男性用の電気シェーバー(電動ヒゲ剃り)には、刃が振動することによってヒゲをカットする「往復式」と、回転する刃でヒゲをカットする「回転式」の2種類のタイプが存在します。
往復式はパナソニックの『ラムダッシュ』シリーズや、ブラウンなどのメーカーが主に採用。回転式はフィリップスが主に販売しています。
それぞれのタイプにメリット、デメリットがあるので、自分の肌や使用環境に合わせて最適な電気シェーバーを選ぶ必要があるんです。
今回は、電気シェーバーの往復式、回転式それぞれのメリット、デメリットについてご紹介しましょう。
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往復式、回転式の性能比較
まずは往復式、回転式それぞれの性能の違いについて見ていきましょう。
性能 | 往復式(ラムダッシュ、ブラウン) | 回転式(フィリップス) |
---|---|---|
深剃り性能 | 深剃りしやすい | 深剃りしにくい |
剃り時間 | 短い | 長い |
振動音 | 大きい | 小さい |
肌へのダメージ | やや大きい | 少ない |
本体価格 | 本体のみ:約3,000円~2万円 洗浄機付き:約3~4万円 |
本体のみ:約3,000円~2万円 洗浄機付き:約3~4万円 |
商品ラインナップ | 豊富 | 少なめ |
替刃交換の頻度 | 1~2年で交換 | 2年以上持つ |
替刃の価格 | 約5,000~6,000円 | 約5,000~6,000円 |
洗浄液の価格 | 約300~400円/1か月 | 約600円/1か月 |
それぞれに長所、短所がありますが、もっとも大きな違いは「深剃り性能」と「剃り時間の長さ」、そして「肌へのダメージの大きさ」です。
一回のストロークで多くのヒゲをカットできる往復式のほうが深剃り性能が高く、剃り時間が短く済みますが、肌へのダメージはやや大きくなっています。
逆に回転式の場合は、深剃り性能や剃り時間の点では往復式に劣りますが、肌へのダメージが少ないので、肌荒れしやすい人に向いています。
「深剃りできる=肌に刃が深く当たる」ということなので、深剃り性能が高い商品はどうしても肌が荒れやすいんです(それでも、刃が直接当たるT字カミソリに比べればダメージは少ないですが)。
往復式と回転式、どちらを選べばいいか迷っている人は、まずは深剃り&早く剃れることを求めるのか、それとも肌へのダメージを最小限に抑えることを求めるのかで商品を選んでいくといいでしょう。
往復式のメリット・デメリット
往復式電気シェーバーのメリット、デメリットは以下の通りです。
◎往復式のメリット
- 深剃りしやすい
- 剃り時間が短い(早く剃れる)
- 商品ラインナップが豊富
- 洗浄液の価格が安い
◎往復式のデメリット
- 音や振動が大きい
- 肌が荒れる人もいる
- 替刃交換の頻度が高い
往復式の一番のメリットは、やはり深剃りができて剃り時間も短いことでしょう。
男性の多くは忙しい朝にヒゲを剃っていると思うので、サッと剃りあげることができる往復式のメリットは大きいと思います。
また、往復式の電気シェーバーは普及率も高く、パナソニックやブラウンなど複数社が販売しているので、商品ラインナップが豊富です。
深剃り性能の高い5枚刃の製品や、防水機能付きのお風呂剃り対応製品、価格が安価で携帯性にも優れる3枚刃の製品など、さまざまなタイプが販売されています。
回転式シェーバーは基本的にフィリップス1強なので、往復式に比べるとラインナップが少ない。
自分の使用環境やお財布に合わせた商品が選べるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
また、自動洗浄機がついている商品の場合、定期的な洗浄液の交換が必要なのですが、その洗浄液の価格も回転式に比べるとやや安いのが嬉しいですね。
往復式のデメリットとしては、人によっては肌が荒れやすいこと、そして音や振動が大きいことが挙げられます。
T字カミソリに比べれば肌へのダメージは少ないのですが、それでも回転式に比べると肌がヒリヒリしやすいのが往復式。
元から肌が荒れやすい人はもちろん、年齢を重ねたことで肌荒れが気になってきた人などは、回転式のほうが安心して使えるでしょう。
替刃も1年程度で交換しなければいけません。洗浄液は安いのですが、替刃交換を考えると回転式よりもランニングコストがかかってしまいます。
回転式のメリット・デメリット
回転式電気シェーバーのメリット、デメリットは以下の通りです。
◎回転式のメリット
- 肌へのダメージが少ない
- 肌への密着面積が多く、剃り残しが少ない
- 振動音が静か
- 替刃が2年以上持つ
◎回転式のデメリット
- 剃るのに時間がかかる
- 深剃りしづらい
- 商品ラインナップが少ない
- 洗浄液の価格がやや高い
回転式シェーバー最大のメリットは、肌へのダメージが少ないことです。
回転する刃が肌の表面を滑るようにしてヒゲをカットするので、刃が深く当たることなく、肌荒れしにくい構造になっています。
「ヒゲを剃るたびに肌が赤くなってヒリヒリする」「ニキビが多いから刃が当たると痛い」といった人は、回転式のシェーバーがおすすめです。
駆動音が静かなのもポイント。ヒゲを剃りながら朝のニュースを観たり、同居人に気を遣わずいつでも剃れるというメリットがあります。
また、フィリップスの回転式シェーバーの刃は、往復式に比べると切れ味が長持ちしやすく、替刃交換も2年に一回で済みます。
回転式のデメリットとしては、深剃りしづらく剃り時間も長いことが挙げられます。
肌の上をクルクルと回しながら動かさないと上手く剃れないので、上下の動きで剃ることができる往復式に比べると、剃り時間がどうしても長くなってしまいがち。
近年では企業努力により回転式の深剃り性能も向上していますが、それでもやはり往復式にはやや劣るのが現状です。
まとめ|深剃り&素早く剃りたいなら「往復式」、肌へのダメージを最小限に抑えたいなら「回転式」がおすすめ!
深剃り性能を求め、短時間で剃りあげたいのであれば往復式のシェーバーを、肌へのやさしさを求めるのであれば回転式のシェーバーを選ぶといいでしょう。
電気シェーバーを初めて購入する方は、扱いやすくメンテナンスもラクなパナソニックの『ラムダッシュ』やブラウンなどの往復式シェーバーがおすすめです。
これまで往復式を使ってきて、「ちょっと肌荒れが気になるなぁ・・・」とお悩みの方は、フィリップスの回転式シェーバーを購入してみるといいかもしれません。
シェーバー選びはなによりも、自分の肌や使用環境に合った製品を選ぶことが重要なので、製品の特徴をしっかりと比較して、ストレスを感じづらい最適な商品を購入するようにしましょう。
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