僕は「ミステリー映画」や「ミステリー小説」が大好きです。しかし、似たようなジャンルである「サスペンス」には、これまであまり親しんできませんでした。
意外と知られていないですが、この両者のジャンルには明確な違いがあります。
ネット上で映画評や書評を見ていると、このふたつを混同して語っている人が結構いるのです。
そこで今回は、ごっちゃになりがちな「ミステリー」と「サスペンス」の違いについて、お教えしたいと思います。
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- 「ミステリー」は「犯人やトリック、真相が分からず、謎解きをしていく作品」
- 「サスペンス」は「犯人や真相が明示されていて、解決までの緊張感や不安感を楽しむ作品」
- 明確な線引きが難しい場合もある!
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「ミステリー」は「犯人やトリック、真相が分からず、謎解きをしていく作品」
僕の大好きな「ミステリー」というジャンル。これは「犯人やトリックの謎解きをしていく作品」のことを指します。
英語の「mystery」に由来していますが、意味は「神秘的、不可解、謎」など。
犯人が最後までわからなかったり、殺人のトリックがラストに解決されたり。はたまた、読者に向けて仕掛けられる「叙述トリック」が使われる作品も「ミステリー」に分類されます。
名探偵が活躍する「推理小説」の類も、広くは「ミステリー作品」です。
「誰が犯人なんだ?」、「どんなトリックが使われたんだ?」、「この不可解な物語の真相は?」といった"謎"に対するドキドキワクワク感を楽しむのが「ミステリー」なんですね。ラストに待ち受ける"どんでん返し"なども魅力です。
代表的な「ミステリー小説」は、コナン・ドイルの「シャーロックホームズシリーズ」やアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」、日本の作品だと、横溝正史の「金田一耕助シリーズ」、綾辻行人の「館シリーズ」などがあります。
「ミステリー映画」なら、「ユージュアル・サスペクツ」、「アイデンティティー」、「メメント」など。
どれも非常に面白い作品なので、まだご覧になっていないという方はぜひ一度鑑賞していただくことをおすすめします。
「サスペンス」は「犯人や真相が明示されていて、解決までの緊張感や不安感を楽しむ作品」
「サスペンス」というジャンルは、「見る人に犯人や真相が明かされていて、その解決までの緊張感や不安感を楽しむ作品」のことをいいます。
これも英語の「suspense」に由来していて、意味は「不安、気がかり、はらはらする状態」など。
視聴者や読者に犯人が分かっていて、「その犯人をいかにして追い詰めていくか」、逆に「主人公はその過程でどんな恐怖や緊張感を味わうか」などをハラハラしながら楽しむ作品を「サスペンス」というのですね。
代表的な「サスペンス映画」には、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」やスティーヴン・キングの「ミザリー」などがあります。
テレビドラマだと、「古畑任三郎シリーズ」や「火曜サスペンス劇場」なども有名どころです。
明確な線引きが難しい場合もある!
「ミステリー」と「サスペンス」の違いについては、お分かりいただけたでしょうか。
冒頭で「ふたつを混同して話している人が多い」とお話ししましたが、作品によっては両者の線引きが難しいものがあるのも事実です。
「サスペンス色の強いミステリー」や、「ミステリー要素が入ったサスペンス」など、そういった作品はたくさん存在します。
自戒の念を込めてですが、ジャンル分けにあまりこだわり過ぎず、さまざまな作品を純粋な気持ちで楽しめるといいですね。
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