小学生のころ、N64で発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ』と出会ってから早20年近く…。
ついに、シリーズ決定版ともいえる『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』が2018年12月7日、Nintendo Switchソフトとして発売されました。
僕がスマブラをがっつりやり込んでいたのは初代とDXだけで、Wiiで発売されたX以降は「一応買うけど、昔ほど熱中できないなぁ…」という状態が続いていました。
ところが、最新作のスマブラSPでは過去に登場したすべてのファイターが使えると聞き、懐かしさも込みですぐに購入を決意。
20時間近くプレイしてみたので、今回は『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』をプレイした感想についてお伝えいたします。
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『スマブラSP』の良い点、面白いところ
ボリュームは過去最大!シリーズ全キャラが使える!
本作最大の特徴といえるのが、過去作を含めてスマブラシリーズに登場したすべてのファイターが使用できるという点。
総勢約70キャラクターにも上るすべてのファイターが使えるのは本当に嬉しく、僕が特にハマっていたDX時代のミュウツーやこどもリンクなども使用でき、キャラを動かしているだけでもテンションが上がります。
任天堂キャラはともかく、『メタルギアソリッド』のスネークや『ストリートファイター』のリュウ、セガのソニック、『ファイナルファンタジーVII』のクラウドなど他メーカーのキャラまで復活参戦しているということに、開発者である桜井政博さんの気概を感じます(各所との調整に本当に苦労したんだろうなぁと)。
あらゆるメーカー、あらゆる世代のゲームキャラクターたちが一堂に会しているので、ゲーム好きなら必ず"自分のお気に入りの一体"が見つかること間違いなし。
過去作のキャラだけでなく、『スプラトゥーン』のインクリングや『悪魔城ドラキュラ』のシモンなど新キャラが追加されているのも嬉しい。
これまでのシリーズに比べると新キャラの数は控えめですが、今後も追加DLCで新ファイターが登場するとのことなので、とても楽しみですね。
記事執筆時点では、追加DLC第一弾として『ペルソナ5』のジョーカーも参戦が決定しています。まさかペルソナを引っ張ってくるとは思わなかった…
もはやここまでくると、どんなキャラが参戦してもまったくおかしくないですね。「あんなキャラが来たらいいな」と参戦キャラを妄想するだけでも楽しい。
キャラクターの数が多い分、対戦ガチ勢からするとキャラバランスの調整不足らしいのですが、僕のようなライトユーザーからすればそれほど気になりません。
オンライン対戦でも(特に低ランク同士の戦いであれば)、どんなキャラを使ってもそれなりに勝つことはできます。
各キャラの必殺技やアピールモーションなども本当によく練られており、原作をプレイしているなら思わずテンションが上がってしまいます。
これだけの数のキャラクターを、一つのゲームに入れ込んだというだけでも価値のある一本ではないでしょうか?
コレクション欲を掻き立てられる「スピリッツ」システム
これまではコレクションアイテムとして「フィギュア」がありましたが、本作では廃止され、代わりに「スピリッツ」というシステムが導入されています。
スピリッツは2Dのキャラクターイラストで作られたアイテムで、フィギュアと同じくコレクションすることが可能。
さらに各スピリッツには属性や能力が設定されており、キャラクターに装備することで能力アップは特殊効果を得ることができます。
スピリッツを使ったキャラ強化は基本的に一人用モードで使うのが主ですが、特殊ルールを設定すればオフライン対人戦でも使うことが可能です。
スピリッツの種類は1,000体以上にものぼり、かなりマイナーなキャラクターまで登場するため、原作をプレイしている人間からすると「うわっ、こんなキャラいたわ!」と懐かしい思いに浸れること請け合い。
スピリッツを集めてもオンライン対戦で有利になるわけではないので、完全に自己満足の世界なのですが、その種類が膨大なため「次はどんなキャラが出るんだろう?」とコレクション欲を掻き立てられます。
ただ残念なのは、各スピリッツに説明テキストが付いていないことですね。
2、3行でもいいので、説明テキストが付いていれば「このキャラはこういう人物なのか」と知らない作品でも理解できるので、さらに楽しみが増えたかなぁと。
『スマブラSP』のイマイチな点
オンライン対戦の敷居が高い
僕がスマブラシリーズから距離を置くきっかけとなったのが、オンライン対戦要素です。
オンライン対戦自体は僕も好きなのですが、いかんせん強者が多く、いわゆる"ガチ勢"にボコられるのが嫌で、オンライン対戦のハードルは作品を重ねるごとに高くなっていると思います。
オンライン対戦で勝ち上がっていくには覚えるべきテクニックや知識も多く、正直言って初心者がいきなり勝てるようなシステムではありません。
もちろん、実力の拮抗したフレンドと遊んだり、家族や友人と肩を並べてワイワイ対戦するのもスマブラの楽しみ方なので、必ずしもオンライン対戦をやる必要はないのですが…。
スマブラはそのゲームシステム上、一人でプレイしているとどうしても飽きが来てしまいます。
「オフラインプレイは飽きるからオンライン対戦に行く→でも対戦では勝てない→結局モチベーションが下がる」というサイクルに陥りやすいのがスマブラ最大の欠点といえるでしょう。
それ故に、「①友だちや家族など、実力が拮抗した身内と遊ぶ環境がある」もしくは「②オンライン対戦で勝てるようになるまで鍛錬する気力がある」という人にしか、おすすめしにくいタイトルといえます。
まとめ:スマブラシリーズ最高傑作なのは間違いなし!
オンライン対戦のハードルの高さはあるものの、スマブラシリーズとしては間違いなく最高傑作だと思います。
過去作すべてのキャラが使えるのは本当に嬉しいですね。キャラが多い分、オンライン対戦で当たる相手もいろんなファイターがいて楽しいです。
一部の強キャラは使用率が高いものの、いろんなキャラとマッチするのでいつも新鮮な気持ちで遊べます。
開発者の桜井政博さんは、本作の完成度の高さから「もう10年くらいはスマブラ新作は出なくてもいいんじゃないですか(笑)」と冗談交じりにインタビューで述べています。
過去作にハマったユーザーなら間違いなく楽しめると思う決定版的なタイトルなので、気になる人はぜひ購入してみてください。
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