心はいつも悠々自適

ゲームやガジェットに関する情報ブログ

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』評価・感想・レビュー!

f:id:everyday_yofukashi:20180608134251j:plain

 

2015年に発売され、国内外で高い評価を受けた名作アドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』。

 

その前日譚を描く『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』の日本版が、2018年6月7日に発売されました。

 

 

『ビフォア ザ ストーム』の主人公となるのは、クロエ・プライス。前作の主人公マックスと親友だった相棒的キャラクターです。

 

粗暴だけど、どこか孤独さをたたえるクロエの物語が描かれるということで、前作ファンとして発売を楽しみにしておりました。

 

シナリオ中盤あたりまで進めたので、今回は『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』のプレイレビューをお伝えしたいと思います。

 

 

スポンサードリンク

 

 

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』ってどんなゲーム?

 

前作の3年前を舞台に、クロエとレイチェルの友情を描くアドベンチャーゲーム!

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133638j:plain

 

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』は、前作から3年前の世界を舞台にしています。前作では失踪してしまっていたレイチェルと、主人公クロエの友情がいかにして育まれていったかを描くストーリー。

 

前作では相棒役であったキャラが、前日譚である『ビフォア ザ ストーム』では主人公になるという試みも面白いですね。クロエの過去は前作でも断片的に描かれていましたが、深掘りされることはなかったので『ビフォア ザ ストーム』の発売は嬉しいです。

 

本作は前作同様、さまざまな場所を調べたり、登場人物たちと会話しながらシナリオを進めていくポイント&クリック式のアドベンチャーゲーム。

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133812j:plain

 

前作主人公マックスは「時間を巻き戻す能力」を使って会話の選択や行動をやり直すというゲームシステムでしたが、本作のクロエは特別な能力は持っていません。

 

そのかわりに、相手の言動を逆手にとって会話を進める「バックトーク」というシステムが追加。勝気なクロエらしく、相手を煽ったり、ディスったりすることで必要な情報を聞き出したり、こちらの要求を通したりすることができます。

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133825j:plain

 

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』をプレイした感想

 

前作では不遇だったレイチェルがピックアップされて嬉しい!

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133847j:plain

 

本作でのキモとなる、クロエの親友「レイチェル」の存在。 前作では初めから失踪していたという設定だったのでほぼ登場していませんでしたが、『ビフォア ザ ストーム』ではクロエとがっつり絡んでくれます。

 

レイチェルが思っていたよりも突飛なキャラクター設定だったのには驚きました。良く言えば「何をするか分からない面白い人」ですが、悪く言えば「めんどくさい女」といった感じ。

 

特に序盤、まだクロエとも仲良くなっていない段階でのレイチェルの突飛な行動の数々には「うわぁ、このキャラ好きになれないかも・・・」とかなり辟易していましたね。

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133912j:plain

 

ですが物語が進むにつれて、周りからは優等生だと思われているからこそ持つレイチェルの悩みや葛藤という部分が明らかになり、だんだんと感情移入できるようになりました。

 

また、時間軸的には未来である前作の展開を知っているがゆえに、「今はこんなに楽しそうだけど、最終的にはあんな目に合っちゃうんだよな・・・」と薄っすら寂しい思いも。

 

とにもかくにも、前作でも気になっていたレイチェルというキャラクターがしっかりと描かれたのは嬉しかったです。

 

どうでもいいですが、優等生かつ人気者であるがゆえに、自分がいないところでもみんなに噂される感じは、『桐島、部活やめるってよ』の桐島っぽいなぁと思ったり。

 

「アルカディア・ベイ」という舞台が閉鎖的な雰囲気を醸し出している

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133934j:plain

 

前作同様、『ビフォア ザ ストーム』の舞台となるのは、アメリカ・オレゴン州の架空の田舎町「アルカディア・ベイ」です。

 

アルカディア・ベイは前方を海に、後方を山と森に囲まれた非常に閉塞的な立地になっています。田舎町に住む人たち特有の排他的な雰囲気もあいまって、主人公クロエにとっては居心地が悪い街です。

 

前作でもクロエはたびたび「こんな街は早く出ていきたい」と語っていましたが、その3年前を描く本作の時点でも、クロエはアルカディア・ベイが大嫌い。

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608133958j:plain

 

父親を交通事故で亡くし、親友であるマックスは遠くに引っ越してしまい、母親はクソな男と付き合い始め・・・。クロエの心情を思うと、街を憎む気持ちも痛いほどわかります。

 

前作をプレイしていたときはアルカディア・ベイという街を見ても、「おお、なんか雰囲気があっていい街だな~」くらいにしか思っていませんでしたが、本作をプレイするとその印象はガラリと変わりますね。

 

ゲームを進めるごとに主人公クロエとの気持ちが同化していき、中盤に差し掛かるころには「この街もう嫌だ・・・」と、クロエと同様アルカディア・ベイを嫌うようになっていました。

 

前作開発の時点で、クロエのエピソードを描くことが決まっていたのかは定かではないですが、舞台をアルカディア・ベイという閉塞的な田舎町にしたのは大正解だと思います。

 

字幕が変なところで切れるなど、ローカライズの雑さが出ている 

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608134014j:plain

 

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』は元々アメリカで発売されたゲームなので、日本発売に際して吹き替え収録や字幕の表示といったローカライズ作業が入っているのですが、そのローカライズが非常に雑なのが目に余ります。

 

特にひどいのが字幕。いちいち変なところで切れていて、読み進めているときのストレスがマッハです。なまじキャラボイスがついている分、ボイスと字幕のズレが余計に気になります。

 

シナリオやゲームシステム自体はいいのに、こういうところで仕事が雑なのは残念ですね。

 

まとめ:前作をプレイしていなくても楽しめる(はず)!

 

f:id:everyday_yofukashi:20180608134027j:plain

 

『ビフォア ザ ストーム』は前作の前日譚を描く物語ですが、前作をプレイしていなくても十分楽しめると思います。

 

いわゆる「前作ファンには嬉しい目配せ要素」的なのもありますが、シナリオ的には本作から入っても問題ありません

 

むしろ、前日譚である本作からプレイしてみて、面白かったら前作『ライフ イズ ストレンジ』を遊ぶというパターンでも全然ありだと思います。 

 

 

 

 

スポンサードリンク