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『ジャッジアイズ』評価・感想・レビュー!"今の時代"に遊ばないと意味がない傑作!

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『龍が如く』シリーズの大ファンである僕。シリーズ1作目からプレイし、賛否両論ある『6』も大絶賛してしまうほどに思い入れがあります。

 

そんな僕にとって、"キムタクが如く"こと『JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言』の発売は、嬉しさと不安が入り混じるものでした。

 

 

「『龍が如く』の世界観に、キムタクを起用って大丈夫なの…?」「桐生さんが主人公の作品をまたやりたいんだけどなぁ…」なんて思ってしばらく購入を見送っていたのですが、各所のレビューを見ると大絶賛の嵐だったので、「じゃあ…」と重い腰をあげて購入。

 

正直いうと、あまり期待していなかった本作。

 

ところが、実際にプレイしてみると『龍が如く』シリーズファンの僕も納得してしまうほどの傑作でした。

 

まだメインストーリーはクリアしていないのですが、20時間ほどプレイして中盤あたりまで進めたので、ここまでの感想やレビューをお伝えしたいと思います。

 

※ストーリーに関するネタバレはありません。

 

 

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『ジャッジアイズ』ってどんなゲーム?

龍が如くスタジオ×木村拓哉!本格リーガルサスペンスゲーム 

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発売日 2018年12月13日
発売元 セガゲームス
価格 8,290円
CERO D(17歳以上対象)

 

『ジャッジアイズ』は、龍が如くスタジオが制作する本格リーガルサスペンスゲーム。

 

主演に木村拓哉さんを起用するという"まさか"が実現した、いろんな意味で歴史的な一作です。

 

主人公の八神隆之は元弁護士。ある殺人事件で無罪を勝ち取りますが、その後無罪となって釈放された被告人が、同棲中だった恋人を殺害。

 

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「八神の勝ち取った無罪は誤審だったのでは?」と世間から疑われ、この事件をきっかけに法廷から離れた八神は、神室町で探偵として活動することになります。 

 

そんな折、神室町で起きた連続殺人事件の証拠集めを依頼されたことで、大きな物語へと巻き込まれていく…というストーリーです。

 

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木村拓哉さん以外にも、中尾彬さん、ピエール瀧さん、谷原章介さん、滝藤賢一さんといった豪華俳優陣が参加し、ストーリーに厚みを持たせています。

 

アクション・探偵稼業・プレイスポット…遊びの幅が魅力!

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『ジャッジアイズ』では重厚なストーリーだけでなく、爽快感バツグンのバトルアクションも魅力のひとつです。

 

『円舞』と『一閃』という2つのスタイルを切り替えながら戦ったり、ド派手なEXアクションで敵を一掃したりと、誰でも簡単にカッコいいアクションが繰り出せます。

 

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また、尾行や聞き込み、スクープミッションといった探偵稼業らしい調査アクションや、『龍が如く』シリーズでおなじみの多彩なプレイスポットも充実。


過去作以上に、遊びの幅が広がった一作となっています。 

 

『ジャッジアイズ』をプレイしてみた感想 

いい意味で、"小さな物語"にまとまっている 

 

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『龍が如く』シリーズは作品を重ねるごとに話の規模がどんどん大きくなり、それが行き着くところまで行ってしまったのが『6』だったと思います。

 

それに比べて『ジャッジアイズ』は主人公・八神隆之という一人に人間に焦点をあて、その視点から大きな物語に巻き込まれていくという、いい意味で"小さな物語"にまとまっていると言えるでしょう。

 

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小さな物語というと地味な話に思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 

話の規模が大きくなりすぎていない分、ストーリーに現実味と緊迫感が増し、「次はどんな展開になるんだろう?」と先が気になる構成になっています。

 

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"ここぞ!"という見せ場のケレンミや、クライマックスに向けて物語が一点に集約していくストーリーテリングの上手さは、さすが龍が如くスタジオといったところ。

 

このレベルのエンターテインメントを体験できるゲームは、数少ないと思います。

 

圧倒的なキムタク力!クセのある演技も意外とアリ?

 

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なんといっても本作最大のポイントは、主演に"木村拓哉"という圧倒的なカリスマを置いているところでしょう。

 

発売前には僕も「キムタクが主演って大丈夫か…?」「芸能人が主演のゲームにロクな思い出がないぞ…」なんて高をくくっていたのですが、実際にプレイしてみるとこれがバッチリハマっていました(むしろ、今となってはキムタク以外考えられないほど)。

 

とにかく"キムタク力"がすごい。表情一発で画面が映えるオーラは、普通のゲームキャラクターでは絶対に出せません。

 

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演技に関しては、慣れないアフレコ収録ということもあってかすこしクセのあるものに仕上がっていますが、物語が後半に進むにつれてどんどん気にならなくなってきます。

 

なにより、「キムタクがしゃべってる!キムタクを動かせる!」という感動は、SMAPを見て育った僕のような人間にとって極上のものがありますね。 

 

バトルアクションも爽快! ボス戦ではやや難易度が高い場面も

 

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『ジャッジアイズ』は『龍が如く6』や『龍が如く 極2』と同じ開発ツール「ドラゴンエンジン」を使っていることもあり、基本的なバトルアクションは『龍が如く』そのものです。

 

弱攻撃と強攻撃を組み合わせたアクションや、ゲージを溜めて放つEXアクション、『円舞』と『一閃』という2つのスタイルを切り替える立ち回りなど、『龍が如く』シリーズを遊んでいる人にはおなじみのシステムばかり。

 

初心者が遊んでも簡単にカッコいいアクションが繰り出せるので、アクションが苦手な人でもスタイリッシュにキムタクを動かすことができるでしょう。

 

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ただし、ボス戦は過去作に比べてもやや難易度が高い印象です。

 

ボスが繰り出す攻撃を食らうと、最大HPの上限が減る「致命傷」というシステムが搭載されたのですが、このせいで過去作のようなゴリ押しは効きづらくなっています。

 

一度致命傷を受けると、専用アイテムを使うか、特定の場所に行かなければ回復することができないのも難点。正直、「ちょっとメンドクサイなこのシステム…」と思うこともありました。

 

『ジャッジアイズ』はストーリーがその魅力の7割くらいを占めていると思うので、ボス戦が難しいと感じる人は難易度を下げてでもサクサクストーリーを進めることをお勧めします。

 

差別化を図ったのは分かるが、調査アクションは退屈なものも多い

 

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『ジャッジアイズ』の主人公・八神隆之は探偵ということもあり、メインストーリーやサブクエストのあちらこちらで調査アクションが盛り込まれています。 

 

調査アクションでは尾行や追跡、聞き込み、スクープミッション、変装、鍵開けなどさまざまなアクションが楽しめるのですが、このどれもが今一歩な出来。

 

特に尾行は、だるまさんがころんだ方式で相手に気づかれないように近づくのですが、相手が振り向く頻度が多いうえに、尾行が完了するまでの道のりが長かったりもして、退屈さを感じやすいです。

 

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振り向いて見られたとしても、すぐに隠れればまずゲームオーバーになることもなく、「見られたらマズイ!」という緊迫感もありません。

 

元弁護士のスキルを活かした、「証拠集め&相手に証拠を突き付けてドーン!」という証拠提示ミッションだけは『逆転裁判』っぽくて楽しかったかなぁ… 

 

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『龍が如く』シリーズと差別化を図るための要素なのはわかるのですが、調査パートがもうすこしやりがいのあるものだったら完璧でしたね。 

 

まとめ:『ジャッジアイズ』は"今の時代"に遊ばないと意味がないゲーム!

 

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調査パートの退屈さを除けば、ストーリーもバトルアクションも超一級品の面白さです。

 

特にドラマパートは非常によくできていて、"元弁護士で探偵"というこれまでにない設定が活かされた先の気になる展開が続きます。

 

『ジャッジアイズ』は木村拓哉の全盛期や現在の立場を知っている"今の時代"に遊ばないと意味がないゲームだと思います。

 

これを5年後、10年後に遊んでもその魅力は半減するんじゃないかなぁ。

 

話が膨らみ過ぎた『龍が如く』シリーズと比べても、単体の作品としてスッと理解できるものになっているので、『龍が如く』を遊んだことがない初心者の方にもおすすめです。

 

ちなみに、『龍が如く』シリーズに登場した街や組織名が本作にも登場しますが、『龍が如く』未プレイでも話は理解できます。

 

ストーリー自体に繋がりはないので、『ジャッジアイズ』をいきなり始めても何も問題ありません。

 

 

 

 

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