女性がお化粧をするように、男性にとって毎朝欠かせない行為が髭剃り。社会人であれば服装と同じくらい、「毎朝ひげを剃っていること」が大事な身だしなみになっていますよね。
僕は普段自宅で仕事をしているので、髭なんて生やしっぱなしでもいいのですが、習慣なのか、やはり毎朝剃らないと気持ち悪い。顔を洗ったり歯を磨いたりするように、朝ひげを剃らないとやる気スイッチが入りません。
電気シェーバー派の僕は、これまでパナソニックの『ラムダッシュ ES-LV72-A』を使っていました。
替刃を購入しつつ、かれこれ4年以上使っていたラムダッシュ。T字カミソリ並の深剃りができるのでとても重宝していたのですが、最近どうも肌が弱くなったらしく、髭剃り後にヒリヒリするように・・・。
「毎朝剃るたびにヒリヒリするのは困るなぁ。思い切って買い替えるか!」と決意し、肌へのダメージが少ない電気シェーバーを調べてみました。
そこで行き着いたのが、フィリップスの回転式電気シェーバー最上位モデル『9000シリーズ』。購入したのは自動洗浄機付きの『S9551/26』です。
初めての回転式で最初は戸惑うこともあったのですが、慣れてくるとこれが物凄くいい。
今回はフィリップス『S9551/26』の製品レビューをご紹介いたします。
- フィリップス『9000シリーズ』とは?
- フィリップス『S9551/26』開封レビュー
- フィリップス『S9551/26』の良いところ
- フィリップス『S9551/26』のイマイチなところ
- まとめ|肌へのやさしさは圧倒的!敏感肌や肌がヒリヒリしやすい人におすすめ
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フィリップス『9000シリーズ』とは?
回転式シェーバーの最上位モデル!
フィリップスの回転式シェーバーは、エントリーモデルの『5000シリーズ』、敏感肌専用の『7000シリーズ』などが展開されていて、その中でも最上位の性能を誇るのが『9000シリーズ』です。
ヘッドが8方向に可動するのは『9000シリーズ』だけで、肌への密着度はバツグン。これまでのモデルより、ワンストロークあたり最大20%多くのヒゲをカットすることができます。
寝ているヒゲも逃さない「ダブルVトラック刃」や、洗浄、乾燥、潤滑化、充電を一挙に行ってくれる自動洗浄機「スマートクリーンプラス」など、他モデルには付いていない機能も多数。
お風呂場でのウェット剃りや、本体丸洗い可能だったりと、使いやすさもバツグンの電気シェーバーです。
自動洗浄機の有無、ディスプレイ方式等の違いで複数の『9000シリーズ』が展開
フィリップスの『9000シリーズ』は、『S9731/33』や『S9551/26』など、同じ9000でも複数のモデルが展開されています。
刃の枚数やヘッド可動など基本的なシェービング性能はどれも同じですが、自動洗浄機が付属しているかどうかや電池残量を示すディスプレイ表示の違いなどにより、モデルが異なります。
僕が今回購入したのは、最高モデルの次にあたる『S9551/26』です。
最高モデル『S9731/33』との違いは、電池残量が%で表示されるか、洗顔ブラシヘッドが付属するかどうかだけなので、「それは別にいらないな」と思い、次点の『S9551/26』を購入しました。
シェービング性能はどれも変わらないので、自動洗浄機付きがいいのか、ディスプレイ表示はどれがいいのかといった点でモデルを選ぶといいでしょう。
フィリップス『S9551/26』開封レビュー
ここからは『S9551/26』の中身を見ていきましょう。
内容物は、シェーバー本体、自動洗浄機、洗浄液、キワ剃り用トリマー、専用ハードケース、専用スタンド、そして取扱説明書です。
シェーバー本体はラムダッシュに比べるとスリムなデザインになっていて、手に持った感じも収まりがいい。
重量も168gと非常に軽いので、シェービング中も疲れを感じません(ラムダッシュ『ES-LV72-A』の重量は195g)。
3つのヘッドはそれぞれが細かく動くようになっていて、輪郭にもしっかりフィット。ヘッドの根本部分、ヘッド、外刃が複雑に可動するようにできています。
ヘッドは取り外して分解できるので、パーツひとつひとつを掃除可能です。
自動洗浄機がついているので毎回分解掃除をする必要はありませんが、どうしても細かな毛くずが残ってしまうため、1ヶ月に一回など、定期的な分解掃除がおすすめです。
自動洗浄機は充電、洗浄、潤滑化、乾燥までボタン一つでやってくれる優れもの。
若干サイズが大きいのが難点ですが、大容量の洗浄液は3ヶ月も持つので、メンテナンスの手間を考えれば許せるかなと。
口ヒゲやモミアゲなどのキワ剃りをするときに使える、着脱式のトリマーも付属しています。
ヘッドはそのまま引き抜くだけで簡単に取り外しができるようになっています。
フィリップス『S9551/26』の良いところ
肌へのダメージが少ない!まったくヒリヒリしないのは素晴らしい
今回『S9551/26』を購入した最大のポイントである、肌へのやさしさ。この点はやはり素晴らしいです。
これまで使っていた往復式のラムダッシュに比べると、回転式のフィリップスは圧倒的に肌へのダメージが少ない。剃ったあとにヒリつく感じがありません。
肌に押し付けずに、表面をクルクルと滑らせるだけでしっかりと剃れるのが嬉しいですね。
ラムダッシュが「ジョリジョリジョリ」と剃れる感じなら、フィリップスは「シャリシャリシャリ・・・」と滑らかに剃ってくれる感じ。
回転式シェーバーは初めて使ったので、きちんと剃れるかどうか不安でしたが、まったく問題ありませんでした。
深剃りという点では往復式にどうしても劣るのですが、肌へのダメージが少なくこれだけ剃れるなら満足。毎朝のシェービングが苦痛じゃなくなりました。
あご下、エラ周りが剃りやすい!
往復式シェーバーに比べて、あご下やエラ周りが剃りやすいと感じました。
ヘッドが3方向からしっかりと密着してくれるので、凹凸のあるあご下、エラ周りの剃りやすさはバツグン。
これまではエラの裏部分などに剃り残しが多かったりしたのですが、フィリップスを使うようになってからはそれがなくなりましたね。
半面、鼻の下やモミアゲ周りなどは往復式のほうが剃りやすいです。フィリップスでも剃れないことはないのですが、一つのヘッドだけを上手く当てるなどのコツが必要。
僕はめんどくさがりなのでそのまま剃っちゃってますが、几帳面な人であれば着脱式のトリマーに付け替えて剃ると、より簡単に剃れると思います。
最大パワーにしても駆動音がうるさくない!
フィリップス『S9551/26』は、駆動音がとても静かです。あまりに音がしないので、「あれ?最大パワーじゃないのか?」と確認しちゃったほど。
僕は一人暮らしなのでシェービングの音がうるさくても構わないのですが、同居人がいる人は音がうるさくないほうが嬉しいですよね。
ほとんど音がしないので、シェービングをしながらテレビの音もしっかり聞こえます。
自動洗浄がラクチン!洗浄音もとても静か
ラムダッシュのときも自動洗浄機が付いていたのですが、やはり勝手に掃除してくれるのはラクチンですね。
シェーバーは毛くずや皮脂が溜まるので、そのままにしておくと不衛生です。でも毎日水洗いするのは面倒・・・。
僕のように"潔癖だけどズボラ"というタイプには、ボタン一つで洗浄~乾燥までしてくれる自動洗浄機付きのモデルがおすすめです。
また、ラムダッシュに比べると洗浄音も静かです。
ラムダッシュを使ったことがある人はわかると思うのですが、あの洗浄機ってビックリするくらい音がうるさいんですよね・・・。シェービングのときよりも音がでかい。
それに比べると、フィリップスの自動洗浄機はほとんど音がしません。
洗浄が始まると洗浄液が汲みあがり、刃が回転。もともと本体の回転音が静かなので、洗浄時も音がうるさくないんです。
替刃、洗浄液が長持ち
電気シェーバーを使っていて、気になるのが替刃交換の頻度。フィリップス『S9551/26』の替刃は、通常使用で2年持つようになっています。
ラムダッシュは内刃が2年、外刃が1年で交換しなければいけなかったので、買い替えの頻度が高かったです。内刃、外刃を分けて交換しなければいけないのも面倒でした。
フィリップス『S9551/26』は内刃、外刃の区別なく2年に一回交換すればいいので、メンテナンスが面倒じゃないのがいいですね。
また、自動洗浄機の洗浄液も長持ち。こちらは一回の交換で3ヶ月使用可能です。
替刃、洗浄液ともに交換頻度は低いものの、ラムダッシュ製品に比べるとやや価格が高いので、コストパフォーマンス的にはどっこいどっこい。
しかし手間がかからない分、消耗品の点ではフィリップスに軍配が上がるでしょう。
フィリップス『S9551/26』のイマイチなところ
剃り方を間違えるとものすごくヒリヒリする
回転式シェーバーはその構造上、往復式のものとは剃り方が異なります。
往復式は本体を上下に動かしながら剃っていきますが、回転式はクルクルと円を描くようにして動かさないと上手く剃ることができません。
実は購入当初、このことが分かっておらず、往復式のように上下に動かして剃っていたら肌がものすごくヒリヒリしたんです(きちんと説明書を読めって感じですが・・・)。
これまで往復式を使ってきた人は、この回転式独特の剃り方に慣れるまでは上手く剃れなかったり、肌がヒリヒリしたりすることがあると思います。
僕は3、4日で使い方に慣れましたが、慣れるまではその性能を十分に発揮できないので注意が必要です。
深剃り性能はどうしても往復式に劣る
フィリップスも十分剃れるのですが、やはり深剃りという点ではラムダッシュなどの往復式のほうが性能が上です。
剃ったあとにジョリジョリするほどではありませんが、触ると「ちょっとヒゲが残ってるな」という感覚があります。
ただ、「深剃りをする」ということは肌に深く刃を当てるということなので、どうしてもダメージが増してしまうもの。
「深剃り」と「肌へのダメージ」はトレードオフの関係です。どちらを追求するかによって、往復式か回転式かを選ぶ必要があるでしょう。
僕の場合は肌へのダメージが少ないものが欲しかったので、フィリップスには満足しています。
往復式より剃るのに時間がかかる
往復式に比べると、剃り時間が長いのも回転式のデメリットです。
回転式はクルクルと回すようにして剃っていくので、上下の動きでサッサっと剃れる往復式より、どうしても時間がかかってしまいます。
回転式でも慣れてしまえばある程度早く剃れるようになるのですが、それでもやはり往復式よりも時間がかかりますね。
「朝は忙しいからとにかく早く剃りたい!」という人には、フィリップスはおすすめできないかもしれません。
キワ剃りをするのにアタッチメントを変えなければいけない
鼻下やモミアゲ周りを剃りたいときに使う、着脱式のトリマー。これをいちいち付け替えなくちゃいけないのが面倒ですね。
僕はめんどくさがりなのでそのままのヘッドで全部剃ってしまうのですが、細かくヒゲを剃りたい人は、やはり付け替えが必須でしょう。
ラムダッシュのときは本体の背中側にキワ剃り用のトリマーが付いていたため、付け替えの必要がありませんでした。
フィリップスもヘッドを引き抜くだけで付け替えられるのでそんなに手間が大きいわけではないのですが、毎朝付け替えて使うのは億劫です。
自動洗浄機で「乾燥のみ」ができない
基本的な性能には大満足のフィリップス『S9551/26』ですが、ここは本当に残念!と思ったのが、自動洗浄機に「乾燥のみ」の機能が付いていないことです。
自動洗浄機は「充電のみ」か「洗浄~乾燥&充電」のどちらかしか選ぶことができず、乾燥だけ使うことができません。
普段は洗浄から乾燥まで一気にやってもらっても構わないんですが、ヘッドを水洗いしたときは乾燥だけを使いたいこともあるので、そういう点では不便。
水洗いして乾燥させたいときでも、毎回洗浄を選ばないといけないのが難点ですね。
まとめ|肌へのやさしさは圧倒的!敏感肌や肌がヒリヒリしやすい人におすすめ
これまでT字カミソリや往復式のラムダッシュなどを長年使ってきましたが、それらと比較するとフィリップス『S9551/26』は圧倒的に肌へのダメージが少ないです。
回転式は剃り方に慣れるまでは大変ですが、慣れてきたらほかのシェーバーには戻れないほどの魅力があります。
フィリップス『9000シリーズ』は複数のモデルが展開されていますが、おすすめは自動洗浄機付きの『S9185/26』か、僕が購入した『S9551/26』です。
「洗浄機はいらないから、『9000シリーズ』のシェーバーを使ってみたい!」という人は、エントリーモデルの『S9090/43』がいいと思います。
Amazonの商品ページには各モデルの比較表が載っているので、それを参考にしながら自分に合ったモデルを探してみてください。