまう。犯人の正体をつきとめ、終わりなき悪夢の世界から抜け出す方法を探るという物語。

 

夢の世界と現実が入り乱れながら展開されるストーリーはファンタジー映画のようでもあり、ミステリー映画のような不気味さも持っています。 

 

 

東京ゴッドファーザーズ

 

東京ゴッドファーザーズ [Blu-ray]

 

公開:2003年
監督:今敏
脚本:今敏、信本敬子
出演:江守徹、梅垣義明、岡本綾

 

今敏さんの名を世界に知らしめた名作アニメ映画。本作はアメリカ映画『三人の名付親』からヒントを得て制作された作品です。

 

新宿の公園でホームレス生活を送っていた自称・元競輪選手のギン、元ドラァグ・クイーンのハナ、家出少女のミユキの三人は、クリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ちゃんを拾います。「清子」と名付けられた赤ちゃんの親を探すために出かけるが、行く先々でさまざまな事件に巻き込まれていき・・・。

 

登場するキャラクターたち全員が"ワケあり"で、強烈な個性を持っています。キャラたちの掛け合いもコミカルでテンポが良く、観ていて気持ちいい。ブラックジョークやシュールな表現も満載。

 

 

カラフル

 

カラフル [DVD]

 

公開:2010年
監督:原恵一
原作:森絵都
脚本:丸尾みほ
出演:冨沢風斗、宮崎あおい、南明奈

 

 一度死んだはずの「僕」は天使から人生をやり直す機会を与えられ、自殺を図って死んだばかりの中学生「小林 真」の体に入り込み、第二の人生を歩みます。

 

いじめや友達作りに悩む姿など、中学生という多感な時期に起こるさまざまな問題を取り上げており、観ている側も「自分もこういう経験があったなぁ」と投影しやすい作品。 

 

「人生は一つの色ではなくカラフルである」というテーマが深く心に染みる。最後まで鑑賞すれば、感動すること間違いなしです。 

 

 

時をかける少女

 

時をかける少女 [Blu-ray]

 

公開:2006年
監督:細田守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆

 

筒井康隆氏の同名小説を原作としたSFアニメ映画。細田守監督が世界で評価されるきっかけとなった作品です。

 

ストーリーは原作小説の出来事から約20年後の世界が舞台。東京の下町に住む高校2年生の紺野真琴は、幼なじみの津田功介、春に転校してきた間宮千昭の3人でいつも遊んでいた。ある夏の日、ひょんなことから「タイムリープ」する能力を手に入れた真琴は、その力を使い自分の思うがままに日常を変えていき・・・。 

 

青春映画としてとても素晴らしい作品で、等身大の高校生たちが恋愛したり悩んだり、そこに「タイムリープ」というちょっとしたエッセンスが入っている。 

 

ノスタルジックでどこか切ないラストも必見。 

 

 

おおかみこどもの雨と雪

 

おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)

 

公開:2012年
監督:細田守
原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
出演:宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人 

 

細田守監督による長編オリジナルアニメの第二作目。19歳の少女が「狼男」と出会い、そのあいだに生まれた二人の「おおかみこども」を育てあげる13年間を描いた作品です。

 

姉の雪と弟の雨という二人のおおかみこどもが登場するのですが、こいつらがめちゃくちゃ可愛い。そしてそれだけなく、人間社会にうまく溶け込めないことで生じる親子の悩みや葛藤の描写もとても考えさせられます。

 

「狼」として生きるか、「人間」として生きるか。子どもの未来を考え奮闘する母の姿に感動する映画です。 

 

 

河童のクゥと夏休み

 

河童のクゥと夏休み

 

公開:2007年
監督:原恵一
原作:小暮正夫
脚本:原恵一
出演:冨澤風斗、横川貴大

 

三百年ものあいだ石の中で閉じ込められていた河童の子供「クゥ」。ある夏の日、小学五年生の男の子「康一」に助けられて、二人は共同生活をおくるようになります。クゥと康一は友情を育んでいきますが、あることをきっかけに世間にクゥの存在がバレてしまい・・・。

 

監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』で高い評価を得た原恵一さん。河童と少年の、ひと夏の冒険と感動を描いた作品になっています。

 

クゥは自分が眠っていたあいだに「人間社会が恐ろしいほど変化してしまったこと」に驚くのですが、どれだけ文明が発達しても、人間の根源的な部分はいい意味でも悪い意味でも変わることがないという風刺的な描写もあったり。子どもはもちろん、大人が観ても楽しめる名作アニメです。

 

 

ヒューマンドラマ映画

 

 ショーシャンクの空に

  

ショーシャンクの空に [DVD]

 

公開:1994年
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』
脚本:フランク・ダラボン
出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン

 

スティーヴン・キングの原作小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を映画化した作品。フランク・ダラボンの初監督作品でもあります。

 

妻殺しの罪に問われ、冤罪にも関わらず終身刑の判決を受けてしまった銀行副頭取の主人公アンディ。劣悪な環境と噂される「ショーシャンク刑務所」での服役生活を強いられます。不正と暴力が横行する刑務所内でもアンディは希望を捨てず、自身の能力を活かして受刑者や刑務官たちの信頼を得て、前に進んでいくという物語です。

 

「泣ける名作映画は?」と問われると、間違いなく上位に食い込んでくる作品。なにか悲しいことや辛いことが起きて"泣かせに来る"タイプの映画ではなく、「人生の素晴らしさ」や「どんな状況に置かれても自分で道を切り拓いていく尊さ」のようなものを説いた映画になっています。

 

スカッと感動したいときにおすすめの映画です。

 

 

スタンド・バイ・ミー

 

スタンド・バイ・ミー [SPE BEST] [Blu-ray]

 

公開:1986年
監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング『THE BODY』
脚本:レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エバンス
出演:ウィル・ウィトン、リヴァー・フェニックス

  

舞台は1950年代のオレゴン州にある小さな田舎町。そこに住む4人の子供たちは性格も個性もてんでバラバラではあるものの、馬が合うのでいつも一緒に遊ぶ仲。あるとき、行方不明になっていた少年が30km先の森の奥で列車にはねられて死体のまま野ざらしになっていると噂を聞きます。好奇心から「死体探し」にでかけることを決めた4人は、線路伝いにひと夏の冒険に出るというストーリー。

 

4人の子どもたちは全員がいわゆる「不良」なんですが、秘密基地を作ってたむろったり、大人の遊びに憧れたりと、「自分もこういうときがあったなぁ」と懐かしい気持ちになります。

 

それぞれ家庭環境に問題を抱えていて心に傷を負っているのですが、仲間たちと集まってバカ話をするだけで嫌なことは忘れられる———。その様子がなんとも微笑ましくもあり、心を痛めるものでもあります。

 

「友情」「家族」「冒険」「思春期」「ノスタルジック」。この映画にはさまざまなキーワードが含まれています。食指が動いた方はぜひ一度ご覧になってください。

 

僕自身、「一番好きな映画は?」と聞かれたらこの作品をトップに挙げます。それくらい大好き。

 

 

グラン・トリノ

 

グラン・トリノ [Blu-ray]

 

公開:2008年
監督:クリント・イーストウッド
原案:デヴィッド・ジョハンソン、ニック・シェンク
脚本:ニック・シェンク
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン

 

監督、プロデューサー、主演を名優クリント・イーストウッドが務めたアメリカのヒューマン映画。 「本格的な俳優業はこれで最後」とイーストウッドが位置づけている作品です。

 

主人公コワルスキーは朝鮮戦争を経験した元軍人で、退役後は自動車メーカー「フォード」に50年間勤務。今は妻を亡くし孤独な隠居生活を送っています。そんな彼の唯一の楽しみは愛車「グラン・トリノ」を手入れすること。「変わり者の偏屈じじい」として近所でも評判の彼でしたが、モン族の隣人タオやスーと関わるうち、家族や友人の温かみを知り彼の心は変化していきます。

 

イーストウッド演じる頑固者のじいさんがまぁ変な奴なんですが、孫ほどの年齢である姉弟によって心境がどんどん変わっていくのが面白い。

 

苦悩しながら生き続けた男が自分のやるべきこと、覚悟を決めた感動のラストシーンは必見。

 

 

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~

 

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]

 

公開:1997年
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン、ベン・アフレック
出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ

 

今ではすっかり有名俳優となったマット・デイモンが、まだ無名の頃に脚本&主演を務めたヒューマン映画。その完成度から高い評価を受け、その年のアカデミー賞やゴールデングローブ賞にて脚本賞を受賞しました。

 

主人公は天才的な頭脳を持ちながら、幼いころに負った虐待のトラウマに苦悩する青年ウィル。マサチューセッツ工科大学の天才たちが悪戦苦闘する難問ですら、一瞬で解いてしまうほどの天才なのですが、トラウマのせいで人に心を打ち明けることができず、素行不良な生活を送っていました。そんな彼が心理学者のショーンと出会い、互いに深い心の傷を理解しあいながら打ち解けていく姿を描いています。

 

テーマとしては「愛」や「友情」、「生き方」といった王道を説いているのですが、それぞれのキャラクターが持つ苦悩により、ありふれたテーマたちが色彩を放つ。

 

人生に悩んだとき、何度でも観返したくなる名作です。

 

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のあらすじ&感想/レビュー【ネタバレ】 - 心はいつも悠々自適

 

 

ミステリー・サスペンス映画

 

セブン

 

セブン [Blu-ray]

 

公開:1995年
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン

 

キリスト教における「七つの大罪」をモチーフにしたミステリー映画。「暴食」「色欲」「強欲」「憤怒」「怠惰」「傲慢」「嫉妬」、それぞれの罪を犯した人間たちが殺される連続猟奇殺人事件と、それを追う刑事たちの物語。

 

「犯人は誰なのか?なぜ七つの大罪をモチーフに連続殺人をおこなうのか?」と犯人の正体と動機を探るために進んでいくストーリーはシリアスかつ緊迫感があり、観るものを一瞬で引き込みます。

 

あまりにも衝撃的な結末は必見。ネタバレを読まずに、最後まで鑑賞することをおすすめします。

 

 

ユージュアル・サスペクツ

 

ユージュアル・サスペクツ [Blu-ray]

 

公開:1996年
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー
出演:ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー

 

ある日、カリフォルニア州サンペドロ港に停泊していた船が爆発し、中から銃殺体を含む多数の遺体が発見される。マフィアの抗争により起きたこの事件、唯一の生き残りであるキントという人物に警察は尋問を行うが・・・。

 

全編通してキントという人物の回想をもとに物語が進んでいくのですが、ラストに向けた伏線の張り巡らせ方がただただ秀逸。

 

ラストシーンのたった一コマで「そういうことだったのか・・・!」 とすべてが明らかになります。アカデミー賞脚本賞も受賞した、超名作ミステリー映画です。

 

 

アイデンティティー

 

アイデンティティー (字幕版)

 

公開:2003年
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マイケル・クーニー
出演:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ

 

悪天候により陸の孤島と化したモーテルに閉じ込めらてしまった11人の男女。そこで次々と起こる奇怪な連続殺人事件。そして同時進行的に進む、ある精神病患者の告白———。

 

僕が大好きなミステリー映画で、「アイデンティティーはこんな話ですよ!」と熱弁したいのですが、どこを話してもネタバレになってしまい話せない状態・・・。ミステリー映画の醍醐味である"どんでん返し"をこれほどまでに味わえる作品そうはありません。

 

物語とともに複雑に絡んでいく二本の線。勘のいい人なら真相に途中で気づくと思いますが、その奇怪さ、不気味さをぜひ楽しんでいただきたい作品です。

 

 

メメント

 

メメント [Blu-ray]

 

公開:2000年
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン
出演:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス

 

ある日、主人公レナードの妻は自宅に押し入った何者かに殺害される。その現場を目撃したレナードは犯人ともみ合いの末、外傷を負い「10分間」しか記憶が保てなくなってしまいます。犯人を探し出そうと、消えていってしまう記憶を自身の体にメモとして刻みながら、復讐を果たすというストーリーです。

 

主人公の記憶が断片的に映し出されるため、時系列がぐちゃぐちゃになりながら進んでいくのですが、ジグソーパズルのようにひとつひとつピースをはめていくことで浮き出てくる真相が非常に面白い。

 

記憶が混乱することで周りの人間の言動や態度も目まぐるしく変化していき、観ている側も主人公とともにどんどん疑心暗鬼に陥っていきます。

 

すべてのピースがはまり真相にたどり着く驚愕のラストは、圧巻の一言。

 

 

バタフライ・エフェクト

 

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]

 

公開:2004年
監督:エリック・ブレス
脚本:J・マッキー・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー

 

「蝶が羽ばたく程度の小さな行動でも、遠くの気象に影響を与えるか?」というカオス理論、「バタフライ効果」をモチーフにした作品。非常に斬新なアイデアの映画であっため、世界中で人気を博しました。

 

主人公のエヴァンは記憶喪失の気があり、幼いころから日記をつけていた。大学生になったある日、日記を読み返しているとそこに書かれている過去に戻れる能力があることに気づきます。自分のせいで幼なじみであるケイリーの人生を狂わせてしまったことを知ったエヴァンは、その能力を使い過去に戻って現在の運命を変えることを試みるというストーリー。

 

いわゆるタイムリープものの映画ですが、「何度戻ってやり直しても、自分や他の誰かが以前より不幸になってしまう」というジレンマにより「何を犠牲にしたらいいのか」という葛藤に悩まされる主人公の姿が見どころ。 

 

伏線の張り巡らし方、テンポのよさなどSFミステリー映画として素晴らしい出来。 

 

 

ファイト・クラブ

 

ファイト・クラブ [Blu-ray]

 

公開:1999年
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:チャック・パラニューク
脚本:ジム・ウールス
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット

 

主人公はエドワード・ノートン演じる「僕」。「僕」は自動車会社に勤務している平凡な会社員なのですが、不眠症に悩まされているというのが最大の悩みでした。あるとき、飛行機のなかで石鹼商であるタイラー(ブラッド・ピット)と出会ったことで状況が一変します。タイラーは「僕」とは正反対の性格で危険な臭いのする男。「力いっぱい俺を殴ってくれ」。タイラーの一言で「僕」の人生は大きく変化していきます。

 

「ファイトクラブ」とは作中に登場する、「男同士が殴り合いをする地下闘技場」のこと。この映画を観た後、やたらとストリートファイトに憧れました。

 

「僕」とタイラーにはある秘密があり、散りばめられていた伏線が回収される物語後半でそれが明らかになる。真面目だった人間が「ファイトクラブ」によってどんどん狂って堕ちていくサマが最高に面白い作品。

 

映画本編とは関係ありませんが、Blu-ray Discのメニュー画面がやたら凝っていて個人的に大好きです。

 

 

ミスト

  

ミスト Blu-ray

 

公開:2007年
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング『霧』
脚本:フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン 

 

スティーヴン・キング原作のミステリー映画。濃霧に包まれた街を舞台に、霧の中に存在する「何か」に襲われる恐怖を描いた作品です。

 

物語は濃霧によってスーパーマーケットに閉じ込められてしまった人々を中心に進んでいくのですが、閉鎖空間のなか次々と犠牲者がでることによってそこにいる人たちの恐怖心や狂気が刺激され、コミュニティが崩壊していく姿がとても恐ろしい。

 

映画史に残る"後味の悪い"ラストも衝撃的。僕自身も鑑賞後はしばらく落ち込んでしまったので胸を張って「おすすめです!」とは言いづらい作品ですが、興味があればぜひ。

 

 

羊たちの沈黙

 

羊たちの沈黙 [Blu-ray]

 

公開:1991年
監督:ジョナサン・デミ
原作:トマス・ハリス
脚本:テッド・タリー
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス

 

連続殺人事件の犯人を追うFBI訓練生クラリスと、独房の中から彼女にアドバイスを与える猟奇殺人鬼レクター博士の奇妙な交流を描いたサスペンス映画。のちに『ハンニバル』シリーズとして続編が制作されるのですが、その第一作目が『羊たちの沈黙』です。

 

名優アンソニー・ホプキンスが演じるレクター博士(ハンニバル・レクター)のキャラクター性が凄まじい作品。殺人鬼としての狂気を秘めていながら、圧倒的な洞察力や思慮深さを持ち、とても魅力あるキャラクターに仕上がっています。

 

シナリオ、キャラクター、映像の雰囲気とどれを取っても素晴らしく、何度でも観返したくなる映画。

 

 

まとめ

 

こうして改めてジャンルごとに名作映画を挙げてみると、なかなか壮観なものがありますね。そのどれもが僕にとって思い出深く、素晴らしい作品です。

 

この記事をまとめるにあたって観返した映画もあるのですが、面白い映画はやっぱり何度観ても面白い。

 

まだまだ紹介したい作品がたくさんありますので、また時間を見つけて随時更新していきたいと思います。 

  

『ドクター・ストレンジ』の感想&あらすじ(ネタバレ)!かなり変わったアメコミ映画だった!

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2017年1月27日に日本で公開された映画『ドクター・ストレンジ』

 

これまでずっとアメコミファンの中で映像化が待ち望まれていた作品だったので、「ついにきたか・・・!」という感じですね。

 

アメコミ映画大好き人間の僕も、先日3D上映を鑑賞してきました。

 

普段は3D作品ってあまり観ないんですが、『ドクター・ストレンジ』は事前の予告映像でもモノスゴイ映像効果だったりしたので、「これは3D映えするかも?」と期待を寄せ鑑賞。結果は大満足でした。

 

今回はアメコミ映画『ドクター・ストレンジ』のあらすじやキャラクター紹介、観てきた感想をまとめていきます。

 

※本記事はネタバレが含まれています。読了後に映画を観ても楽しめるよう配慮していますが、「ネタバレを一切知りたくない!」という方は注意してください。

 

 

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『ドクター・ストレンジ』ってどんな映画?

 

キャラクター紹介&キャスト 

 

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ) 

 

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本作の主人公。もともとは超優秀な天才外科医だったが、悲劇的な事故によって両手の機能を失う。

 

治療の望みを求めてたどり着いた地、カマー・タージでエンシェント・ワンと出会い、魔術師として生まれ変わる。

 

やや傲慢であるものの、溢れる知性とユーモア、スタイリッシュなたたずまいが魅力。

 

エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン) 

 

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カマー・タージの謎めいた指導者。静かなたたずまいと冷静で断固とした心の力を持つ魔術師で、永遠に近いほどの長い間、神秘の力の守護者として、その秘密を守り続けてきた。

 

時間を超越したその命には、ある秘密が隠されている。初めてドクター・ストレンジと会ったとき、この傲慢な外科医の中に、魔術の継承者としての可能性を見出す。

 

モルド(キウェテル・イジョフォー)

 

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ドクター・ストレンジの兄弟子。エンシェント・ワンのもと、カマー・タージで魔術の修行を積む。

 

意志が強く、敵とみなしたものに対してはその命を奪うことも厭わない、激しい気性の持ち主。ドクター・ストレンジのよきパートナーとして、闇の魔術師たちと戦う。

 

ウォン(ベネディクト・ウォン)

 

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カマー・タージにある図書館の番人であり、そこに保存されている蔵書を命がけで守護している。 

 

修行中のドクター・ストレンジが読むべき本を見極めて助言をしてくれるなど、彼を導く知恵と誠実さを兼ね備えた人物。

 

カエシリウス(マッツ・ミケルセン) 

 

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闇の魔術に魅せられた魔術師。かつてはエンシェント・ワンのもとで修業をしていたが、教えに背き、彼女のもとを離れる。

 

死をも超越した闇の魔術の力で、世界を破滅に導こうとしている。 

 

クリスティーン・パーマー(レイチェル・マクアダムス) 

 

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ドクター・ストレンジの元恋人で、救命救急医。優しさと芯の強さを併せ持ち、ドクター・ストレンジが唯一、心を許せる相手。

 

事故により自暴自棄になるドクター・ストレンジの姿を見ていられず、彼のもとを去るが、一年後に魔術師として生まれ変わった彼と遭遇し、物語に巻き込まれていく。

 

あらすじ(ネタバレあり)

 

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男の名は、スティーヴン・ストレンジ。ニューヨークの病院に君臨する天才外科医。音楽をかけジョークを連発しながらの手術はもはや神の領域、誰もが彼の技術にひれ伏す。端正なルックスとスタイリッシュなたたずまい、溢れる知性と深い教養。"パーフェクト"な彼には欠点などない。ただ一つ、鼻持ちならない傲慢さを除いては・・・。

 

だが、彼の輝かしいキャリアは、突然終わりを告げる。悲劇的な交通事故で"神の手"と崇められていた両手の機能を失ったのだ。外科医として復帰するために、高額な手術を繰り返すも、すべては無駄だった。あくまで完治することに固執し続け、荒廃していく彼の心は、寄り添ってくれていた元恋人で同僚医師のクリスティーンすら立ち去らせてしまう。医学に見放され、財産も底をついたドクター・ストレンジは、絶望のどん底にあった。

 

そんな時、彼は、カトマンズにあるという謎の治療施設カマー・タージのうわさを聞きつける。だが、苦労の末にたどり着いたところは、治療施設などではなく、人知を超えた神秘の力を修行する場だった。彼は、神秘なるものに対する猜疑心を隠そうともせずに、科学的治療の望みを絶たれた怒りをぶつける。謎めいた指導者エンシェント・ワンは、そんなドクター・ストレンジに静かに向き合い、瞬時にしてみたことのない世界を体験させる。

 

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異次元世界を次々と体験していった彼は、すべてを知っていると思いあがっていた傲慢ンア自分を思い知り、未知なるものへの畏敬の念に震えた。その日から、想像を絶する修業が始まった。何事もうまくいかず、経験したことのなかった"挫折"を味わう彼に、エゴを捨てるようエンシェント・ワンは諭す。ドクター・ストレンジは、死に直面する厳しい修行の末に魔術を体得し、魔術師となった。

 

古文書を読破し、兄弟子の修行者モルドを相手に神秘の技を磨く月日が流れる。ある日、エンシェント・ワンの蔵書から、あるページが破り取られていることに気づいたドクター・ストレンジは、好奇心に駆られ、時間を巻き戻す術を操ってページを出現させてしまう。驚くべきことに、そこには、闇の魔術からパワーを得るための禁断の儀式が記されていた。

 

そして、彼は知る。カマー・タージが、闇の魔術から人類を守るための聖なる砦であり、ロンドン、ニューヨーク、香港の3つの聖域に繋がっていることを。 

 

次の瞬間、爆発にあったドクター・ストレンジは、ニューヨークの見知らぬ館(サンクタム・サンクトラム)に瞬間移動した自分に気づく。ゲートウェイ(異次元空間の出入り口)を通ってそこに出現したのは、弟子を率いた一人の魔術師、カエシリウス。あの禁断のページを奪い取ったのは彼だった。かつてカマー・タージで修業を積んだ見ながら、死をも超越した闇の魔術に魅せられた彼は、その"存在"にこの世界を捧げようとしていたのだ。 

 

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襲い来るカエシリウスの弟子たちに抗戦するドクター・ストレンジ。不思議なことに、部屋に飾られていた赤いマントが、意志あるもののように浮遊してまといつき、激しい攻撃から彼を守る。

 

世界は破滅への序曲を奏でていた。すでにロンドン聖域は崩壊され、ニューヨークも危機にあった。買えシリウスによる闇の魔術のパワーによって、歪み、万華鏡のように変貌していく高層ビル街"ミラー次元"で、ドクター・ストレンジはモルドと共に、魔術が使える場を目指してひた走る。絶体絶命となったその時、現れたのは、エンシェント・ワン。時間を超越した謎めいた師の真意は、ドクター・ストレンジの思いを遥かに超えたものだった・・・。

 

ついにドクター・ストレンジは、失った栄光を取り戻すためのはずの修行が、自分に新たな運命を与えようとしていることを悟る。神の手を失った彼を蘇らせたのは———魔術。厳しい修行により魔術師となった彼は、"闇の魔術"との戦いに巻き込まれていく。だが、医者である彼に、敵の命を奪うことはできるのか・・・?大いなる葛藤を抱えたまま、いまドクター・ストレンジの本当の戦いが始まる! 

 

(引用元:『ドクター・ストレンジ』公式パンフレットより)

 

用語解説

 

魔術

 

古来より伝えられてきた、異次元にアクセスし強力なパワーを引き出すための技。魔術は呪文と身振りによって発動し、高い精神力と強靭な肉体を必要とする。

 

カマー・タージ

 

ネパールのカトマンズにある、魔術師たちの修業場。エンシェント・ワン率いる魔術師たちが、闇の勢力から地球を守る拠点でもある。

 

多次元宇宙

 

人類が住む宇宙とは異なる次元に存在する多数の宇宙のこと。その多くは物理法則が通用しない場所である。

 

魔術師たちは、これらの次元にアクセスすることで武器を作り出したり、重力を無視したり、物質をねじ曲げたりといった超常的なパワーを発動することができる。

 

浮遊マント 

 

自らの意志で動く赤いマント。ドクター・ストレンジの象徴的な装備である。

 

まとったものは宙に浮くことができるが、気まぐれなマントのため、気に入った者の方にしか覆わない。

 

アガモットの目

 

時空(時間)を操る力を持つ不思議な石。ある呪文を唱え、目を開くことでその強大な力を使うことができるが、その呪文は自然の摂理を侵す禁忌とされている。

 

アストラル次元

 

あらゆる物質のエネルギーから成り立っている、現実と密接につながった異次元世界。

 

魔術師たちはアストラル投射によって肉体から精神を切り離し、この次元を行動することができる。

 

ミラー次元

 

現実と鏡映しのように隣り合っている異次元世界。現実と瓜二つだが、鏡の中のようにすべてが真反対となっている。

 

暗黒のエネルギーで成り立っているため、闇の魔術師たちはこの世界で部物質をねじ曲げたり、一瞬で移動したりすることが可能。

 

感想&評価 

 

「魔術」で戦うヒーローがかっこよすぎる!

 

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ドクター・ストレンジの武器は魔術なんですが、「スーパーパワーでぶん殴り合う」アメコミヒーローが多い中、魔法使いモチーフって珍しいので、かなり新鮮な気持ちで観ることができました。

 

しかも魔法使いとはいっても、ただ単に「魔法を飛ばし合って戦う」みたいな安直なところには陥らず、魔法を使った近接戦闘の描写が多めでこれまた良い。ちゃんとヒーローっぽい戦い方。

 

魔法で作られた棍や剣、鞭といった武器を使ってのアクションシーンは見応えがあり、純粋なアクション映画としてのクオリティも高い印象です。

 

異次元空間の映像がすごい!

 

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この手の映画でポイントとなるのが、VFXやCGによる映像技術。本作もさまざまな映像効果が登場するのですが、これがまたすごい描写でした。ちょっと観たことない感じ。 

 

本作には精神世界を表わす「アストラル次元」や、現実と鏡映しになって隣り合っている「ミラー次元」、時間や生死といった概念を超えた「暗黒次元」など、現実世界とは違ったいろんな異次元空間が登場します。 

 

ビルや街がねじ曲がったり、空間が歪んだりしながら戦闘がおこなわれる描写は、一種のアートのようで思わず魅入ってしまいました。 

 

視覚効果監修は『マトリックス』や『ハリーポッター』といった作品を手掛けたステファン・セレッティ氏。彼の作る映像は凄まじく、「なんじゃこりゃ!?」っていう映像がこれでもかと盛り込まれています。 

 

僕は3Dで鑑賞してきましたが、やはり正解でした。ねじ曲がるビルや地面が目前に迫ってくる感覚や万華鏡のようにグルグル回る不思議な世界観を思う存分味わうことができました。

 

アメコミ映画としては変わったシナリオ

 

『ドクター・ストレンジ』にはアメコミ映画らしからぬシナリオや描写がけっこうあるな~といった印象も受けました。

 

アメコミ映画特有の、「挫折やトラウマからの脱却→ヒーローへと覚醒」といった路線は守っているものの、その後の展開がやたらと難解なシナリオだったり、終盤になっても主人公自身それほど強いヒーローへと変貌しているわけでもなく"ひよっこ"のままなど、全体的に異質な感じ。

 

テーマが「魔法」という、もともと理屈で理解できないないモノなので、余計に物語を複雑にしてるのかな? 

 

主人公がヒーローとして戦うことを決意する動機も薄い。僕の理解力が低いせいもありますが、正直「どうしてストレンジさん戦ってるん?」と頭の中ではてなが出ちゃってる状態でした。 

   

おなじみ、次回作への伏線があったのはよし!

 

近年のマーべル映画ではすっかりとおなじみとなった、エピローグで語られる次回作への伏線。本作もしっかりとその描写は盛り込まれていました。

 

誰が登場したかは伏せますが、アベンジャーズメンバーの"あの人"なんかも最後にちょろっと出てきたり。 シリーズ続編である『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018年公開予定)』への伏線ですね。 

 

本作で登場した、時間を操る力をもつ石「アガモットの目」はインフィニティストーンのひとつなのかな? なんてことを考えながら観るのがとても楽しかったですです。

 

まとめ 

 

すこし難解な印象も受けましたが、なかなか面白い映画でした。ただ王道のアメコミ映画からは外れたものなので、アメコミ映画好きのなかでも評価は分かれそう。 

 

シリーズ化もできそうな感じなので、続編がめちゃくちゃ楽しみですね。 

 

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『バイオハザード:ザ・ファイナル』のレビュー&感想!シリーズ完結編にしてはインパクト弱い・・・?

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(出典:http://eiga.com/movie/

 

先日、ミラ・ジョボビッチ主演のゾンビアクション映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』を鑑賞してきました。

 

2002年に第一作目が公開されて以来、15年近く続いたシリーズの「完結編」と銘打った作品で、主人公アリスの物語もこれにて一旦幕を閉じることになります。

 

「バイオはゲームも好きだしシリーズもずっと観てきたから、最後はきちんと映画館で観よう!」と思い立ち、近所の映画館へ足を運んだ僕。

 

一言で感想を表わすなら、「あれ、最後にしてはインパクト弱い・・・?」とちょっと拍子抜けしてしまったんですが、せっかくなので記事として残しておきたいと思います。

 

※本記事ではネタバレを含みます。一応、この記事を読んでいただいたあとに映画を観ても楽しめるよう配慮していますが、「一切展開を知りたくない!」という方はご注意ください。

 

 

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あらすじ

 

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主人公のアリス・アバーナシーが目を覚ました時、その周りに広がっていたのは荒廃したワシントンD.C.だった。アリスはそこで巨大なコウモリのようなクリーチャー「ポポカリム」と死闘を繰り広げなんとか生還する。その後アリスは1人、廃墟と化したアメリカ合衆国議会議事堂や周辺の建物を徘徊するうちに、あるコンピューターの設置されている室内を見つける。その室内のモニターに映し出されたのはアンブレラ社の人工知能レッドクイーンだった。


レッドクイーンはアリスに「T-ウイルスに感染した、全てのものを抹消することのできる抗ウイルス剤をアンブレラ社が開発した。それはラクーンシティの地下にあるハイブのなかにある。そして、48時間以内に抗ウイルス剤を空気中へ放出させなければ、全ての人間が死亡し、アンブレラ社の真の目的が遂行されることになる。私は人類を尊重するようにプログラミングされている。しかし私はアンブレラ社に逆らうことが出来ないようにもプログラミングされている。あなたに人類を救ってほしい。」と伝える。


アリスは以前にハイブやアンブレラ・プライムでレッドクイーンが自分や仲間たちを殺そうとしたため、レッドクイーンに対し半信半疑であったが、最後の望みをかけ、ホンダシビック(FB型)でラクーンシティへと向かう。道中にアンブレラ社の隊員たちに襲われてしまうが、アリスは簡単に危機を脱する。しかし、アンブレラ専用のバイク(BMW)を使用しようとしたため、電気ショックが発生し、アリスは意識を失ってしまった。
意識が戻るとそこは、アンブレラ社の装甲車の中であった。その中には、アリスが以前に倒したはずの男、アイザックス博士が居た。アリスは移動中の装甲車の上で、アイザックスと死闘を繰り広げることになる。アリスはそこから無事に装甲車から脱出し、かつての戦友クレア・レッドフィールドや新たな仲間とともに、人類を救うため、アルバート・ウェスカーの居るハイブへと向かう。 ハイブへ向かう道中には様々な罠が仕掛けられており、アリスがそれを切り抜け最終決戦に挑む時、アリスは自らの驚愕な出生の事実を知ることとなる。(wikipediaより)

 

wikiのあらすじがやたらに長かったので本作のストーリーを簡単にまとめると、「48時間以内にアンデッドを全滅させることのできる"抗ウイルス剤"をまかないと、残った人類が死んじゃうよ!急いで!」というお話。

 

抗ウイルス剤の存在を知らせてくれたのは、シリーズおなじみの人工知能システム「レッドクイーン」。過去何度もアリスたちと争ってきたためアリスはこの情報を疑っていたのですが、最終的には協力することになり、抗ウイルス剤があるというアンブレラ社の地下施設「ハイブ」へと向かいます。

 

「ハイブ」はシリーズ一作目の舞台にもなった施設で、最終作で再び登場したのはなかなか粋な展開。こういうの大好きです。

 

今回の敵もアンブレラ社の人間で、これまで幾度となくアリスと戦ってきたウェスカーや『Ⅲ』に登場したアイザックス博士が、ボスキャラとしてアリスの前に立ちはだかります。

 

アイザックス博士は『Ⅲ』のラストで死んでいましたが、どうやらアレはクローンだったご様子。もう6作も続くと、今さらクローンくらいじゃ驚かなくなってきますね。

 

観てきた感想

 

アンブレラ社が誇る"トンデモ兵器"や"クリーチャー"のインパクト薄い?

 

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僕が映画『バイオハザード』シリーズで一番期待している部分は、回を重ねるごとに派手になっていく「アンブレラ社の"トンデモ兵器"や"クリーチャー"」なんです。

 

『Ⅰ』に登場した人体を切断してくる網目状のレーザー通路から始まり、『Ⅲ』に登場したタイラントや『Ⅴ』の処刑マジニといったクリーチャーなどなど。

 

アンブレラ社の英知が結集した化け物や兵器をスルスルと回避していくアリスの姿を観るのが面白く、それを観るためにここまでシリーズを追いかけてきました。

 

しかし、本作『バイオハザード:ザ・ファイナル』は最終作にしてはそれらのインパクトが薄かった印象です。

 

今さらながら何のひねりもない「ただの落とし穴」が登場したり、「回転する巨大ファン」に巻き込まれて仲間が肉塊になったりと、「うーん、仕掛けが古典的すぎない?」というのが正直な感想。

 

新登場したクリーチャーも序盤に出てきたデカいコウモリくらい。それもあっさり死んじゃったし。『Ⅱ』のネメシスとか『Ⅳ』の処刑マジニとか『Ⅴ』の巨大リッカーみたいに、もうちょっと絶望感を与えてくれるようなクリーチャーが出てきてくれると嬉しかったのですが・・・。

 

バイオに関しては映画にしろゲームにしろ、シナリオに突っ込むのは野暮だと僕は思ってて。多少(かなり?)矛盾が生じてても、「まぁ演出が面白ければいいじゃん!」という見方なんですよね。

 

本作もシナリオはツッコミどころ満載なんですが、僕自身そこでこの映画の評価を落とすことはないです。最初からあまり期待していないので。

 

しかし僕が唯一期待していた演出面でもイマイチとなると、「この映画おもしろかったです!」と胸を張っておすすめできないのが事実。

 

ただ、アクションシーンのクオリティは相変わらず高いので、頭を空っぽにして観る「娯楽アクション映画」としては十分な仕上がりだと思います。

 

ローラがすぐ離脱してびっくり

 

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バイオといえば「突然ゾンビが現れて観ている側を驚かせる」という演出でおなじみですが、本作で僕が一番驚いたのがローラさんの登場シーンの少なさ。

 

『バイオハザード:ザ・ファイナル』にはタレントのローラさんが出演されていて、公開前から主演のミラ・ジョボビッチと一緒に舞台挨拶を回っていたり、プロモーションに大変力を入れていました。

 

「ローラさん、ハリウッドの人気映画でメインキャストとはやるな~」なんて感心していたのですが、ふたを開けてみればまさかの即リタイア。主人公側の仲間が10人くらいいて、その中でも真っ先に死んだのがローラさんの演じるキャラでした。

 

セリフも一言二言しかなく、画面に映る時間も少ない。

 

別にローラさんファンではないのでどうでもいいといえばどうでもいいのですが、この扱いはなんだかなぁという。

 

あれだけ宣伝に力を入れていたので、こんなにも出演シーンが短いことにビックリしちゃいました。

 

「アリスの正体」「Tウイルスに感染した世界の結末」「アンブレラ社の最後」など、広げてた風呂敷をちゃんと畳んだことは素晴らしい!

 

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ここまで割と酷評してきましたが、なんだかんだ言ってシナリオをちゃんと締めたことは素晴らしいです。

 

これから観る人のために核心のネタバレは伏せますが、シリーズでずっと追いかけてきた「アリスって何者?」って話や「世界中に広まったTウイルスはどうなるの?」とか「アンブレラ社は結局どういう最後を迎えるの?」といったところをちゃんと抑え、広げてた風呂敷をしっかりと畳んでいます。

 

過去作を観てきた人間からすると、「もうこれ終わらせられないでしょ・・・最後どうするの」と思っていたことが(矛盾やご都合主義はあるものの)、一応の結末を迎えたことは評価できるところです。

 

実は「え、まさかまだ続編を作る気じゃないだろうな・・・?」っていうラストシーンではあるんですが、たぶんこれで終わりなはず。いや終わらせてくれ。

 

15年も続いたシリーズの最後なので、これまで映画『バイオハザード』を何作か観てきた人なら、観ておいて損はないかと思います。

 

 

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