マリオシリーズに登場するキャラクターたちがテニスバトルを繰り広げる『マリオテニス』シリーズ。その最新作である『マリオテニス エース』が2018年6月22日に発売されました。
前作の『マリオテニス ウルトラスマッシュ』が2016年発売なので、約2年ぶりの登場。『マリオテニス』シリーズにしてはかなり速いペースの新作発売です。
発売前先行オンライン大会や、ナダルが登場したCM、YouTuber「裏切りマンキーコング」による公式ゲーム実況動画などで、発売する前から話題になっていた本作。僕も発売を楽しみにしていました。
今回は、Nintendo Switch用ソフト『マリオテニス エース』のプレイレビューをお伝えします。
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『マリオテニス エース』ってどんなゲーム?
新要素「ねらいうち」や「加速」を使った駆け引きが楽しめる!
これまでの『マリオテニス』シリーズでは、トップスピンやスライス、ロブやドロップショットといった球の打ち分けによって戦っていましたが、本作では新たに登場した「ねらいうち」や「加速」という特別な技を使った駆け引きが重要になります。
特別な技は、試合中に「エナジー」と呼ばれるゲージを溜めることで発動可能。
打つ場所をピンポイントで狙える「ねらいうち」で厳しいコースを突いたり、周囲がスローモーションに見える「加速」で、遠くのボールも追いつけたりといったプレイができるようになりました。
また、ラケットの耐久度といった新要素も追加。「ねらいうち」をまともに受けるとラケットにダメージが蓄積され、一定量のダメージが加わると「K.O.負け」となってその場で試合終了となります。
ねらいうちをされた場合は、タイミングよく打ち返す「ブロック」も重要に。成功すれば、ラケットの耐久を減らすことなく打ち返すことが可能です。「加速」を使えば、ボールの見極めも容易になります。
エナジーを最大まで溜めることで、「スペシャルショット」も発動可能。一撃でラケットを破壊できる強力なショットです。
ショット関連の新要素が多数追加されたので、これまでにない駆け引きが楽しめるようになっています。
一人でもじっくり練習できる「ストーリーモード」が追加!
『マリオテニス』シリーズとしては久しぶりの登場となる、一人用の「ストーリーモード」も追加されています。
とあるテニス大会の当日、怪しげなラケットの力で操られたルイージを救うため、マリオが冒険に出るというストーリー。
道中ではさまざまなミッションや対戦が用意されており、クリアするごとにマリオのステータスがアップ。また、特定のミッションでは新しいラケットが手に入るものもあります。
コースやショットの打ち分け、特殊な状況での対戦などいろんなシチュエーションでのミッションがあるので、プレイするだけで自然とプレイヤースキルも磨かれていくモードです。
『マリオテニス エース』をプレイした感想
対戦の駆け引きはより深く、楽しいものになった!
これまでの『マリオテニス』シリーズは、「どこに打つか」「球に追いつけるかどうか」といったテニス本来の駆け引きが重要なゲームでしたが、本作では「ねらいうち」と「加速」により、ゲーム性がまったく新しいものに変貌しています。
エナジーゲームの管理や、「どこで『ねらいうち』を使うか」「エナジーは『ねらいうち』か『加速』か、それとも『スペシャルショット』に使うのか」「相手の『ねらいうち』を返すのか、それともラケットの耐久を考えてあえて見送るのか」など、対戦中にいろんな駆け引きが生まれるようになりました。
格闘ゲームのようなゲージ管理や技の選択が重要になるので、駆け引きの要素は過去作以上に強くなっています。
対戦が非常に奥深くなっている分、ゲームとしての難易度も若干上がっている印象です。
やれること、やるべきことが多く、特にオンライン対戦ではエナジーゲージの使い方や溜め方が下手だとほとんど勝てません。
僕はプレイヤースキルを磨くのも、知らない人とオンライン対戦するのも好きなので要素が複雑になるのはウェルカムなのですが、人によっては「今までのシンプルなマリテニが良かった!」という人もいるかも。
一応、エナジーゲージなしの「シンプルルール」でオンライン対戦することもできますが、やはり『マリオテニス エース』を最大限に楽しむには、新要素に慣れることは必須だと思います。
対戦で勝つには、「テクニカルショット」が使えることが必須!
このゲームの敷居を高くしている一番の要因が、「テクニカルショット」という新要素です。
「テクニカルショット」は遠くのボールにも飛びついて打ち返せるショットで、エナジーゲージがもっとも溜まる技。ただしタイミング良く打ち返せないと逆にエナジーが減ってしまうという、ハイリスク・ハイリターンな技になっています。
対戦ではこの「テクニカルショット」を上手く使うことが重要で、安定して勝つならば必須のテクニックです。上級者同士の戦いになると、「テクニカルショット連発→ねらいうちorスペシャルショットでフィニッシュ」という流れの連続になります。
慣れてしまえば問題ないのですが、タイミングがシビアなので習得するまで時間がかかる人もいるかもしれません。
舐めてると痛い目に合う「ストーリーモード」
発売前までは「ストーリーモードなんて大したことないだろ~ 作業的に終わっていくんだろうなぁ」なんて思っていましたが、実際にプレイしてみるとこれがかなり難しいモードでした・・・。
ストーリーモードではショットの打ち分けや、特定の場所を狙う、ラリーを続けるなどさまざまなミッションが課せられます。
中には「ねらいうち」や「加速」を使わないとクリアできないものもあり、必然的に「テクニカルショット」が重要に。
つまり、ある程度の操作スキルがないとクリア出来ないので、エナジー関連の新要素の適応できていないと厳しいです。
後半に行くにつれてCPUとの対戦もかなりハードになり、「え、これほんとに『マリオテニス』の難易度か?!」と正直ビビってしまいました・・・。
それなりにゲームには自信のある方でしたが、「僕は『マリオテニス』程度もクリアできないのか・・・」とすこし落ち込むほど。
もちろん、ミッションを順番にクリアしていけば自然とプレイも上手くなっていく作りにはなっているのですが、難易度が高いことには変わりないでしょう。
レベルアップやラケット入手の要素は純粋に楽しいですね。どうしてもクリアできないミッションがあれば、前のミッションに戻ってじっくりレベル上げしてから挑むこともできるので、救済措置としてはいいと思います。
正直、シナリオ自体はスッカスカで中身はありません。ミッションクリアの面白さがメインなので、この部分はあまり気になりませんでした。
まとめ:対戦が楽しめるかどうかで大きく評価が変わる!
『マリオテニス エース』は、ゲームとしての出来はかなり高い方だと思います。少なくとも、シリーズの中では最高傑作と言えるでしょう。
やはり一番大きな要素は、「対戦が楽しめるかどうか」ですね。どうしてもオンライン対戦がメインになるゲームのため、そこが楽しめるかどうかで大きく評価が変わるゲーム。
操作の難易度は高めなので、そこに慣れるまでは大変ですが、ストーリーモードを一通りクリアすればある程度はオンライン対戦でも勝てるようになっているはず。
いろんな操作を覚えてちょっとずつ出来ることが増えていったり、強い相手と戦うのが好きという人には間違いなくおすすめできるゲームです。
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