昔から映画が大好きだった僕は、「いつか自宅にホームシアターを作りたい」という夢がありました。
ずっと狭い1K暮らしだったのでなかなか設置に踏み切れなかったのですが、引っ越しを機に、ついにホームシアターを設置。
ところが、よく調べずに勢いで機材をそろえて実際に設置してみると、これがまったく上手く行かず…。最初のホームシアターづくりは失敗に終わってしまいました。
今回は僕の失敗体験から、賃貸でホームシアターづくりをするときの注意点についてお伝えしたいと思います。
- 「購入するプロジェクター」を間違えて、最初の設置には失敗
- 賃貸でホームシアターを設置するときの注意点
- 白い壁紙であれば、スクリーンは必要ない
- まとめ:プロジェクターさえ間違えなければ、ホームシアターの設置は簡単!
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「購入するプロジェクター」を間違えて、最初の設置には失敗
僕は当初、リビングの壁上面にラックを設置して、そこにプロジェクターを設置する案を考えていました。
これならプロジェクターが邪魔にならずに便利かなと考えていたのです。
壁に取り付けるラックは、賃貸でも跡が目立ちにくい「壁美人」という商品。
壁美人はホチキスで設置できるラックで、ネジ穴を開ける必要もないので傷あとが目立ちません。耐荷重も5kgあり、プロジェクターも十分に支えられます。
購入したプロジェクターは、EUGというメーカーのBluetooth対応プロジェクター。
3500ルーメンという明るさと、Bluetooth対応なのでスピーカーを無線を繋げられること、そしてなにより4万円以下という価格に惹かれて購入しました。
ところが実際に設置してみると、これが大失敗。
僕が購入したプロジェクターには投写位置の調整機能がついておらず、プロジェクター自体を上下に傾けないと投写位置が変えられなかったのです。
天吊りや三脚をもちいて角度調整すれば問題ないのですが、ラックなどにベタ置きすると角度調整が効かない商品でした。
ちなみに、エプソンの「EH-TW5650」などの上位機種には、位置調整機能&上下左右の台形補正機能もついているため、僕のような用途で設置するにはこういった商品を購入する必要がありました。
設置場所が限られる賃貸でホームシアターをつくるには、用途に合わせた機能がついたプロジェクターを購入することが何より大事です。
次項からは、僕の失敗談に基づいて賃貸でホームシアターを設置するときの注意点についてお伝えします。
賃貸でホームシアターを設置するときの注意点
①プロジェクター本体の設置場所を考える
ホームシアター作りでまず大事なのが、プロジェクターの設置場所です。
賃貸でプロジェクターを設置する場所は、以下のようなパターンが考えられます。
- ラックやキャビネットに設置する
- 専用三脚に取り付ける
- ディアウォールで取り付ける
- 本棚や棚の上に設置する
一番単純なのが、ラックやキャビネットなどにプロジェクター本体をそのままポンと乗せてしまう方法です。
この場合は、投写位置に対して斜めから投影することになると思うので、上下に加えて左右の台形補正機能がついたプロジェクターを購入する必要があるでしょう。
投写位置や角度をバチッと調整したい場合には、プロジェクター用の三脚を使うのをおすすめします。
独立して三脚を置かなければいけない分、多少邪魔にはなりますが、角度調整が自由に効くので投写位置を決めるには苦労しません。
「普段はしまっておいて、映画を観るときだけ設置する」というようなこともできます。
ディアウォールとは、バネの力で木材を突っ張って、棚などを設置できる商品。
いわゆるDIY商品になるため設置の手間は多少かかりますが、ネジ穴が必要ないので賃貸でも安心して取り付けることができます。
投写角度を調整できるプロジェクターであれば、本棚や高い位置に設置した棚などにプロジェクター本体を置いて、そこから投写する方法もあります(僕が最初にやろうとしていた方法)。
特に先述した「壁美人」を使った方法であれば、床にプロジェクターを置く必要がなく、邪魔になりづらいというメリットがあります。
一番お手軽な設置方法は、「上下左右の台形補正つきプロジェクターをラックやキャビネットに置く」というものでしょう。
上下左右の台形補正機能つきプロジェクターは値段も上がりますが、設置の手間を考えるなら、多少高くても上位機種を買うのがおすすめです(下手にケチると、僕のように設置時に困る可能性大)。
②スピーカーの設置場所を考える
プロジェクター本体の設置場所を決めたら、次に考えるべきはスピーカーの設置場所です。
プロジェクター本体にスピーカーがついているものも多いですが、きちんとした音響で映画を楽しみたいなら外部スピーカーの接続は必須です。
スピーカーの設置場所を考えるときには、まず以下の2点が重要になります。
- 有線接続にするか、Bluetooth接続にするか
- スピーカーの形状をどうするか
一部のプロジェクターにはBluetooth機能がついているため、Bluetoothスピーカーを設置するという方法が使えます。
Bluetoothなら配線を考える必要がないので、賃貸でホームシアターを考えるならかなり"アリ"な選択でしょう。
超単焦点プロジェクターでない限り、プロジェクターとスピーカーは部屋の対極の位置に設置することになります。
有線接続だと壁を這わせるような長い配線を考えなければ行けないため、Bluetoothスピーカーがおすすめです。
次に、スピーカーの形状を考えます。
スピーカーと一口に言っても、サウンドバー型やブックシェルフ型、トールボーイ型などさまざまな形状があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、いずれにしろ賃貸だと大音量でスピーカーを鳴らすことができないため、あまり高価な商品を購入する必要はないでしょう。
スピーカーの設置場所は、「テレビやラックに置く」「床に直置きする」などさまざまな方法が考えられますが、「壁美人」のフックを使えば、スピーカーを壁に直接設置することも可能です。
壁美人を使ったスピーカーの設置方法は、下記の記事などを参考にしてください。
【賃貸】超小スペースで壁掛けスピーカーをつける方法 | インディビジュアルハッピー
白い壁紙であれば、スクリーンは必要ない
ホームシアターといえばスクリーンに投影するイメージがありますが、ぶっちゃけ白い壁紙であればわざわざスクリーンを購入する必要はありません。
部屋を暗くしてしまえば、壁紙に直接投影しても画質はそれほど気にならないでしょう。多少の凹凸があっても問題なし。
どうしても画質を重視するのであればスクリーン購入もアリですが、賃貸だと設置の手間もかかるため僕はなくてもOKだと思います。
まとめ:プロジェクターさえ間違えなければ、ホームシアターの設置は簡単!
自分の用途にあったプロジェクターさえ購入すれば、ホームシアターの設置自体はそれほど難しくありません。
とにかく強調したいのが、「賃貸なら上下左右の台形補正機能つきのプロジェクターを買え!」ということ。
上下左右の台形補正ができれば斜めからの投影もできるため、設置場所の自由度が格段に上がります。
僕がおすすめするのは、Bluetooth機能と上下左右の台形補正機能、縦方向のレンズシフト機能がついたエプソンの『EH-TW5650』という商品です。
Amazonや楽天を見ると各メーカーからプロジェクターが出ていますが、エプソン製のプロジェクターに機能で勝る商品はありません。
多少値段は張りますが、設置の自由度や画質、機能を考えれば初期投資としては悪くないと思います。
僕のように設置で失敗したくないなら、エプソン製が絶対におすすめです。