近年になってますます盛り上がりを見せるようになったパラリンピック。障がい者スポーツの最高峰の舞台ということもあり、世界中から注目が集まる大会となっています。
2020年には東京パラリンピックも開催されるので、日本のメディアでも障がい者スポーツが取り上げられる機会が増えてきました。
でも、「パラスポーツってルールが複雑そうでよく分からない」「そもそもどんな競技があるのか知らない」という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「パラリンピックやパラスポーツを学ぶのにおすすめの本」を紹介いたします。
僕自身も「もっとパラスポーツについて学びたい!」と思い、実際にさまざまな関連書籍を読んでみた中で良書をチョイスしました。
紹介している本を読めば、パラスポーツの競技内容やパラリンピックの歴史、東京パラリンピックの注目選手を知ることができるはずです。
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パラスポーツマガジン
実業之日本社が2017年から不定期で刊行している、パラスポーツ専門雑誌。
世界で活躍している日本人トッププレイヤーのインタビュー記事や、彼らの活躍を支える車イスや義足の制作現場インタビュー、競技の見どころやルールについて解説した記事など、パラスポーツにかかわる事柄を包括的に掲載しています。
逐次刊行物のため、今現在パラスポーツ業界で起きている出来事や注目の選手について最新の情報を知ることが可能。雑誌なので写真も多く、パラスポーツの実態をよりリアルに知れる良書だと思います。
全国各地で開催されるパラスポーツの大会やイベントの情報も載っているので、「観戦したいけど、どこでやっているか分からない」「パラスポーツを始めたいけど、どこに行けばできるのか知らない」といった人にもおすすめです。
TOKYO 2020 パラリンピックジャンプ
2020東京パラリンピックに向けて、パラスポーツを盛り上げるべく同大会の開催1,000日前に発行されたムック本。"ジャンプ"という名の通り、『週刊少年ジャンプ』を発行している集英社が担当し、パラスポーツを題材にしたマンガも多数掲載されています。
義足の女性ランナーが印象的な表紙イラストは、『SLAM DUNK』や『バガボンド』、『リアル』でおなじみの井上雄彦さん描き下ろし。
車いすテニスの上地結衣さんを主人公にした漫画『カミジ!』や、視覚障害柔道の藤本聰さんがモデルとなった『タフ』など、漫画でパラスポーツのルールや魅力が分かりやすく解説されているのが魅力です。
「パラスポーツは興味あるけど、活字を読むのは抵抗がある」という人におすすめの一冊。
パラリンピックの楽しみ方
障害者スポーツに関する研究をしている日本福祉大学教授の藤田紀昭さんによる、パラリンピックの解説書。
パラリンピックの競技内容はもちろん、パラスポーツの歴史や立ち上げに関わった重要人物の解説まで、パラリンピックに関する情報が網羅されています。
夏季・冬季と季節ごとのパラリンピック競技のルールや成り立ちがわかりやすく説明されているので、パラスポーツを全般的に学びたい人におすすめです。
さらに現在採用されている競技だけでなく、過去にパラリンピックで採用されていた競技や、今後の採用が期待されている競技まで言及されているのが素晴らしい。
パラリンピック大百科
日本障がい者スポーツ協会監修のパラリンピック解説書。2020年東京パラリンピックに正式採用されている種目を含め、全51競技ものパラスポーツが掲載されています。
本書は543ページと大ボリュームになっており、"大百科"の名に恥じないクオリティ。競技内容だけでなく、東京パラリンピック注目の日本人選手の情報もしっかりと網羅されています。
パラリンピック解説書のなかではダントツの情報量をほこるので、この一冊があればパラスポーツを十分理解できるでしょう。
ただし、ボリュームに比例して価格も高い点は注意が必要です。
まとめ
東京パラリンピックの開催決定により、年々注目が高まっているパラスポーツ。オリンピックとはまた違った興奮やむずかしさが味わえるので、スポーツ観戦に興味がある方におすすめです。
まだまだ認知度が低い競技もあるので、2020年に向けて、今からパラリンピックを予習しておきましょう!