前作『Destiny』がPS4用ソフトとして発売されて3年。ついにシリーズ第二作目である『Destiny2』が発売されました（ちなみに、前作の発売日は2014年9月11日だったので、ほぼ丸3年で発売）。
当初は「Destiny 10年計画」などと呼ばれて、「タイトルが変わってもキャラクターがそのまま引継ぎ可能！10年ずっと遊べる！」と謡われていましたが、そんな話もどこへやら。
ふたを開けてみれば「引継げるのはクラスと見た目だけ。アイテム等の引継ぎなし」となり、ファンはがっかりしたのではないでしょうか。
僕は前作はちょっとプレイした程度なので引継ぎなしと言われてもそれほどダメージはなかったのですが、『1』をやり込んだ人にとっては相当落ち込む展開だと思います。
今回は前作にわかプレイヤーである僕が、『Destiny2』をプレイしてみた感想、評価について書いていきます。
これから『Destiny2』を買おうか考えている方の参考にしていただければ幸いです。
スポンサードリンク
『Destiny2』ってどんなゲーム？
「レッドリージョン」により支配された太陽系を取り戻すために立ち向かう
人類を突如として侵略してきた悪の軍団「レッドリージョン」。「ガーディアン」たちは奪われた太陽系を取り戻すべく立ち向かい戦っていく、というのが本作の主なストーリー。
ぶっちゃけ『スターウォーズ』っぽいです。スターウォーズの世界観を想像していただければ、大方間違いないかと。
シナリオは『1』から繋がっていて、サヴァラ司令官、ケイド6、イコラ・レイなど前作に登場したキャラクターたちも多数出てきます。
前作未プレイだと若干ついていけないところもあるかと思いますが、シナリオがメインのゲームではないのでそこまで気にしなくても大丈夫。
MMOのようにひとつの世界を共有して遊べるオンライン専用FPS
PCゲームではよくあるMMO（大規模多人数型オンライン）ゲーム。『Destiny2』は家庭用ゲームとしてはめずらしく、このMMOのシステムを用いたオンライン専用のFPSゲームです。
ひとつの広大なフィールドをさまざまなプレイヤーが共有し、ときに協力し、ときにはソロで黙々とプレイしながらクエストを攻略していきます。
クエストはメインストーリーのほかに、フィールドのあちこちで定期的に発生する「イベント」や、物語をさらによく知るためのサイドクエスト的な「アドベンチャー」などさまざま。
本作に登場する武器はそれぞれにレアリティや能力が異なり、ハック＆スラッシュのように「クエストを攻略してより強力な武器を集める」というのが一つの目的になります。
『Destiny2』をプレイした感想
トレハンやハック＆スラッシュが好きな人にはおすすめ
本作の一番の楽しみは「みんなと協力しながらクエストを攻略し、より強力な武器を手に入れる」というトレハン的な要素です。
「パルスライフル」「スカウトライフル」「ハンドキャノン」「フュージョンライフル」「ショットガン」「剣」など登場する武器の種類が豊富で、それぞれにレアリティや能力が異なります。
同じ名前の武器でも能力が異なり、いわゆるハック＆スラッシュのような武器システムになっています。こういった"武器堀り"が好きな人にはおすすめできるゲームです。
プレイして最初に思ったのが、「ボーダーランズっぽいな」という感想。ボダランにハマった人は間違いなく楽しめます。
また、武器は報酬としてゲットするだけでなく、武器同士を掛け合わせて強化する「融合」でも手に入れることが可能です。
"ゆるいつながり"で遊べるオンラインマルチプレイが面白い
本作の肝となるオンラインマルチプレイ。『Destiny2』はMMOのようにひとつのフィールドに複数のプレイヤーが参加し、それぞれにクエストをこなしたり、協力したりしながら遊ぶことができるのですが、これがおもしろい。
普通PS4で協力プレイというと「フレンド（もしくは知らない人）4人とマッチングして、クエストを攻略」って感じで、プレイヤーみんなで示し合わせないといけないんですよね。
『Destiny2』はそうではなく、あちこちに点在しているプレイヤーと「気分が乗れば協力し、そうじゃなければ気ままにソロプレイ」といった"ゆるいつながり"で遊ぶことができるんです（もちろん、フレンドとパーティーを組んで遊ぶこともできます）。
知らない人とマッチングして協力プレイをするのって緊張したり、「迷惑かけたりしないかな・・・」と負担に感じることがあるんですが、『Destiny2』にはそれがない。
イベント中に死んだとしても周りの人に迷惑かけるわけでもないので、気ままにマルチプレイを楽しむことができます。このゆるい雰囲気は肌に合ってると感じました。
FPS＋アクションゲームの操作性が楽しい！
『Destiny2』のアクションはなかなかの爽快感。FPSらしい細かなエイム操作と、アクションゲームの爽快感が上手くマッチしていると思います。
敵には細かな当たり判定があり、場所によって弱点ポイントや、逆に硬くてダメージが入りにくいところなど、エイムにより狙いがつけられるようになっています。
「ただ撃ちまくれば勝てる」というゲームではないので、CPU相手でも頭をつかって戦う必要があるのは面白い。
また、操作キャラクターは「クラス」によってさまざまなスキルが使えて、これもアクションの面白さに加担しています。
「タイタン」なら〇ボタン長押しで巨大なシールドを張って味方や自分を守ったり、「ウォーロック」なら味方を回復・強化する能力が使えたり、「ハンター」なら瞬間移動のような高速回避ができたり。
各クラスごとにある「サブクラス」を付け替えることで使えるスキルもどんどん増えていくので、いろんなアクションが楽しめるはほかのFPSゲームにはない要素でいい感じ。
また、「スパロー」と呼ばれる小型の乗り物にも乗れるのですが、これのおかげで広いフィールドも素早く移動できるので快適です。
スパローはいつでも呼び出せるので、ファストトラベルと合わせれば移動のストレスはなし。
前作未プレイだと、用語や世界観の理解に苦しむかも（前作プレイしててもわからないけど）
正直、『Destiny2』のストーリーは難解です。ストーリー重視のゲームではないので、全部を理解していなくても楽しめるのですが、「シナリオをちゃんと追っかけたい！」という人には苦しいゲームかも。
特に前作未プレイだと、説明なしでバンバン出てくる独自の用語（「トラベラー」「光」「ガーディアン」）に戸惑うはず。
じゃあ前作を遊んでいればストーリーが把握できるのかというと、そうでもないのが『Destiny2』の厄介なところ・・・。
前作のときも「なんだこれサッパリわからん」「続編をやれば謎は解決するのか？」という声が多発していて、『Destiny』というゲームの世界観に振り回されっぱなしのプレイヤーが続出。
シナリオに関しては「なんとも説明不足感のあるゲームだなぁ」というのが、僕の感想です。
まとめ｜クセは強いが、FPS×ハクスラが好きなら買い
ところどころに説明不足感がただよう『Destiny2』ですが、メインとなるオンラインマルチプレイや武器堀りは非常に面白いです。
継続的に新規DLCやイベントが開催されるので、「やることがなくなった」ということは基本的にありません。
ハック＆スラッシュが好きな人なら、間違いなく"買い"のゲームだと思います（一緒に遊べるフレンドがいればなお良し）。
