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『バイオハザード:ザ・ファイナル』のレビュー&感想!シリーズ完結編にしてはインパクト弱い・・・?

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(出典:http://eiga.com/movie/

 

先日、ミラ・ジョボビッチ主演のゾンビアクション映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』を鑑賞してきました。

 

2002年に第一作目が公開されて以来、15年近く続いたシリーズの「完結編」と銘打った作品で、主人公アリスの物語もこれにて一旦幕を閉じることになります。

 

「バイオはゲームも好きだしシリーズもずっと観てきたから、最後はきちんと映画館で観よう!」と思い立ち、近所の映画館へ足を運んだ僕。

 

一言で感想を表わすなら、「あれ、最後にしてはインパクト弱い・・・?」とちょっと拍子抜けしてしまったんですが、せっかくなので記事として残しておきたいと思います。

 

※本記事ではネタバレを含みます。一応、この記事を読んでいただいたあとに映画を観ても楽しめるよう配慮していますが、「一切展開を知りたくない!」という方はご注意ください。

 

 

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あらすじ

 

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主人公のアリス・アバーナシーが目を覚ました時、その周りに広がっていたのは荒廃したワシントンD.C.だった。アリスはそこで巨大なコウモリのようなクリーチャー「ポポカリム」と死闘を繰り広げなんとか生還する。その後アリスは1人、廃墟と化したアメリカ合衆国議会議事堂や周辺の建物を徘徊するうちに、あるコンピューターの設置されている室内を見つける。その室内のモニターに映し出されたのはアンブレラ社の人工知能レッドクイーンだった。


レッドクイーンはアリスに「T-ウイルスに感染した、全てのものを抹消することのできる抗ウイルス剤をアンブレラ社が開発した。それはラクーンシティの地下にあるハイブのなかにある。そして、48時間以内に抗ウイルス剤を空気中へ放出させなければ、全ての人間が死亡し、アンブレラ社の真の目的が遂行されることになる。私は人類を尊重するようにプログラミングされている。しかし私はアンブレラ社に逆らうことが出来ないようにもプログラミングされている。あなたに人類を救ってほしい。」と伝える。


アリスは以前にハイブやアンブレラ・プライムでレッドクイーンが自分や仲間たちを殺そうとしたため、レッドクイーンに対し半信半疑であったが、最後の望みをかけ、ホンダシビック(FB型)でラクーンシティへと向かう。道中にアンブレラ社の隊員たちに襲われてしまうが、アリスは簡単に危機を脱する。しかし、アンブレラ専用のバイク(BMW)を使用しようとしたため、電気ショックが発生し、アリスは意識を失ってしまった。
意識が戻るとそこは、アンブレラ社の装甲車の中であった。その中には、アリスが以前に倒したはずの男、アイザックス博士が居た。アリスは移動中の装甲車の上で、アイザックスと死闘を繰り広げることになる。アリスはそこから無事に装甲車から脱出し、かつての戦友クレア・レッドフィールドや新たな仲間とともに、人類を救うため、アルバート・ウェスカーの居るハイブへと向かう。 ハイブへ向かう道中には様々な罠が仕掛けられており、アリスがそれを切り抜け最終決戦に挑む時、アリスは自らの驚愕な出生の事実を知ることとなる。(wikipediaより)

 

wikiのあらすじがやたらに長かったので本作のストーリーを簡単にまとめると、「48時間以内にアンデッドを全滅させることのできる"抗ウイルス剤"をまかないと、残った人類が死んじゃうよ!急いで!」というお話。

 

抗ウイルス剤の存在を知らせてくれたのは、シリーズおなじみの人工知能システム「レッドクイーン」。過去何度もアリスたちと争ってきたためアリスはこの情報を疑っていたのですが、最終的には協力することになり、抗ウイルス剤があるというアンブレラ社の地下施設「ハイブ」へと向かいます。

 

「ハイブ」はシリーズ一作目の舞台にもなった施設で、最終作で再び登場したのはなかなか粋な展開。こういうの大好きです。

 

今回の敵もアンブレラ社の人間で、これまで幾度となくアリスと戦ってきたウェスカーや『Ⅲ』に登場したアイザックス博士が、ボスキャラとしてアリスの前に立ちはだかります。

 

アイザックス博士は『Ⅲ』のラストで死んでいましたが、どうやらアレはクローンだったご様子。もう6作も続くと、今さらクローンくらいじゃ驚かなくなってきますね。

 

観てきた感想

 

アンブレラ社が誇る"トンデモ兵器"や"クリーチャー"のインパクト薄い?

 

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僕が映画『バイオハザード』シリーズで一番期待している部分は、回を重ねるごとに派手になっていく「アンブレラ社の"トンデモ兵器"や"クリーチャー"」なんです。

 

『Ⅰ』に登場した人体を切断してくる網目状のレーザー通路から始まり、『Ⅲ』に登場したタイラントや『Ⅴ』の処刑マジニといったクリーチャーなどなど。

 

アンブレラ社の英知が結集した化け物や兵器をスルスルと回避していくアリスの姿を観るのが面白く、それを観るためにここまでシリーズを追いかけてきました。

 

しかし、本作『バイオハザード:ザ・ファイナル』は最終作にしてはそれらのインパクトが薄かった印象です。

 

今さらながら何のひねりもない「ただの落とし穴」が登場したり、「回転する巨大ファン」に巻き込まれて仲間が肉塊になったりと、「うーん、仕掛けが古典的すぎない?」というのが正直な感想。

 

新登場したクリーチャーも序盤に出てきたデカいコウモリくらい。それもあっさり死んじゃったし。『Ⅱ』のネメシスとか『Ⅳ』の処刑マジニとか『Ⅴ』の巨大リッカーみたいに、もうちょっと絶望感を与えてくれるようなクリーチャーが出てきてくれると嬉しかったのですが・・・。

 

バイオに関しては映画にしろゲームにしろ、シナリオに突っ込むのは野暮だと僕は思ってて。多少(かなり?)矛盾が生じてても、「まぁ演出が面白ければいいじゃん!」という見方なんですよね。

 

本作もシナリオはツッコミどころ満載なんですが、僕自身そこでこの映画の評価を落とすことはないです。最初からあまり期待していないので。

 

しかし僕が唯一期待していた演出面でもイマイチとなると、「この映画おもしろかったです!」と胸を張っておすすめできないのが事実。

 

ただ、アクションシーンのクオリティは相変わらず高いので、頭を空っぽにして観る「娯楽アクション映画」としては十分な仕上がりだと思います。

 

ローラがすぐ離脱してびっくり

 

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バイオといえば「突然ゾンビが現れて観ている側を驚かせる」という演出でおなじみですが、本作で僕が一番驚いたのがローラさんの登場シーンの少なさ。

 

『バイオハザード:ザ・ファイナル』にはタレントのローラさんが出演されていて、公開前から主演のミラ・ジョボビッチと一緒に舞台挨拶を回っていたり、プロモーションに大変力を入れていました。

 

「ローラさん、ハリウッドの人気映画でメインキャストとはやるな~」なんて感心していたのですが、ふたを開けてみればまさかの即リタイア。主人公側の仲間が10人くらいいて、その中でも真っ先に死んだのがローラさんの演じるキャラでした。

 

セリフも一言二言しかなく、画面に映る時間も少ない。

 

別にローラさんファンではないのでどうでもいいといえばどうでもいいのですが、この扱いはなんだかなぁという。

 

あれだけ宣伝に力を入れていたので、こんなにも出演シーンが短いことにビックリしちゃいました。

 

「アリスの正体」「Tウイルスに感染した世界の結末」「アンブレラ社の最後」など、広げてた風呂敷をちゃんと畳んだことは素晴らしい!

 

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ここまで割と酷評してきましたが、なんだかんだ言ってシナリオをちゃんと締めたことは素晴らしいです。

 

これから観る人のために核心のネタバレは伏せますが、シリーズでずっと追いかけてきた「アリスって何者?」って話や「世界中に広まったTウイルスはどうなるの?」とか「アンブレラ社は結局どういう最後を迎えるの?」といったところをちゃんと抑え、広げてた風呂敷をしっかりと畳んでいます。

 

過去作を観てきた人間からすると、「もうこれ終わらせられないでしょ・・・最後どうするの」と思っていたことが(矛盾やご都合主義はあるものの)、一応の結末を迎えたことは評価できるところです。

 

実は「え、まさかまだ続編を作る気じゃないだろうな・・・?」っていうラストシーンではあるんですが、たぶんこれで終わりなはず。いや終わらせてくれ。

 

15年も続いたシリーズの最後なので、これまで映画『バイオハザード』を何作か観てきた人なら、観ておいて損はないかと思います。

 

 

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