マーベル・シネマティック・ユニバースの最新映画『ドクター・ストレンジ』。
魔術をモチーフにするという珍しい作品で、他のアメコミ作品とは一線を画す世界観を有しています。
そんな『ドクター・ストレンジ』には普通に観ていただけでは気づきにくい秘密、意外な伏線、細かに作られた裏設定などが多数存在しているんです。
そこで今回は、映画『ドクター・ストレンジ』の世界をもっと楽しむために知っておきたい豆知識についてご紹介したいと思います。
- 「アガモットの目」はインフィニティ・ストーン?
- ストレンジが事故を起こす原因となった女性は今後登場する?
- エンシェント・ワンは原作ではおじいさん
- 魔術の振り付けには「タッティング」が取り入れらている!
- 魔法のアイテム(レリック)にはちゃんと名前が付いている!
- 光る魔法陣の名前は「エルドリッチ・ライト」
- ベネディクト・カンバーバッチは学生時代にインドへ留学していた
- まとめ
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「アガモットの目」はインフィニティ・ストーン?
(出典:https://www.amazon.co.jp/)
ドクター・ストレンジの胸につけられたペンダント「アガモットの目」。"時間"を操る強大な力を持つ石で、作中でも重要な役割を果たしたアイテムです。
実はこの「アガモットの目」、18年公開予定のアベンジャーズシリーズ最新作『インフィニティ・ウォー』にもキーアイテムとして登場する可能性があります。
『インフィニティ・ウォー』は「インフィニティ・ストーン」と呼ばれる6つの石が登場するのですが、そのうちのひとつがこの「アガモットの目」ではないかといわれているのです。
これまでにも『キャプテン・アメリカ』に登場した"空間"をつかさどる「テッセラクト」、『マイティ・ソー』に登場した"現実"をつかさどる「エーテル」、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場した"精神"をつかさどる「マインド・ストーン」、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した「オーブ」と、すでに4つのインフィニティ・ストーンが登場しています。
「アガモットの目」がインフィニティ・ストーンだとすると、残るはあと一つ。これが今後のマーベル作品で登場し、『インフィニティ・ウォー』へと繋がっていくのでしょうか。
ストレンジが事故を起こす原因となった女性は今後登場する?
ストレンジが魔術の道へと進むきっかけとなった交通事故。あの事故は運転中のストレンジのもとに、「落雷の直撃を受けた若い女性がいる」という新しい患者の連絡を受けたことを原因に起きました。
ストレンジ自身も興味深そうにしていましたが、この「落雷の直撃を受けた若い女性」というのが今後のマーベル作品に登場する可能性があるのです。
マーベルには「ミスアメリカ」というスーパーヒロインがいるのですが、実はこのヒロイン、感電により力を得たという設定が。
もしかしたらあのときの患者は、ミスアメリカかもしれません。今後の展開が楽しみです。
エンシェント・ワンは原作ではおじいさん
(出典:https://mobile.twitter.com/)
ドクター・ストレンジの師であり、最高の魔術師に与えられる称号「ソーサラー・スプリーム」の継承者でもあるエンシェント・ワン。
映画では女性キャラクターですが、原作コミックではおじいさんの姿で描かれています。
どちらも、「長いあいだ生き続けている」「至高の魔術師である」という設定は共通しています。
マーベル・シネマティック・ユニバースはこれまでも原作からキャラクターの姿をだいぶアレンジして登場させたりしてきました。しかし「おじいさん→妙齢の女性」というのはかなり驚きの変化。
これに関してエンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンは、「マーベル・ユニバーサスの最大の特権は、バリエーションが許されることじゃないかしら。同じ曲でも、いろんなカバー・ヴァージョンがあるのと似てる。今回のエンシェント・ワンに関していえば、私にオファーをしてきたというだけで大冒険よね。」と語っています。
魔術の振り付けには「タッティング」が取り入れらている!
(出典:http://getnews.jp/)
『ドクター・ストレンジ』に登場するさまざまな魔術は、どれも独特の動きで魔法陣を形成し、発動するという特徴があります。
実はこの動きには、ダンスの技術である「タッティング」の要素が取り入れられているそうです。
タッティングとは、1960年代後半にカリフォルニアで生まれたストリートダンスである「ポッピング」に属する特殊なダンス形態。腕や手を使って角や四角などの幾何学的図形を作るダンスのことです。
振り付けを担当したのは世界的にも有名なタッティングの名人ジュリアン・ダニエルズ。
ダンサーでありテコンドー黒帯の武術家でもある彼が担当した魔術の振り付けは、魔術と格闘術が融合した『ドクター・ストレンジ』の世界観にぴったりマッチしています。
魔法のアイテム(レリック)にはちゃんと名前が付いている!
魔法を発動するための指輪「スリング・リング」やストレンジが身にまとっている「浮遊マント」、モルドが使った「リビング・トリビューナルの杖」など、本作にはさまざまな魔法のアイテム(レリック)が登場します。
しかし本編中では映像に移っただけで詳しく語られていない魔法のアイテムたちにも、実はキッチリと名前が付けられていたり、設定が考えられていたりするんです。
たとえばカエシリウスを拘束した魔法の鎧は「サイトラックノのクリムゾン・バンド」という名称。およそ3000年前のバビロンで作られたとされる拘束具です。
そのほかにも、「ボムガリアスの火桶」や「ワトゥームの杖」などさまざまなアイテムが存在。
本編中では語られることのないアイテムの設定もきちんと考えているところに、スタッフの情熱が感じられますね。
光る魔法陣の名前は「エルドリッチ・ライト」
魔術師たちが不思議な動作とともに発動する光る魔法陣。この魔法陣の名前は「エルドリッチ・ライト(Eldritch Light)」といいます。
異次元のエネルギーを引き出すことで作られるパワーで、人間の目には輝く光にしか見えませんが、魔力を持つものが使うと武器や防具にすることができる強力な魔法陣です。
エルドリッチ・ライトの形も魔術師や呪文ごとに違ったりするので、そういったところもよく観察しながら観ると楽しいかもしれません。
ベネディクト・カンバーバッチは学生時代にインドへ留学していた
主役を演じるベネディクト・カンバーバッチは、大学生時代に半年余りインドのダージリン地方に留学していたそうです。
チベット仏教寺院でボランティアをしながら、朝晩の儀式を見学したり、院内外で僧侶たちと会話をして過ごしていたとのこと。
そのときに『ドクター・ストレンジ』の舞台にもなったネパールの観光もしたようです。
しかし仲間と一緒にネパールの山を登ったとき、現地ガイドを雇っていなかったカンバーバッチは1日半も遭難したそう。「死ぬかと思ったね。地理的にも霊的にも偉大な場所なんだと痛感したな。」とのちにカンバーバッチは語っています。
そういった経験が、『ドクター・ストレンジ』の役作りにも活かされているのかもしれませんね。
まとめ
改めて観てみると、映画『ドクター・ストレンジ』は本当に細部までこだわって作られているのが感じ取れます。
今後の『アベンジャーズ』シリーズへの参戦、『ドクター・ストレンジ』続編への期待など、まだまだ魔法使いヒーローの活躍の場は広がりそうです。
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