2月23日、ついに発売された『スーパーロボット大戦V』。
これまでPS4で発売されたスパロボは『OG』のみだったので、版権アニメが登場するスパロボがPS4で出るのはこれが初めてです。
ちょうど『ニーアオートマタ』と発売日がかぶっていたのでプレイが滞ってしまったのですが、ニーアも一通り遊んだのでやっとこさスパロボに手を付けることができました。
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『スパロボV』はシリーズ初参戦作品として、僕の大好きな「クロスボーンガンダム(スカルハート)」や「閃光のハサウェイ」が名を連ねていて、早く遊べる日をワクワクしながら待ち望んでおりました。
今回は『スーパーロボット大戦V』についての魅力、良かった点、ここはイマイチだった点などをご紹介したいと思います。
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『スーパーロボット大戦V』ってどんなゲーム?
シリーズ25周年を記念して発売されたスパロボ最新作!
【ジャンル】シミュレーションRPG
【対応機種】PS4、Vita
【開発元】B.B.スタジオ
【発売元】バンダイナムコエンターテインメント
【発売日】2017年2月23日
【プロデューサー】寺田貴信
【レーティング】CERO:C(15歳以上)
さまざまなロボットアニメから機体やパイロットたちが登場するクロスオーバー作品、『スパロボ』シリーズの25周年記念として発売された本タイトル。
本作は『Z』のようにシリーズ化するものではなく、『V』のみで完結する単発シナリオ作品となっています。
単発タイトルは往年のファンからすると物足りない面もあるかもしれませんが、個人的には一本であっさり終わらせてくれた方が好きですね。
オリジナル主人公は「叢雲総司(むらくも そうじ)」と「如月千歳(きさらぎ ちとせ)」の二人から選択可能。
叢雲はどこかナンパなキャラクターでありながら、パイロットとしての腕は確かな男。如月は実戦経験はほぼないものの、明るく前向きな性格で周囲の人間を引っ張っていきます。
二人が搭乗する本作オリジナル機体は、「高機動・重装甲・高火力」の三拍子がそろった怪物「ヴァングレイ」。
対異星人戦用に作られた試作機で、全身グレーの渋い見た目をしています。
「宇宙戦艦ヤマト2199」「クロスボーンガンダム スカルハート」「勇者マイトガイン」など、シリーズ初参戦作品も多数!
『スパロボV』で晴れて新規参戦がかなった作品は、「宇宙戦艦ヤマト2119」「機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート」「機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人」「勇者マイトガイン」 「真マジンガーZERO vs暗黒大将軍」「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の7作品。
また、このほかにも『スパロボV』オリジナル機体である「マジンエンペラーG」や、過去作品に登場した「グルンガスト」や「ヒュッケバイン」も操作することができます。
参戦作品の詳細については、公式HPをご覧ください。
プレイした感想&レビュー
「PPシステム」廃止によって育成の自由度が増した!
これまでの作品ではいわゆるスキルポイントにあたる「PP」システムが各キャラごとにありましたが、本作ではPPが廃止され新たに「TaCP」と呼ばれるシステムへと変更になりました。
このTaCPは貯めることで「スキルプログラム」を取得しパイロットの能力を上げたり、特殊能力を追加したりができます。
TaCPは全キャラ共通のポイントなので、「すでに育っているエースキャラで敵をサクサク撃破→効率よくTaCP取得→弱いキャラにポイント振り分け」的な育成法が可能に。
これまでのPPシステムでは弱いキャラを育てたかったら「とどめの一撃だけ育てたいキャラで」みたいな手間がかかっていたので、それが無くなったのはとってもストレスフリーです。
スキルプログラムは底力やEセーブといったスキルが取得できる「スキルPG」、格闘アップや射撃アップといった能力値アップの「パラメータPG」、特殊な能力を付与できる「スペシャルPG」の三種類。
育成の方法がガラリと変わっていて、とても新鮮に遊ぶことができました。
戦闘グラフィックスは使いまわしもあるが、かなりよく動く!
PS4へとプラットフォームを移した本作。皆さん気になるのは戦闘グラフィックスの部分ではないでしょうか?
戦闘モーションについては、正直使いまわしもけっこうあります。まぁ既存作品も一から作ろうとしたら開発期間がかなり伸びてしまうので仕方はありませんが・・・。
しかし新規参戦作品のグラフィックスはかなりよく動いている印象です。
とくに「宇宙戦艦ヤマト」なんかは、波動砲を撃つときの各乗組員の掛け合いに緊張感があり、一発一発の攻撃に非常に重みがあってよい。自分自身もヤマトの乗組員になって気分で、古代進の「撃てぇーーー!!」の合図とともに自然と掛け声がでてしまう。
僕の大好きなクロスボーンガンダムや閃光のハサウェイもいい感じ。どちらの作品も武装が特徴的なのでバトルモーションには期待していましたが、期待通りの出来栄えです。
「PS4のクオリティを十分に活かした!」とは言いづらいですが、グラフィックスに関しては及第点をあげていいと思います。
難易度は優しめ。初心者向けの「ビギナーズモード」もあるので、シリーズ未プレイの人でも安心して楽しめる!
『Z』や『BX』など、近年のスパロボ作品は難易度が優しい印象がありますが、本作も例に漏れず優しめ難易度です。
特殊な戦闘条件をクリアすることで得られる「SRポイント」も、けっこう簡単に取得できます。
このあたりはシリーズファンからすると物足りない部分でしょう。「俺は昔のスパロボみたいに、ヒリヒリするような難易度を望んでるんじゃー!」という人はあまり満足できないかも。
しかし裏を返せば、シミュレーションゲーム初心者でも遊びやすいゲームだということです。
シリーズ未プレイの人でも安心して遊べる「ビギナーズモード」も搭載されているので、「スパロボは興味あるんだけど、クリアできるか心配・・・」なんて人でも大丈夫。
難易度は途中から変更することも可能なため、とりあえずはスタンダードモードで遊んでみて、どうしてもクリアできなかったらビギナーズモードに変更して遊ぶといいかな~と思います。
『スパロボV』は参戦作品もオーソドックスかつ王道なラインナップです。そういった意味では、「シリーズ未プレイならVから始めるといいよ!」と自信をもっておすすめできるタイトルでしょう。
PS4版のほかVita版も発売されていますので、「Vitaしかないよ~」という人はそちらもチェックしてみてください。
まとめ
シリーズファンにとっては待ちに待った"初PS4スパロボ"だとは思いますが、優しめ難易度、使いまわしグラフィックスなど物足りなさを感じるタイトルかなぁと。
逆に「スパロボやったことない!」という人にとっては、きっと楽しめる良スパロボだと思います。
これからは『スパロボV』が、初心者にまずおすすめできる定番スパロボタイトルになるのかもしれません。
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