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『マーベルVS.カプコン:インフィニット』の評価&レビュー!無限の戦略を生む新システムで対戦がさらに進化!

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アメリカンコミックスの大手「MARVEL」のキャラと日本のゲーム会社「カプコン」のキャラが一堂に会して熱いバトルを繰り広げる対戦格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズ。

 

その最新作である『MARVEL VS.CAPCOM:INFINITE(マーベル VS. カプコン:インフィニット)』が2017年9月21日に発売されました。

 

 

マーベル映画もカプコンゲームも大好きな僕は、2011年に発売された前作『MARVEL VS. CAPCOM 3』からのプレイヤーで、『インフィニット』の発売も楽しみにしていました。

 

発売日に購入しプレイしてみたので、そのプレイリポートをお伝えします。

 

 

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『マーベル VS. カプコン:インフィニット』ってどんなゲーム?

 

2on2のチームバトル!システムも前作から大幅変更

 

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発売日 2017年9月21日
発売元 カプコン
価格 6,990円(税別)
プレイ人数 1~2人

 

アイアンマン、キャプテンアメリカ、スパイダーマンなどのマーベルキャラと、ロックマン、リュウ、ダンテといったカプコンのキャラが共演する『MARVEL VS. CAPCOM」シリーズ。その最新作が『マーベル VS. カプコン:インフィニット』です。

 

これまでの作品では90年代に正式表記とされていた"マーヴル"という名称が使われていて、「マヴカプ」という略称で浸透していたのですが、本作からは現行の正式日本語表記である"マーベル"になりました。

 

既存のプレイヤーからするとこの呼称変化はとまどいを感じるかもしれませんが、近年のアメコミ映画ブームで「マーベル」という呼び名に親しんでいる人たちには、わかりやすい変更なのかなと。

 

『インフィニット』は2on2のチームバトル。マーベル&カプコンのキャラから2体を選び、バトル中にキャラを任意に切り替えながら戦います。

 

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前作、前々作では3on3のバトルでしたが、本作からは初代マヴカプと同じく、2on2に戻りました。

 

ボタン配置も変更され、弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キック、アクティブスイッチ、インフィニティ・サージの6ボタン式に。中攻撃が削除され、よりシンプルな操作性になっています。

 

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ほかにもヴァリアブルアタックやスナップバック、Xファクターといった前作にはあったシステムが削除。

 

基本的なゲームシステムが大幅に変更されているので、前作をやり込んだ人はシステムに慣れるまで時間がかかるかもしれません。

 

本作から初めて『マーベルVS.カプコン』を遊ぶ初心者の方は、前作プレイヤーとの差を詰めやすいでしょう。

 

また、本作ではマーベルの重要なアイテムである「インフィニティ・ストーン」が新たに登場します。

 

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パワー、タイム、リアリティ、スペース、ソウル、マインドのそれぞれ能力が異なる6つのストーンを使い、超強力な必殺技が発動可能に。

 

より戦略的なバトルが楽しめるようになりました。

 

登場キャラクターは全30キャラ!DLCによる追加キャラも 

 

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『インフィニット』に登場するキャラは全30キャラ。マーベルとカプコン、それぞれから15キャラずつが参戦します。

 

前作『3』は50キャラ近くいたので、リストラされたキャラクターも多いです(新規参戦のキャラもいますが)。

 

参戦作品と参戦キャラクターは以下の通り。

 

※★は新規参戦キャラ 

作品名 

キャラクター名

キャプテン・アメリカ キャプテン・アメリカ
キャプテン・マーベル ★キャプテン・マーベル
ドクター・ストレンジ ドクター・ストレンジ
ドルマムゥ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ★ガモーラ
ロケット・ラクーン
サノス
ゴーストライダー ゴーストライダー
アベンジャーズ ホークアイ
★ウルトロン
ノヴァ ノヴァ
ハルク ハルク
アイアンマン アイアンマン
スパイダーマン スパイダーマン
マイティ・ソー  ソー
ストリートファイター リュウ
春麗
ロックマンX ★エックス
ゼロ
バイオハザード クリス
ネメシス
デビルメイクライ ダンテ
魔界村 アーサー
レッドアリーマー
ヴァンパイア モリガン
★ジェダ
ストライダー飛竜 ストライダー飛竜
バイオニックコマンドー スペンサー
ファイナルファイト ハガー
デッドライジング フランク

 

X-MENのキャラクターたちは根こそぎリストラされています。どうしてこうなった・・・。 

 

シリーズでも人気の高いウルヴァリンやマグニートーといったキャラが使えないのは痛いですね。

 

DLCによる追加キャラクターたちも発表されています。

 

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記事執筆時点で発表されているのは、「モンスターハンター」「ブラックパンサー」 「シグマ(ロックマンX)」の3キャラ。

 

この3キャラはストーリーモードにも登場します。

 

さらに遊びやすくなった新システム「アクティブスイッチ」「インフィニティ・サージ」

 

『インフィニット』にはバトル上の新システムがいくつか追加されています。

 

ここではその新システムについて一つずつご紹介。

 

キャラを瞬時に切り替える「アクティブスイッチ」

 

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パートナーキャラクターをボタン一つで瞬時に交代できる「アクティブスイッチ」。

 

交代して出てきたキャラは攻撃判定を持って出てくるので、コンボの途中でアクティブスイッチを発動すれば通常では繋がらないコンボもつなげることができます。

 

攻撃中だけでなくガード中にもゲージを消費して交代できるので、劣勢時に使うのもアリ。

 

ストーンの能力を使い敵を翻弄する「インフィニティ・サージ」 

 

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インフィニティ・ストーンの能力を使い、敵を吹き飛ばしたり、相手を引き寄せることができる新システムが「インフィニティ・サージ」です。

 

インフィニティ・サージを使うとインフィニティ・ストーンゲージが増加し、後述する必殺技「インフィニティ・ストーム」が発動できます。

 

ストーンごとのインフィニティ・サージの効果の違いは以下の通り。

 

ストーン名 

インフィニティ・サージの効果

パワー・ストーン 相手を吹き飛ばす
タイム・ストーン 弾抜け可能な高速移動
リアリティ・ストーン 相手を追尾する飛び道具
スペース・ストーン 相手を引き寄せる
ソウル・ストーン 相手の体力を吸収する
マインド・ストーン 相手を行動不能にする投げ技

 

一発逆転のチャンスを生む必殺技「インフィニティ・ストーム」 

 

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画面左下にあるインフィニティゲージが50%以上のときに発動できる必殺技が「インフィニティ・ストーム」です。これもストーンごとに効果が違い、どれも超強力。 

 

一気に敵の体力を削ったり、逆転できる可能性もあるので、積極的に狙っていきたい技です。

 

ストーン名 

インフィニティ・サージの効果

パワー・ストーン

攻撃力が上昇し、すべての攻撃で相手が吹き飛ぶようになる

タイム・ストーン あらゆる攻撃がキャンセルでつながるようになり、アクティブスイッチの速度も上昇
リアリティ・ストーン 攻撃ボタンに応じて特殊な攻撃が可能
スペース・ストーン 空間内に相手を閉じ込め、動きを封じる
ソウル・ストーン ダウンしたパートナーを復活させる。パートナーと常に2人で行動可能に
マインド・ストーン ハイパーコンボゲージが増加し続ける

 

プレイしてみた感想 

 

対戦格闘としての完成度は高い!シンプルでありながら盛り上がるバトルシステム 

 

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まず対戦格闘ゲームとして一番大切な部分である"対戦していて面白いかどうか"という点。この点に関しては間違いなくおすすめできます。

 

中攻撃がなくなったり、ヴァリアブル系のシステムが削除されたことで「駆け引きの自由度が失われているのでは?」と心配だったのですが、まったくの杞憂でした。

 

新たに追加された「アクティブスイッチ」と「インフィニティ・ストーン」がしっかりとその穴を埋めていて、初心者でも入りやすいシンプルさと対戦の駆け引きの奥深さを上手く両立していると思います。

 

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特にアクティブスイッチは、やればやるほど深いシステムだと気づきます。

 

攻撃中、ガード中、空中にいるときなどあらゆる状況からアクティブスイッチでパートナーの攻撃につなげることができるので、コンボ構築の選択肢は大幅に増えています。

 

ボタン一つでいつでも発動できるシンプルさもいいですね。新システムでありながら非常にわかりやすい。

 

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前作『3』は3on3だったこともありかなり画面がごちゃごちゃした印象があったのですが、『インフィニット』では2on2になったことでスッキリしました。

 

シリーズを重ねるごとに複雑化しがちな対戦格闘ゲームのなかで、全体的にシンプルなバトルシステムにまとまっているな~と感じる仕上がりです。 

 

ボタン連打で技がつながる「オートコンボ」と2ボタンで必殺技が出せる「ハイパーコンボ」のおかげで初心者でも楽しみやすい!

 

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前作『3』でも連続技やコンボを1ボタンで使える「シンプル操作モード」がありましたが、本作ではそのシステムがさらに遊びやすく進化しています。

 

「オートコンボ」は弱パンチを連打するだけで、地上コンボ→エリアルコンボ(空中コンボ)に繋がるシステム。

 

コンボレシピを知らなくてもコンボが繋がり、使い慣れていないキャラでもまとまったダメージを取りやすいので、非常に便利なシステムです(僕もかなりお世話になってます)。

 

「イージーハイパーコンボ」は強パンチ+強キックを同時押しするだけでハイパーコンボ(必殺技)が発動可能。

 

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こちらも複雑なコマンド入力を必要とせず、だれでもド派手な必殺技が使えるのがイイ。

 

「オートコンボ」と「イージーハイパーコンボ」、二つのシステムのおかげで初心者でもすぐに遊びやすいのは素晴らしい点だと思います。

 

当然、コンボレシピを知っているとオートコンボよりも技が繋がり大ダメージが狙えるので、ゲームに慣れないうちはオートコンボを活用し、慣れてきたら徐々にコンボを覚えていくとさらに勝てるようになるはず。 

  

マーベル&カプコンのキャラの掛け合いがたまらない!「ストーリーモード」はムービーの出来がいい! 

 

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本作はシリーズ初となるムービー付きの「ストーリーモード」が追加されているのですが、僕としてはこれがものすごく興奮しました。

 

マーベル、カプコンの垣根を越えて、キャラクター同士の掛け合いがあるのがたまりません。

 

「キャプテンアメリカの盾を使って戦うエックス」や「魔族ジェダを狩りにいく悪魔狩りダンテ」、「ハルク&ハガーの巨漢コンビの共闘」など、ファンならどれも興奮必至です。

 

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これまで『マヴカプ』だと、キャラクター同士の会話らしい会話がなかったので、これだけガッツリ絡んでくれるのは嬉しいですね。

 

ムービーの出来もかなりいいです。プラットフォームがPS4になったことでキャラモデリングも一新され、より美麗でダイナミックな演出になっています。

 

ちなみにストーリーモードのボスキャラは、アベンジャーズのヴィラン「ウルトロン」とロックマンXのレプリロイド「シグマ」が融合した「ウルトロンΣ」。

 

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マーベルとカプコン、両方の作品を上手くミックスさせたボスキャラを作ったのは素晴らしい。

 

しかしストーリーモードの敵キャラ自体は単調で、どのステージも代り映えしないという印象を受けました。

 

そして一番の難点が、英語音声しかないことです・・・。

 

なぜか日本語音声なし。全キャラ英語ボイスのみなのが残念

 

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『インフィニット』ではキャラクターボイスが英語音声のみとなっています。バトル中はもちろん、ストーリーモードのムービーでも英語音声(+日本語字幕)でしかしゃべりません。

 

もともと外国人のMARVELキャラや、ダンテやクリスといったキャラが英語音声なのはまったく違和感がないのですが、リュウが外国人ボイスで「ハドゥーケン!」って叫ぶのはちょっと・・・。

 

前作『3』ではカプコンキャラすべてに日本語音声がついていたのに、なぜ改悪したのか。制作上のさまざまな理由があるのでしょうが、非常に残念なポイントです。

 

せっかくストーリーモードで掛け合いがあるので、そこはなんとか日本語音声を付けてほしかったですね。 

 

まとめ|対戦格闘ゲームとしては面白い!けどもう一歩なところも・・・ 

 

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『マーベル VS. カプコン:インフィニット』は、対戦格闘ゲームとしてはなかなか良くできていると思います。

 

新たなバトルシステムを取り入れながら、初心者の間口も広がるように作られているバランス感覚は素晴らしい。

 

発売したばかりの格ゲーなので、当然キャラ性能差やインフィニティ・ストームの性能差はありますが、今後のアップデートで調整されると思うのでそれほど気にしなくていいかと。個人的には、現状でもそこまでバランス崩壊はしてないと思います。

 

しかしキャラが大幅削除されていたり、英語音声のみなのは本当に痛い。

 

マヴカプのファンって硬派な対戦ゲームを期待しているというよりは、オールスターゲームならではの"お祭り感"を楽しみにしていると思うんです。

 

本作はその点がイマイチなのが残念ですね。「日本語音声パック」とか追加されないかなぁ・・・。 

 

対戦部分は面白いので、格ゲー初心者の方やマーベル映画ファン、カプコンゲームファンの方にはおすすめしたい作品です。 

 

 

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