大人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球(通称「パワプロ」)』シリーズの最新作、『実況パワフルプロ野球2018』がついに発売されました。
2年前に発売された『パワプロ2016』以来の新作発売なので、僕としてはかなり楽しみにしていた本作。毎作毎作やっていることは変わらないのですが、やっぱり新作が出るとテンション上がりますね。
発売日に購入し、サクセスやパワフェス、栄冠ナインなど一通りのモードを遊んでみました。
今回は、『実況パワフルプロ野球2018』をプレイした感想をお伝えします。
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プレイしてみた感想
目新しさは少ないが、全体がさらにブラッシュアップされている
本作はサクセスやペナント、パワフェスなど前作のおもしろさはそのままに、さらに遊びやすくブラッシュアップされている印象があります。
前作の目玉であった「パワフェス」並みの新要素があるわけではありませんが、芝や照明などの映像表現がさらに進化していたり、既存のモードに追加要素があったりと、『パワプロ2016 決定版』的な位置づけです。
PS VR対応や、2018年シーズンのプロ野球の試合を追体験できる「LIVEシナリオモード」の追加など一応新要素はあるものの、目新しさは少なめ。
2年ぶりの新作なので、「もっと新要素が増えていたら……」とは思いますが、グラフィックや遊びやすさ、各モードの充実度でいうと過去最高の出来です。
過去作ファンはもちろん、「しばらくパワプロから離れていたけど、またやってみたい」という人には間違いなくおすすめできます。
サクセスモードは運要素が大きくて難しい
オリジナルキャラを育てられるサクセスモード。本作は、高校野球を舞台にしたシナリオになっています。
記憶喪失となった主人公が弱小高校を甲子園に導く「パワフル第二高校編」、シリーズ初となる"二刀流"に特化したキャラ育成ができる「南国リゾート編」、3年間じっくりと育成可能な「五竜郭高校編」の3エピソードが選択可能です。
毎度おなじみの「初級者枠、バラエティ枠、上級者枠」という3タイプなのですが、本作では初心者向けシナリオであるはずのパワフル第二高校編の難易度がかなり高くなっています。
プロ入り(クリア)するためにはスカウトの評価を上げる必要がありますが、これがかなり難しい。
本作では練習試合や地区大会での「7回以降は全員操作」が無くなり、基本的にCPU任せの試合となっています。
最後の夏の大会で地区大会を優勝し、甲子園まで進まなければプロ入りは難しいのですが、自分で操作できないので勝敗がかなり運任せに………
スカウトが見てる練習を追っかけたり、チームメイトを強化して勝率を上げたりといったことはできますが、それでも最終的には運ということになってしまう。
1時間近くサクセスを頑張っても、最後の大会でCPUが負けてすべてが無駄になったときのショックたるや………
僕はそこまでパワプロが上手いわけではありませんが、一応シリーズ経験者である僕がプレイしてもこんな有様なので、まったくの初心者が始めるにはすこし難しいかも。
シナリオとしてもややマンネリ感は否めませんが、"二刀流しか作れない"という南国リゾート編はこれまでにない面白さがあります。
過去作で二刀流キャラを作るのはやや面倒でしたが、『2018』からそれに特化したサクセスが登場したのは素直に嬉しいですね。
「パワフェス」はソシャゲ的な面白さ
前作『2016』から追加された新モード「パワフェス」は、本作でもバッチリ収録されています。
パワフェスは200人以上の歴代サクセスキャラを仲間にしながら大会を勝ち進んでいくモードで、サクセス同様オリジナルキャラが作成可能です。
仲間にしたキャラは試合に勝つたびにどんどんレベルアップしていき、一度育てたキャラは次週以降も能力を引き継げるので、RPGやソシャゲ的な面白さも。
僕はサクセスよりも、毎回試合をしながらキャラを育てられるパワフェスの方が楽しくて好きです。
オリキャラを育てる楽しみ+サクセスキャラ(既存キャラ)を育てる楽しみがミックスされていて、2倍の楽しみがあるモードだと思います。
キャラやマネージャーの図鑑埋め要素もあり、そういった部分でもソシャゲやRPG的と言えるでしょう。
「マイライフ」は国際大会や「現役選手編」など新要素が盛りだくさん!
僕が「パワフェス」の次に大好きなモードが、ひとりのプロ野球選手として最大30年間の野球人生を体験できる「マイライフ」です。
本作から新たに、日本代表選手として国際大会に出られるという新要素が追加。現実とリンクして4年に一度という限られたチャンスに、世界の強豪チームと戦えるビッグイベントが発生するようになりました。
マイライフは5年を過ぎたあたりから成績も安定してしまい、どうしてもマンネリ感を感じてしまうので、こういったイベントが追加されたのは嬉しいですね。
また、実在のプロ野球選手になりきってマイライフが遊べる「憧れ現役選手編」も追加されています。実はこのモードは8年ぶりの復活。
実際のプロ野球が好きな人や、お気に入りの選手がいる人にとってはたまらないモードでしょう。
マイライフでひとつだけ不満があるとすれば、調子メーターの扱いですね。
本作から調子に「上向き」「下向き」という概念が追加され、どんなイベントが起きても一定の方向にしか調子が進まなくなりました。
このせいで、「試合で大活躍したに調子が下がる」「お土産をもらって喜んでいるのに調子が下がる」というような混乱するイベントが増えました。
上向き、下向きがないとずっと好調~絶好調のままプレイできてしまうから・・・といったことなのでしょうが、イベントと連動していない調子の上下があるのはうーんという感じ。アプデで改善されないかなぁ。
2018年シーズンのプロ野球全試合を体験できる「LIVEシナリオ」がすごい!
僕が『パワプロ2018』を遊んでみて一番驚いたのが、2018年シーズンのプロ野球の試合を追体験できる「LIVEシナリオ」という新モードです。
今シーズンの全試合が毎日配信され、その日の試合で起きたハイライトシーンを実際にプレイできます。
試合ごとに「福留で菅野から先制弾を打て」「上位打線から始まる回で勝ち越せ」といったミッションがあるので、それを達成することでスコアを獲得でき、全国ランキングで他のプレイヤーと競うことが可能となっています。
実際の試合終了から数時間後にシナリオ配信されるようになっていて、これがプロ野球の試合がある日は毎日続く(らしい)のだからすごい。
もちろん有料コンテンツなどではなく、オンラインにさえ繋がっていれば無料で遊べちゃいます。正直ここまでやって、「KONAMIの運営側は儲けが出るのか・・・?」と心配になるほど。
実際のプロ野球名シーンを追体験できるモードはこれまでもありましたが、「シーズン全試合を毎日」というのは初めてです。この気合いの入り方は称賛してしまいます。
既存モードの新要素は少なめの本作ですが、「LIVEシナリオ」があるだけですべてを許せちゃうような気がします。
VR観戦モードは"お酒のあて"に最適!
『パワプロ2018』はPS VRに対応していて、対戦やペナント、マイライフといったモードを臨場感あふれるVR視点で遊ぶことができます。
僕もVRを試してみましたが、球場のスケール感やピッチャーが投げる球の迫力をリアルに感じることができます。
しかし対戦以上に僕が感動したのが、VRモードでの観戦です。
VR観戦モードでは外野席やバックネット裏、2階席など球場ごとに設定されている複数の観戦場所から、プロ野球の試合を観ることが可能。
前後左右に座っている観客と一緒に盛り上がったり、ビールを売りに来る売り子さんを眺めたり、球場にいる雰囲気を存分に味わうことができます。
「『パワプロ』でVR観戦ってどうなの?あのデフォルメされた頭身だし・・・」なんて舐めていましたが、想像以上に楽しいですね。VR観戦しながらリアルでお酒を飲んだり、お菓子をつまんだりするのがもう最高。
さすがに、これだけのためにPS VRを買うほどではないですが、すでに持っているのであれば一度は試してみても損はないクオリティです。
ただし、これも"VRあるある"ですが、長時間観戦していると疲れてくるのが難点。試合をフルで観戦するにはちょっと大変かなとも思います。
休日の夜、息抜きにVR観戦するくらいの楽しみ方がベストかも。
まとめ:前作ファンや、久しぶりに『パワプロ』を遊ぶ人にはおすすめできる一本!
どうしてもマンネリ感の否めない『パワプロ』シリーズですが、『2018』は前作の面白さをそのままに、さらに全体がパワーアップしています。
『パワプロ』としてのクオリティは過去最高クラスなので、前作ファンやしばらく『パワプロ』から離れていた人には間違いなくおすすめできる一本。前作が楽しめたならきっと満足できるはずです。
願わくば、もう1歩か2歩進んだ新要素があると100点満点でしたね・・・。そのあたりは次回作以降に期待しましょう。
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