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『キャサリン フルボディ』評価・感想・レビュー!新キャラ「リン」のストーリーにぶっ飛ばされた

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『ペルソナ』や『女神転生』シリーズで知られる、アトラスの最新作『キャサリン フルボディ』が2019年2月14日に発売されました。

 

 

『キャサリン フルボディ』は2011年にPS3で発売されたオリジナル版に、新キャラや新要素を加えたリニューアル版です。

 

僕はオリジナル版にかなり"やられた"クチなので、新作発表がされたときは嬉しかったですね。 

 

まだすべてをやり込んだわけではありませんが、新キャラである「リン」ルートのエンディングを見て一通りはクリアしたので、『キャサリン フルボディ』の感想について書きたいと思います。

 

 

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『キャサリン フルボディ』ってどんなゲーム?

 

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『キャサリン フルボディ』は、2019年2月14日にPS4/Vita用ソフトとして発売されたアクションパズルアドベンチャーゲーム。

 

仕事もプライベートもイマイチ冴えない主人公ヴィンセントのもとに、ある日突然現れた美女「キャサリン」と浮気してしまったことで、毎晩悪夢にうなされるようになり…。という、大人な恋愛を描いた本作。

 

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オリジナル版の要素に加え、本作から新たに追加された新キャラクター「リン」の登場により、さらに複雑な恋愛関係へと突き落とされるストーリーとなっています。

 

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それぞれ違った魅力を持つ3人のヒロインのほか、学生時代からつるんでいる男友達や、毎晩バーで出会うさまざまな男女など、個性豊かなキャラクターたちとの関係が楽しめる一作です。

 

また、アドベンチャーパートだけでなく、毎晩悪夢の中で挑戦するパズルパートも本作の重要な要素。辺と辺で繋がる特殊なブロックを動かしながら、ゴールを目指して上っていきます。 

 

『キャサリン フルボディ』を遊んだ感想 

新キャラ「リン」のストーリーにぶっ飛ばされた!

 

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本作から登場した新キャラクター「リン」。既存のヒロイン2人とは違い、主人公ヴィンセントを掛け値なしに癒してくれる天使のような存在です。

 

発売前のトレーラーを観た段階でリンの"天使っぷり"にズキュンと来ていましたが、実際にプレイしてみると、その魅力が何倍にも増して感じられました。

 

いつでも丁寧な口調で優しく語りかけてくれたり、主人公が辛い目に合っているときもそっと傍にいてくれたりと、とにかくいい娘すぎる。本当に天使です。

 

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ところがどっこい、ストーリーを進めていくごとに徐々に明らかになっていくリンの出自や背景には、度肝を抜かされました。

 

既存ヒロイン2人のルートがシリアス展開なのに比べて、リンのルートはかなりコメディタッチというか、素直に笑える要素が多いように思います。

 

前作をプレイしている人であれば、とにもかくにもリンルートを目指すのがおすすめです。かなり"ぶっ飛んだ"展開になるので、前作プレイヤーでも新鮮な気持ちで楽しめるはず。

 

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また、リンに関しては何段階にも驚かされる展開があるため、ネタバレは一切踏まずにプレイすることをおすすめします。

 

新エピソードや新要素追加で、既存キャラの魅力もマシマシ 

 

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『フルボディ』では既存キャラクターの新エピソードも、すこしだけ追加されています。

 

特にお気に入りなのが、恋人キャサリン(いわゆる、Kキャサリン)とヴィンセントが付き合い始めたころの過去エピソードが追加されたこと。

 

付き合いたてのころの淡い恋模様や、Kキャサリンがまだ純真だったころの話を垣間見ることができ、「これならヴィンセントも惚れるわけだ」と納得。

 

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前作では「Kキャサリンの性格、キッツいわ~…」と正直萎えていた部分も多かったのですが、過去エピソードが追加されたことで魅力が増しています。前作以上に好きなキャラクターになりましたね。

 

また、面白い試みだなと感じたのが、Cキャサリンのボイスを変更できる"理想の声"システム。

 

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オリジナル版の沢城みゆきさんが演じる小悪魔キャラも素晴らしいのですが、声優さんによってまったく違った印象のキャラクターに変化するので、サンプルボイスを聴くだけでも楽しい。

 

理想の声をすべて使用するには有料DLCを購入するか、初回限定版の『ダイナマイト・フルボディBOX』を購入する必要がありますが、ヤンデレ淑女の能登麻美子さんver.だけは最初から使えるので、僕は能登さんボイスに変更してプレイしました。

 

リンが追加されたことで、リンと既存キャラが絡むシーンも増え、既存キャラの魅力はかなり増していると思います。

 

パズルパートの難易度が下がり、遊びやすくなっている 

 

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個性豊かなキャラクターたちとの絡みが楽しめるアドベンチャーパートと同じくらい、『キャサリン フルボディ』の独特なゲーム性を構成するパズルパート。

 

本作ではオリジナル版に比べてパズルパートの難易度が下がっていて、さらに遊びやすくなっています。

 

低難易度の「safety」や「easy」にはオートプレイ機能がついていたり、一手前に戻せるUNDO機能があったりとサポートが充実。

 

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また、safetyならパズル自体をスキップすることもできちゃうので、純粋にストーリーだけを追うことも可能です。

 

もちろん、腕に覚えのある前作プレイヤーならサポート機能なしの「hard」を選択すれば、辛口のパズルが楽しめます。

 

ストーリーモードのパズルパートは良くも悪くもあっさり終わってしまうので、もっとやり込みたい人はパズル攻略だけに特化したタイムアタックモード「バベル」を遊ぶのがおすすめです。

 

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前作プレイヤーには新鮮味が薄い感も否めない

 

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新キャラ「リン」の登場や、細かな新要素の追加はあるものの、ゲーム内容の7割くらいは前作と同じなので、前作プレイヤーは新鮮味が薄く感じてしまう部分も多いかもしれません。

 

僕個人としても、リンルート以外に関しては終始「やったことあるなぁ、これ」という感覚がぬぐえず、正直退屈な部分も多かったです。

 

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特にストーリーモードのパズルに関しては新鮮味が薄く、パズルゲーにありがちな"作業感"がきつかったですね…。

 

『キャサリン フルボディ』が完全オリジナルではなく、新要素を追加したリニューアル版である以上しかたのないことなのですが、「8年も経ってればまた新鮮な気持ちでできるかも?」と高をくくっていた部分がありました。

 

ですが、これは前作プレイヤーの視点なので、本作から初めて『キャサリン』をプレイする人であれば、間違いなく新鮮な気持ちで遊べるので問題ないでしょう。

 

 まとめ:前作の熱狂的なファンや、本作から初めてプレイする人ならおすすめ!

 

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『キャサリン フルボディ』は、新キャラや新要素の追加でさらに遊びやすくなっています。前作未プレイの人はもちろん、前作の熱狂的なファンであればきっと楽しめるはず。 

 

ただ、前作をそのまま踏襲している面も多々あるので、「前作は一応遊んだけど…」程度の思い入れだと、ガッカリするかもしれません。

 

アトラスらしい、人間の「良い面」も「悪い面」も真っ正面から描いたストーリーは間違いなくアドベンチャーゲームの中でも屈指のレベルです。 

 

これまで『キャサリン』を遊んだことがない人であれば、やって損はないゲームだと思います。 

 

 

 

 

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