先日、「ガンダム」シリーズを観たことがないという友人と話していると、「どれから観たらいいかわからない」といった意見や、「敷居が高いイメージがある」といった言葉を耳にしました。
「これは由々しき問題だ!」と思った僕は、この記事を書くことを決意。
僕は「ガンダム」が大好きで、TVシリーズ・OVA・劇場版含めたすべての作品をを鑑賞してきました。
この記事の目的は、「ガンダムをよく知らない初心者の方に、すこしでもガンダムに興味を持ってもらう」というものです。
初心者の方が"ちんぷんかんぷん"になりがちなワードや問題をテーマに説明していますので、この記事を読んだあとに「なるほど、そういうことだったのか」と多少なりとも思っていただけたら幸いです。
それではいってみましょう。
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- ①各シリーズの世界観は繋がってたり、独立してたりする
- ②アムロ?シャア?よく耳にするけどどんな人?
- ③「モビルスーツ」は登場するロボットの総称
- ④「ニュータイプ」は一種の"超能力者"
- ⑤「ガンダムは初代から観るべき!」という意見は無視していい
- まとめ
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①各シリーズの世界観は繋がってたり、独立してたりする
「ガンダム」シリーズのややこしいところで、初心者の敷居を高くしている要因のひとつがこの「世界観の繋がり」です。
「ガンダムってストーリー繋がってるの?」という疑問。
結論からいうと、「一部は繋がってるけど、だいたいは独立してるよ!」というのが答えです。
「ガンダム」には「宇宙世紀作品」と呼ばれるシリーズと、 「アナザー作品」と呼ばれるその他のシリーズがあります。
「宇宙世紀作品」にはアムロやシャアが登場する初代の「機動戦士ガンダム」や、続編の「機動戦士Zガンダム」、OVA作品の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」などがあり、この作品たちはすべて世界観が繋がっています。
また、「アナザー作品」には「新機動戦記ガンダムW」や「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダム00」などがあり、こちらは個々の作品が完全に独立した世界観を保有。他作品とのストーリー的つながりはありません。
どれが「宇宙世紀作品」でどれが「アナザー作品」か知りたい方は、Wikipediaのこちらのページをご覧ください。
②アムロ?シャア?よく耳にするけどどんな人?
「ガンダム」の話題になると必ず出てくる「アムロ」や「シャア」といった名前。テレビCMなんかでもよく登場するので、どんなキャラかくわしくは知らない人でも、見たことはあるかもしれません。
今さらですが、アムロは一番最初の作品、「機動戦士ガンダム」の主人公。そしてシャアはそのライバルキャラになります。
二人がどんな人物かをくわしく語ると長くなってしまうので、箇条書きでまとめてみました。
アムロ
- 元々はただの"メカオタク"。
- オトンが作ったロボ(ガンダム)に偶然乗って、あれよあれよという間に戦争に巻き込まれる。
- ロボットを動かす才能があったらしく、なんだかんだで活躍。
- 一年も続く戦争の中で、シャアと何度も戦う。
- オトンにもぶたれたことないのに二度もぶたれる。
シャア
- 若くして戦果をあげてる優秀な軍人さん。
- ロボットを動かす才能もあるけど、指揮官や政治家としての手腕も発揮する。
- オトンの唱えた偉大な思想を実現するためにあれこれ謀る。
- 「ロリコン、マザコン、シスコン」のコンプレックスお化け。
だいたいはこんな感じの人たちです。もっと詳しく知りたい方は、ネットで調べたり本編を観たりしてみてください。
③「モビルスーツ」は登場するロボットの総称
これもよく聞く、「モビルスーツ」という単語。要するに、ガンダムやザクなどのロボットの総称です。
ほとんどの機体は手や脚がついている人型で、空を飛んだり、宇宙空間で戦ったりすることができます。
「なんで人型なの?戦車や戦闘機の形でよくない?」という意見もあるかもしれません。ごもっともです。
ちょっと難しい話になってしまいますが、「ガンダム」の世界には「ミノフスキー粒子」と呼ばれる金属の粒子が存在して、それが濃い区域では「レーダーや長距離ミサイルが使えない」という特徴があります。
ゆえに「遠距離戦闘ができないなら、視認できる範囲で戦わなくちゃいけないじゃない!」という発想が生まれ、近接戦闘が可能な「モビルスーツ」という人型のロボットが開発されました。
というのは設定上の建前で、「ロボットのおもちゃを作るため」という大人事情があったのはここだけの話。
④「ニュータイプ」は一種の"超能力者"
これは聞いたことがない人もいるかもしれませんが、「ガンダム」の世界には「ニュータイプ」と呼ばれる概念があります。
これは一種の"超能力者たちの総称"です。
どんなことができるの?というと、常人よりめっちゃカンが鋭かったり、遠く離れていてもテレパシーのように繋がれたり、特殊な兵器を扱ったりすることができます。
前述したアムロやシャアなんかは、この「ニュータイプ」と呼ばれる人間。
「ニュータイプ」にもいくつか段階があって、アムロはかなりすごい超能力者で、シャアはそれに劣ります。
※ここからはすこし込み入った話になるので、飛ばしていただいて構いません。
「ニュータイプ」という概念は初代の「機動戦士ガンダム」から登場していたのですが、シリーズを重ねるごとにどんどん複雑で難解な設定になってきています。
これはガンダム生みの親である富野由悠季さんにも手に負えない状態になっており、「ニュータイプ」の話になるとガンダムオタク同士でも意見が食い違ったりするのです。
「ニュータイプの定義は〜」とか「○○はニュータイプか否か〜」といった話になると、ガンダムオタクたちはすぐヒートアップするので注意してください。
初心者の方は、「ニュータイプってカンの鋭い超能力者なんだ」くらいの認識でいていただければ十分です。
⑤「ガンダムは初代から観るべき!」という意見は無視していい
ガンダムを観たことがない方たちが口を揃えて言う、「どれから観たらいいの?」という問題。
僕は、「気になった作品から観てください!比較的新しい作品のほうが観やすいよ!」という意見です。
こういう話になるとガンダムオタクたちは「1stから観ろ」という論調になるのですが、僕はそうは思いません。
①でも述べたように「ガンダム」シリーズは「宇宙世紀作品」と呼ばれる話が繋がってるものもありますが、独立した作品も多いです。
ストーリーに繋がりがないのに、わざわざ古臭い最初のガンダムから観る必要はありません。
なので、基本的には好きな作品、気になる作品から観ていけばいい。
「好きな声優さんが出てるから」とか「ロボットがカッコよさそう」とか、選ぶ理由は何でも大丈夫です。
とにかく興味の湧いた作品を観ていただいて、「ガンダム」にハマっていただければなと思います。
「そうは言ってもどれを選ぶか迷うよ…」という人には、「機動戦士ガンダムSEED」や「機動戦士ガンダム00」といった比較的最近の作品がおすすめです。
かくいう僕も、最初にちゃんと観た「ガンダム」はSEEDでした。
ここらへんの作品はキャラクターや設定が分かりやすく、何より登場するガンダムたちが格好いい。
「ガンダム」シリーズは基本的に一年放送なので50話くらいあります。
「いきなりそんなに観るのはしんどい…」といった人には、OVA作品がおすすめです。 半日くらいで観終わってしまいます。
OVAであれば、僕のおすすめは「機動戦士ガンダム第08MS小隊」。
ちょっと泥臭い作品ですが、熱い人間ドラマが繰り広げられるので初心者の方にもおすすめです。
「50話は長い!泥臭いのも古臭いのもイヤ!」という方には、「ガンダムビルドファイターズ」をおすすめします。
これは「ガンプラ」をモチーフにした作品で、「ガンダム」にありがちな戦争やドロドロした人間関係みたいな話とはかけ離れた明るい世界観です。
「とにかくガンダムを知ってみたい!」という方であれば、そういった作品から入っていただくのもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。すこしだけでも「ガンダム」に興味を持っていただけましたか?
僕の説明が下手な部分もあり、魅力が伝わらなかったら申し訳ないです。
興味がない人に自分の好きな作品をいくら勧めても不毛なこともわかっているのですが、淡い期待を抱いて、どうしてもこの記事が書きたくなりました。
お読みいただいた方が、すこしでも「観てみようかな」と思っていただけたら本望です。
ちなみに、今ならAmazonプライムビデオでほとんどのガンダム作品を観ることができます。
30日間無料で利用できるので、その期間中、試しに何本かのガンダム作品を観ていただくのもいいかなと。僕のおすすめするSEEDや00、第08MS小隊も観れちゃいます。
「あまりハマらなかったな…」という人は、無料期間中に解約も可能。
もちろん、ガンダム作品以外も観放題です。
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