『グランド・セフト・オート』シリーズで有名なロックスター・ゲームスの最新作、『レッド・デッド・リデンプション2』が2018年10月26日に発売されました。
前作『レッド・デッド・リデンプション』は2010年に発売されたので、およそ8年ぶりの続編となります。
僕も前作ですっかりRDRのファンになっており、続編の発売を待ち遠しく思っていました。
発売日にさっそくプレイをはじめ、かれこれ15時間ほど遊んでみたので、今回は『レッド・デッド・リデンプション2』をプレイした感想についてお伝えいたします。
- 『レッド・デッド・リデンプション2』ってどんなゲーム?
- 『レッド・デッド・リデンプション2』の良い点・面白いところ
- 『レッド・デッド・リデンプション2』の悪い点・イマイチな部分
- まとめ:"西部劇ごっこ"をどこまで楽しめるかで評価が分かれる!
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『レッド・デッド・リデンプション2』ってどんなゲーム?
本作の舞台となるのは、西部開拓時代も末期となった1899年のアメリカ。
主人公アーサー・モーガンは無法者集団「ダッチ・ギャング」の一員で、仲間たちとともに強盗や強奪を繰り返しながら、過酷な環境を生き抜いています。
当時のアメリカではすでにほとんどの土地で開拓が行われており、法の整備も進んだことで、昔のように無法者たちが活躍できる場は少なくなってしまいました。
法執行人たちに追いかけられ行き場を失ったアーサーたちが、自らの理想を実現するため、そして仲間を守るために無法者として戦い抜くという物語です。
本作はロックスター・ゲームス十八番のオープンワールドゲーム。広大なアメリカの大地を、馬に乗って自由に駆け巡ることができます。
馬車や列車を強奪するも良し。銀行強盗に入るも良し。借金を取り立てるも良し。
無法者らしいあらゆる手段で金を稼いで、ギャング団を維持し、大きくしていくのが目的となります。
前作『レッド・デッド・リデンプション』から12年前のお話となっており、世界観の繋がりは一応存在しますが、前作未プレイでも十分に楽しめます。
主人公も異なるので、本作から始めても問題ないはず。僕自身も前作のストーリーはほぼ記憶になかったのですが、まったく問題なく楽しめています。
『レッド・デッド・リデンプション2』の良い点・面白いところ
①西部開拓時代末期の世界観の作りこみがすごい
ロックスター・ゲームスといえば、何と言っても異常なまでに作り込まれた世界観が魅力です。
本作は自然豊かな草原や山々、荒涼とした大地、そして近代化が進み始めた町など、いわゆる"西部劇"的な世界観となっています。
しかし西部劇的とはいっても、19世紀後半にもなるとすでにフロンティア精神は陰りが出始め、ならず者や無法者、ガンマンといった人種は時代遅れに。
主人公アーサーたちにとっては、「生きづらい世の中になり始めている」というのが特徴です。
キャラクターたちの言葉の端々にもその思いは伝わってきて、"時代に取り残された無法者"の何ともいえない哀愁がたまりません。
また、街のひとつひとつもしっかりと差別化されています。
牧畜が盛んな荒野の街や、炭鉱によって生活費を稼ぐ街、はたまた北に行けば商業が発達し、多くの資産家が住む大都市があったりと、地域によって特徴はさまざま。
街ごとに文明の発達度合いも異なるので、新しい街に着いたら「この街の人たちはどんな暮らしをしているんだろう?」とウロウロ回ってみるのが本当に楽しいです。
西部開拓時代にどっぷりと浸かることができるのが、『レッド・デッド・リデンプション2』最大の魅力と言えるでしょう。
ちなみに本作、ゲームデータのサイズも半端ではありません。
パッケージ版はディスクが2枚に分かれており、プレイするためには2枚分インストールする必要があります(全部でおよそ100GB)。
ロックスター・ゲームスはいつも大ボリュームですが、PS4ソフトでディスク2枚組というのは初めての体験だったので、そこにも驚きましたね。
それだけでも、本作がどれほど作り込まれているのかが分かると思います。
②強盗、空き巣、賞金稼ぎ、狩り…あらゆる手段で金を稼げる
『レッド・デッド・リデンプション2』の主人公アーサーは、幼いころからギャング団で生活しているため、あらゆる悪事に精通しています。
そのため金を稼ぐ手段もほかのオープンワールドゲームに比べてワルっぽいものが多く、強盗や空き巣、ほかのギャング団を壊滅させて資金を奪ったりなど、多種多様な方法が存在。
悪事を働くだけでなく、保安官に協力して賞金首を追ったり、狩りで得た素材を売ったりして収入を得ることもできます。
本作は「ギャング団のキャンプを拡張する」「新しい武器や馬を買う」「武器や馬をカスタマイズする」「バーで酒を飲む」等々、さまざまな場面で金が必要になるので、とにもかくにも金稼ぎが重要です。
「そろそろ資金がなくなってきたな…」と思ったら仲間に相談して馬車強盗に出かけたり、銀行強盗に入ったりすることで金を稼がなければいけません。
この、"悪事で金をたんまり稼ぐ"という何とも言えない気持ち良さは、ロックスター・ゲームスならではですね。
③"アーサーの生き様"を自分で選ぶことができる
本作は"ごっこ遊び"が楽しいタイプのゲームだと思います。
無法者の主人公アーサーになりきって、「自分がアーサーだったらこんな行動をとる」「こうやって金を稼ぐ」というのを考えながら遊ぶのが楽しいですね。
本作には「名誉レベル」と呼ばれるメーターがあり、主人公がとった行動によって世間の評判が変わっていきます。
たとえば、道に迷っている人を送り届けたり、強盗に襲われている人を助けたりすれば名誉レベルが"善"の方向に傾きますが、反対に強盗や殺人などを繰り返していると、名誉レベルが"悪"に傾き、世間から嫌われることに。
悪事を繰り返していると自分自身に賞金がかかり、法執行人や賞金稼ぎから追われてしまいます。
善人として生きるか、悪人として生きるかを自分で選択できるので、ごっこ遊び感がたまらなく楽しい作品です。
ちなみに僕は、「ギャング団の仲間たちは命にかけて守るが、それ以外の人間たちには残虐なまでに悪事を働く」という設定で遊んでいます。
そのため、街に行っては強盗を繰り返し、持ち帰ってきた金や素材をひたすらギャング団のキャンプに寄付するというプレイを楽しんでいます。
もちろん悪事を働くことなく、まっとうに生きることも可能です。
「むやみやたらに狩りをせず、生きるために必要な分だけ食材を得る」「自分からは決して手を上げないが、向こうから挑まれた決闘はすべて受ける」などなど、自分だけのごっこ遊びを見つけるのもいいですね。
こういうごっこ遊びが好きかどうかで、本作へのハマり度合いが変わってくるような気がします。
④武器や馬の種類が豊富
『レッド・デッド・リデンプション2』を語るうえで、銃と馬の存在は欠かせません。
本作にはリボルバーやライフル、ショットガンなどおよそ50種類以上の武器が登場します。
当然、武器によって威力や連射速度、射程が異なり、カスタマイズして強化することでさらに使い勝手が良くなっていきます。
「リボルバーを両手に持って2丁拳銃プレイ」「弓や投げナイフで静かに仕留める」「ライフルとショットガンを背負ってド派手に戦う」など、武器によって戦闘スタイルが変えられるのもいい。
カスタマイズは性能がアップするだけでなく、グリップの色を変えたり、彫刻を彫ったりなど見た目も変更することが可能です。
『レッド・デッド・リデンプション2』は前作以上に武器カスタマイズのバリエーションが豊富になっていますね。
一つ一つの武器がとにかくカッコいいので、カスタマイズだけでも楽しめます。
また、銃だけでなく、馬のカスタマイズも可能。馬は19種類の品種があり、それぞれに見た目や能力が異なります。
たてがみの形や鞍や鐙の種類を変更したりなど、『グランド・セフト・オート』における車の改造のようなことが可能です。
馬には"なつき度"も存在し、なでてあげたりエサを上げることで、基礎ステータスが向上していきます。
同じ馬に愛着を持って接していると、どんどん速く、強い馬に成長していくのが楽しいですね。
また、ずっと同じところにいると糞をしだしたり、あまりにゴツゴツしたガケを歩くと足を踏み外して落馬したりなど、馬の描写も妙にリアルなのも笑えます。
『レッド・デッド・リデンプション2』の悪い点・イマイチな部分
①全体的にもっさりした操作感
ロックスター・ゲームスのタイトルはいつもモッサリとした操作感ですが、『レッド・デッド・リデンプション2』は特にモッサリ感がひどく感じます。
ここ最近は『Marvel's Spider-Man』や『アサシンクリード オデッセイ』など、異常なまでに爽快感あるゲームを遊んでいたので、余計にそう感じるのかも…。
マップの広さに対して、移動スピードがそれほど速くないのも原因かもしれません。
性能のいい馬に乗って荒野を駆けているときはそれなりの爽快感があるのですが、ひとたび徒歩になると「あれれ…」という具合。
「決定が×ボタン」「物を拾うときは□ボタン長押し」など、UIも一昔前の洋ゲーっぽく、日本人プレイヤーとしては違和感や不親切さを覚えること間違いなしです。
このモッサリ感はいつものロックスター・ゲームスらしいといえばらしいので、僕は許容できましたが、昔の洋ゲーに慣れていなかったり、昨今の"気持ちいいゲーム"ばかりプレイしている人にとっては、かなりの苦痛になるかもしれません。
②だだっ広いマップ、長すぎるチュートリアルなど、すべてが間延びしている
オープンワールドゲームといえば"広大なマップ"がもはや当たり前になっていますが、本作のマップは無駄に広く感じてしまいます。
マップのほとんどが荒野や山岳なので、「街以外は景色が変わり映えしない」というのも原因かもしれません。
一応ファストトラベルもありますが、ゲームをしばらく進めないと使えないのも不便ですね。
また、最初のチュートリアルパートも妙に長く、間延びした印象を与えます。
物語の最初は雪山から始まるのですが、このパートがとにかく長い。
僕はプレイしたらすぐに"西部劇ごっこ"ができると思っていたのに、いつまで経っても雪山から出ることができず、1時間弱プレイしてやっと抜けることができました。
物語の舞台が広大で、シナリオボリュームが豊富な本作。
「じっくりと物語世界に入り込める」といえば聞こえはいいですが、どうも全体的にモッサリ&グダグダという印象はぬぐえません。
まとめ:"西部劇ごっこ"をどこまで楽しめるかで評価が分かれる!
正直言うと『レッド・デッド・リデンプション2』は、手放しで「最高傑作!」と褒められるほどのゲームではないと思います。
特にUI周りのクセが強いので、人によってはプレイしてすぐに拒否反応が出るかもしれません。
僕は前作ファンでもあり、"西部劇ごっこ"が出来るだけで十分に満足しているので、本作も大好きな部類のゲームですが、万人におすすめできるタイプのゲームではないでしょう。
世界観の作り込みはさすがロックスター・ゲームスといった感じなので、「西部開拓時代にどっぷりと浸かりたい!」「孤高のガンマンごっこがしたい!」といった人は、ぜひ一度プレイしてみてください。
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