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『仁王』の評価/レビュー!戦闘システムが奥深い和風アクションRPG!

『真・三国無双』『戦国無双』といった無双シリーズでおなじみのコーエーテクモゲームスが新たに作り出した和風アクションRPG『仁王』

 

1年近く前から体験版を配信し積極的にプロモーションをおこなってきたことで発売が待ち望まれていた本作が、先日2月9日、ついに発売となりました。

 

 

コーエーはアクションゲームやシミュレーションゲームは得意な印象ですが、「本格アクションRPGを作るって大丈夫か?」なんて心配していた僕。

 

しかし実際に遊んでみたら、そんな不安は一瞬で吹き飛びました。ふたを開けてみればめちゃくちゃ面白く、硬派なアクションRPGに仕上がっていたのです。

 

今回はPS4用ソフト『仁王』をプレイしてみた感想、レビュー、全体の評価をまとめます。

 

 

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『仁王』ってどんなゲーム?

 

基本情報

 

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【ジャンル】ダーク戦国アクションRPG
【対応機種】PS4
【開発元】コーエーテクモゲームス(Team NINJA)
【発売日】2017年2月9日
【プロデューサー】シブサワ・コウ、鯉沼久史
【レーティング】CERO:D(17歳以上)

 

「ダーク戦国アクションRPG」と銘打たれた本作。

 

コーエーらしい史実を上手に脚色したゲーム内容になっていますが、これまでの『戦国無双』や『信長の野望』とは違い、『仁王』はかなりダークファンタジー寄りな作品です。

 

『仁王』の制作発表自体は2005年ごろに一度アナウンスされていましたが、その後企画が頓挫。コーエーとテクモの経営統合など紆余曲折あって、やっと発売となりました。

  

ファンのあいだでは期待の高かった作品なので、なんとか発売までこぎつけてくれたコーエーには感謝ですね。 

 

青い目の"異国のサムライ"が、戦国時代の日本で魑魅魍魎を斬る!

 

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本作の舞台となっているのは、戦国時代の日本。

 

豊臣秀吉亡きあと、天下を取ろうと奮起する徳川家康や最強の家臣 本田忠勝、それと対立する石田三成といった名だたる武将たちが登場します。

 

主人公ウィリアムは金髪碧眼のサムライで、ある事件をきっかけに東の最果ての国ジパング(日本)にたどり着く。

 

そこで繰り広げられていた天下取りの戦に巻き込まれていく中で、鬼や妖怪といった魑魅魍魎がうごめく"闇の戦い"へと身を投じるというストーリーです。

 

『仁王』には実在の武将がたくさん登場するのですが、史実に基づいてストーリーが展開されるというよりも、「家康と三成の戦いの裏には、鬼や妖怪たちが暗躍していた!」というファンタジー要素を取り入れた作品になっています。

 

なので主人公の敵は、武将(人間)でもあり、鬼や妖怪たちでもある。人間と妖怪、二つの種族が敵となって立ちはだかるのです。

 

「戦国死にゲー」と称される本格アクションRPG!

 

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『仁王』はアクションゲームとしての難易度はかなり高く、何度も死にながら敵の弱点や行動を覚えて突破していく「死にげー」としての要素が盛り込まれています。

 

ゲームシステムのイメージとしては、『ダークソウル』や『ブラッドボーン』といったアクションRPGを想像していただければ間違いはないかと。

 

こういう「死にげー」って難易度調整のさじ加減が難しいと思うのですが、その辺をうまくやっている印象です。何度やられてもまた挑戦したくなる絶妙な作り。

 

刀や斧、槍を持った兵士も登場すれば、恐ろしい見た目をした鬼が登場したりと、敵のバリエーションもいろいろあって面白いです。

 

プレイしてみた感想

 

「構え」によって異なる戦闘アクション、「残心」による駆け引きなど、戦闘がめちゃくちゃ面白い!

 

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「仁王はソウルシリーズのパクリ」なんて揶揄されていますが、戦闘システムにおいては『ダークソウル』よりも奥深く、面白いです。

 

本作はサムライらしく上段・中段・下段の「構え」というシステムが存在し、「どのように構えているか」によって攻撃の性質やアクションが異なります。

 

それぞれの特徴は以下の通り。

 

  • 上段→振りは大きいが一撃の攻撃力が高い
  • 中段→ヨコ振りができ、複数の敵を同時に攻撃できる
  • 下段→攻撃スピードが速く、スキが少ない

 

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戦闘中に構えをカチャカチャ切り替えながら戦うのがめちゃくちゃ面白いんです。

  

雑魚戦でも、動きが速い相手には下段の構えで対応したり、大振りでスキが大きい敵には上段で構えて重い一撃を喰らわせたりと、状況に応じて考えながら戦闘を楽しめるのがいい。

 

それぞれの構えによってアクションも全然違うので、雑魚敵を相手にしていてもバトルの楽しさがあります。

 

また、本作のもう一つのキモとなるアクション「残心」

 

これは攻撃後にタイミングよくボタンを押すことでスタミナ(気力)が回復し、連撃や回避といった連続行動ができるようになるというシステムです。

 

「残心」を上手く使うことで戦闘を有利に進められるのですが、これがまた面白い。他のアクションゲームではなかなか見ないシステムなので、とても新鮮味があります。

 

その他にも「九十九武器」とよばれる超必殺技や「弓」「銃」「大筒」を使った遠距離戦、「忍術」による隠密戦闘など、『仁王』の戦闘システムは本当に奥深い。

 

戦闘を面白くさせるための工夫がそこかしこに散りばめられているので、雑魚戦もボス戦もめちゃくちゃ楽しく遊べます。

 

多彩な武器が登場し、より強い武器を集める"ハクスラ"的要素がいい!

 

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本作に登場するメイン武器は「刀」「二刀」「槍」「斧」「鎖鎌」の5種類。もちろん、各武器ごとに攻撃アクションが異なります。

 

こういったアクションRPGの醍醐味のひとつとして「武器集め」が挙げられますが、『仁王』はそれも面白い。

 

『仁王』に登場する武器は、「同じ名前の武器でも全部性能が違う」という特徴があります。いわゆるハクスラ(ハック&スラッシュ)のようなシステムですね。

 

同じ武器でもレアリティによって攻撃力が違ったり、付いている特殊能力が違ったり。

 

はたまた「鍛冶」によって、愛用していた武器と新しく手に入れた武器を合体させ、新たな特殊能力を付与させたり。

 

より強い武器を手に入れるため、何度もミッションに挑戦したりダンジョンに潜っていったりといった楽しみがあるのです。

 

刀や槍といったメイン武器だけでなく、弓や銃などのサブ武器、兜や胴などの防具もすべて性能が異なります。

 

これだけでも相当なやり込み要素といえるでしょう。『ウィザードリィ』や『ディアブロ』のようなハクスラが好きな人は間違いなくハマるはず。

 

アクションRPGとしての難易度はかなり高め 

 

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前述した「構え」や「残心」などのシステムがあることにより戦闘は非常に奥深いものとなっているのですが、その分全体の難易度はかなり高いです。

 

用意されたシステムやアクションをしっかりと使いこなさないと、ボス戦はおろか道中の雑魚ですら苦戦する始末。

 

僕自身それほどプレイヤースキルが高いわけではないですが、『ダークソウル』や『ブラッドボーン』はトロフィーコンプリートしています。 

 

それでも本作はかなり難しいと感じました。慣れない戦闘システムのせいもありますが、けっこう苦戦を強いられている状況です。 

 

ただ、『仁王』は純粋なアクションゲームではなくアクションRPG。

 

RPG的要素として、レベル上げによる「スキルシステム」や武器の使い込みによって性能がどんどん上がっていく「愛用度システム」 など、詰むことがないような救済措置もちゃんと用意されています。

 

時間をかけてプレイヤースキルやキャラクターのレベルをしっかり上げれば進んでいけますが、アクションが苦手という人は序盤、苦労するかもしれません。

 

まとめ 

 

コーエーテクモゲームス初の本格アクションRPGとなる『仁王』。個人的にはかなり面白いゲームです。

 

まだまだ細かいところの粗は目立ちますが、シリーズを重ねて洗練されていけばさらに面白いゲームになる予感。

 

豊富なサブミッション、育成、武器集めなどやり込み要素もたくさんあるので、「PS4で本格アクションRPGが遊びたい!」という人はぜひプレイしてみてください。

 

 

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