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『いただきストリート 30th ANNIVERSARY』評価・感想・レビュー|オンライン対戦は残念だが、一人プレイはサクサク遊べる

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スクウェア・エニックスが誇る国民的2大RPG『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』のシリーズ30周年記念タイトルである『いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY(以下『いたスト 30th』)』が10月19日に発売されました。

 

 

『いたスト』の新作が発売されるのは、2011年にWiiで発売された『いただきストリートWii』以来約6年ぶり。ファン待望のタイトルがやっと発売されましたね。

 

今回はシリーズ初のフルボイス化が導入されたり、PS4版とVita版でのオンライン対戦が実現したりと新たな試みがたくさんあり、僕も発売前からかなり期待していました。

 

発売日にPS4版を購入してローカルプレイ、オンライン対戦ともに一通り遊んだので、今回は『いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY』のプレイレポートをお届けします。

 

 

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『いたスト 30th』ってどんなゲーム?

 

物件や株を買って総資産を増やしていくボードゲーム!

 

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『いたスト 30th』は、2017年10月19日に発売されたボードゲーム。サイコロを振ってマスを進んでいき、止まったマスの物件を購入したり、銀行で株を買ったりしながら総資産を増やしていくのが目的になります。

 

物件マスや銀行マス以外にもさまざまな仕掛けマスがあり、ミニゲームに勝つと賞金がもらえる「カジノ」や、一瞬で遠くのマスに移動できる「ワープ」、引いたカードによりいろんな効果が起こる「チャンスカード」など多種多様。

 

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似たゲームだと『桃太郎電鉄』などもありますが、大きな違いは"株売買"の要素です。

 

現実と同じく、買われた数が多くなるほど株価が上昇していき、一気に売りに出されると下落。物件の増資によっても株価が変動するので、「どこのエリアの株を買うか」「どれくらいの株をいつ買うか」「どのタイミングで手放すか」といった駆け引きが重要になります。

 

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株売買のテクニックが資産の増減に大きく影響するので、非常に戦略的でスリリングな駆け引きを楽しめます。

 

『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』シリーズの人気キャラクターが参戦!

 

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本作では『ドラゴンクエスト』シリーズと『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターが多数参戦していて、その数は総勢26名。今後もDLCによる新キャラ追加も予定されています。

 

『FF VII』のクラウドやセフィロス、『DQ V』のビアンカに『DQ VI』のテリーなど、登場するキャラはどれも人気キャラばかり。

 

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しかも全キャラフルボイス付きとなっていて、キャストも原作オリジナルの声優さんを起用しています。フルボイス化はシリーズ初なので、サイコロを振るたびにキャラクターたちの掛け合いが聞けるのは嬉しいですね。

 

プレイしてみた感想 

 

『いたスト』としての面白さは相変わらず!株売買や物件買いのテクニックを覚えると安定して勝てるようになる 

 

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『いたスト 30th』は約6年ぶりの新作となりましたが、これまでの作品でルールはすでに完成されているので、その面白さは相変わらずという感じでした。目新しさはないものの、安心感のある面白さ

 

本作から初めて『いたスト』を遊ぶ人だと、最初はCPU相手でもなかなか勝てないかもしれません。 

 

『いたスト』においてとにかく重要なのが、"株"に関するテクニックです。

 

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もっとも基本となる「増資テクニック(自分が持っている物件の株をあらかじめ買っておいて、物件を増資することで株価上昇を狙う)」や「便乗(他プレイヤーが独占したエリアの株を買って、その増資に自分も乗る)」といったものをまず覚えないと、勝つことは難しい。

 

さらに「一度に10株以上売買すると株価変動、9株以下なら変動しない」「5株以上取得してると配当がもらえる」など細かいテクニックを知っておくことで、運の要素が強いボードゲームでも、ある程度安定して勝てるようになります。ここが『いたスト』の面白さですね。

 

そのほかにも物件の「エリア独占」や「5倍買い」による他プレイヤーの物件奪いなど、知っておくべきテクニックはたくさんあります。

 

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非常に戦略性の高いボードゲームになっているので、こういった駆け引きが好きな人にはおすすめできるゲームです。

 

特にこれまで『いたスト』を一度もやったことがない人は、ぜひ本作から始めることをおすすめします。

 

一人用モードは高速プレイによりサクサク遊べるのが嬉しい!

 

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こういったボードゲームってテンポ感が大事だったりするのですが、本作ではその点もしっかりケアされています。

 

ゲーム速度アップや演出OFF、セリフ非表示などにより、かなりのサクサクプレイが可能。対CPUであれば、ほとんど待たされることなく自分のターンが回ってくるのでストレスフリーです。

 

最初にフルボイス化と聞いたときは「ゲームの進行が遅くなるんじゃ・・・?」なんて心配していましたが、まったく大丈夫でした。

 

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キャラがしゃべってくれるのって最初のうちは楽しいんですが、しばらく遊ぶと同じセリフばっかり聞く羽目になって飽きちゃうんですよね。本作ではセリフもOFFにできるので、かなりサクサク遊べます。

 

また、ゲームの途中でもAIに操作をまかせる「リリーフモード」に切り替え可能なので、「ちょっと休憩しているあいだに自動で進めておいてほしいな」ってときにも便利です。

 

ストレスなくサクサク遊べるという点では、間違いなく歴代最高の出来だと思います。

 

オンライン対戦はカクカク・・・高速プレイもできないのでストレスがたまる

 

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一人用モード、対CPU戦では上記のとおりサクサクプレイが可能なのですが、オンライン対戦はカクカクでテンポ感がかなり悪いです。

 

とにかく同期が遅く、僕がやったときはほぼ毎ターンごとに画面が止まって「通信待ちです。しばらくお待ちください。」と表示されるような状況でした・・・。

 

PS4版とVita版同士でもマッチングするようになっているのですが、そういう点も関係しているのかもしれません。

 

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また、オンライン対戦ではプレイ速度を変えることができないので、一人用モードで高速プレイしていた僕みたいな人間からすると、ゆっくりとした進行にイライラが溜まったり。

 

同期待ち&通常速度プレイによるダブルパンチに辟易してしまいました。オンライン対戦は2度遊んだきりで、もっぱらオフ専に

 

『いたスト』は一人用モードでじっくり遊ぶのも楽しいのですが、対人戦はさらに盛り上がるゲームなので、この仕様は残念ですね。

 

マップは過去作からの焼き増しも多いが、新マップ「竜王の城」が面白いので良し!

 

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『いたスト』の面白さを決める重要な要素であるマップ。マップによって広さやギミックが違うので、まったく異なるプレイ感覚を楽しむことができます。

 

本作は正直、過去作からの焼き増しマップが多いです。せっかくの30周年記念タイトルなので、もうすこし新規マップが多いとなお良かった。

 

ですが、新マップ「竜王の城」がかなり面白かったので、まぁ良しとしようかなと。

 

竜王の城は『DQ I』の竜王がモチーフになったマップで、大砲マスに止まると竜王に攻撃することができ、会心の一撃がでれば報酬がもらえるというもの。

 

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失敗すると竜王に吹き飛ばされてしまう場合もあり、ハラハラドキドキの展開が楽しめるマップになっています。

 

運の要素が強いマップなので好き嫌いは分かれるでしょうが、なんといっても動く竜王が間近で見られるのはテンション上がりますね。

 

今後もDLCによる追加マップが予定されているので、そちらも期待したいと思います。

 

まとめ|一人プレイはサクサクで楽しい!『いたスト』を遊んだことがない人におすすめ!

 

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不満点も多いですが(主にオンライン関連)、一人用モードのテンポ感の良さは本当に素晴らしいです。サクサク遊べるので、ちょっとした時間にプレイするのにもいい感じ。

 

僕はPS4版を購入しましたが、すっかりソロプレイ専門になってしまったので、「これだったらVita版でもよかったかな」とは思います。Vitaだったら"ながらプレイ"がしやすいし。

 

ゲーム内容はPS4版、Vita版ともに変わらないので、自分のプレイスタイルに合わせてお好きな方を買うのがいいと思います。

 

久しぶりの新作タイトルなので、これまで『いたスト』シリーズを遊んだことがない人にはぜひ遊んでいただきたいですね。 

 

 

 

 

 

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