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高1の夏休み明けに2週間のプチ不登校を決め込んだ僕の話

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9月1日。

 

長い夏休みが終わり、今日から学校が始まる学生たちも多いでしょう。

 

充実した夏休みを過ごした人もいれば、「ダラダラとゲームばかりしていたらあっという間に終わってしまった」という人もいるかもしれません。

 

どんな夏休みを過ごしたにしても、「うわぁ、学校始まっちゃうのか・・・」と憂鬱な気持ちになっている学生がほとんどではないでしょうか。

 

厚生労働省の「自殺対策白書」によると、1年のうち18歳以下の自殺者が一番多いのが夏休み明けの9月1日前後だそうです。

 

www.mhlw.go.jp

 

「9月1日問題」とも呼ばれ、対策を講じる自治体も各地で増えています。

 

かくいう僕も、校生のころはこの「9月1日問題」の当事者でした。

 

高校1年の夏休み明け、2週間ほどプチ不登校を決め込んだのです。

 

深刻に悩んでいて、何ヵ月、下手すれば何年も学校に行けていない人からすると、「2週間ってなんだそれ!」と怒られちゃうかもしれませんね。

 

でも必ずしも、「不登校=何ヵ月も学校に行けない」というパターンばかりではないんです。僕みたいにプチ不登校パターンもあるというのを知っていただけたら。

 

今日はそんな"プチ不登校経験者"の雑話を、聞いていただければと思います。

 

いろんなことがちょっとずつ嫌になって、学校に行かなくなった

 

不登校の原因としてよく挙げられるのが、「友人関係が上手くいっていない」「勉強についていけない」、深刻なものになると「いじめられている」というのもあります。

 

僕の場合は、明確な理由があったわけではないんです。

 

じゃあなんで不登校?と言われると、これを答えるのが難しい。

 

いじめられているわけでもなく、勉強もぼちぼちやっていました。

 

部活はソフトテニス部で、県内ではそれなりの強豪校だったので練習は厳しかったのですが、なんとかかんとか付いて行って。

 

僕は決してクラスの中心人物ではありませんでしたが、毎日話す友だちもいました。

 

今思い返しても、「絶対に学校に行きたくない!」という理由が思い当たりません。

 

でも、「いろんなことがちょっとずつ嫌になってたなぁ」というのは覚えています。

 

中学ではクラス上位だった成績も、高校に行くと周りのレベルも上がるので中位くらいに。 

 

もともと内気な性格の僕は、新しい学校のやたらにフレンドリーで活気ある雰囲気についていけなかったり。 

 

部活はほぼ毎日6時集合の朝練に、夜7時まで続く夕練。すこしでも練習を休んだら、周りに置いてかれるのではないかという不安。

 

すべてがちょっとずつ嫌になってました。 

  

夏休みの後半、だんだんと部活の練習に行かなくなりました。

 

一度休むと「明日行ったら、今日休んだことについて突っ込まれるんだろうな・・・」なんて思ったりして、また次の日も行けなくなるんですよね。 

 

部活に行かなくなると、今度は「学校で部活の連中と顔を合わせるの嫌だなぁ」と思い、夏休みが明けても学校に行けませんでした。

 

不登校が楽しいのは最初の1週間だけ 

 

夏休みが明けても家にずっといた僕。部屋でぼんやりゲームをして過ごしていました。 

 

最初の1週間はやたらに楽しかったのを覚えています。「みんなが勉強してる間にゲームやっちゃってるよ俺」と、変な高揚感があったり。

 

両親、特に母親はとても心配していました。2日休んだあたりまでは何も言わなかった母親も、3日目になると「どうしたの?学校でなにかあった?」と聞いてきました。

 

特になにがあったわけでもなく、明確な理由なく学校に行かなくなった僕は返答に困りました。「いや、別に・・・」としか答えられません。 

 

不登校も一週間が過ぎると、だんだんと不安になってきます。

 

「今から行っても、もう勉強についていけないかも・・・」「部活は辞めるしかないよな・・・」「学校に行って、みんなからいじめられるようになったらどうしよう・・・」 

 

そんなことばかりを考えていました。

 

2週間目に、母親からめっちゃ怒られる 

 

2週間が経ち、息子への不安が頂点に達した母親からついに怒られます。

 

「あんた、学校に行かないなら働きなさい!」

 

数年ぶりに本気で怒られました。怖かったなぁ

 

一般的に不登校児へのケアとして"母親のマジ怒り"が正しいのかは疑問ですが、そのとき「うわぁ、そろそろ学校行かないとまずいよなぁ」と不安に思ってた僕には効果テキメンでした。 

 

前述したとおり、どうしても学校に行きたくないという理由があったわけではないので、「こんなに怒られるくらいなら学校に行った方がマシか」と思ったんですね。

 

よく、不登校から復帰できたきっかけとして、「恩師に出会った」とか「友だちが一生懸命励ましてくれた」といった感動的エピソードがある場合がありますが、僕の場合は超カッコ悪いです。

 

母ちゃんに怒られたから学校に行く。 

 

夏休みが明けて2週間が経った9月半ば、僕は学校に復帰しました。 

 

勉強、友だち、部活・・・復帰してから1週間は大変 

 

復帰後1週間は、まぁいろんなことが大変でした。

 

まずは勉強。 

 

僕が休んでいたその時期、古典の授業では「漢文」を習い始めていました。

 

それまでまったく学んだことのない漢文を一から学ぼうというときに"ぽっかり"と休んでしまったので、復帰直後の古典の授業で、周りのみんながスラスラと漢文を読んでいる姿に驚愕しました。

 

「これはヤバイ・・・まったくわからない・・・」

 

数学は公式を覚えるだけ、地理や化学も暗記すりゃ済む話でしたが、漢文は未知の言語です。

 

家に帰ってどんなに教科書を読みこんでも、「これで合ってるのか・・?」と不安になるばかり。休んだことを悔やみました。

 

授業後、先生に質問しながら勉強しなんとかついていきましたが、今でも漢文には苦手意識があります。

 

次に友だち。

 

クラスの友だちは僕が突然学校に来なくなったことを、とても不可解に思っていたそうです。

 

そりゃそうだ。いじめられてたわけでもなく、夏休み前までは普通に過ごしていた人間が突然来なくなったらびっくりしますよね。

 

復帰直後はみんなから「なんで来なくなったんだよ(笑)」とか「なにがあったの?」と質問攻め。

 

明確な理由なく休んでた僕はうまく説明することができず、「いやぁ、ははは・・・」と苦笑いで答えるしかありませんでした。

 

 それも、2日も経てばみんな質問してこなくなります。

 

「あいつは突然学校に来なくなって、また突然復帰した変なやつ」というレッテルは張られましたが、なんとかクラスの一員に戻れました。

 

そして部活。

 

部活はそのまま辞めてしまいました。

 

部活は夏休み後半から休んでいたので、1か月以上行っていませんでした。

 

復帰する前から「もう部活は無理だな」と思っていたので、これは致し方なし。

 

プチ不登校児だったけど、今は楽しく生きています

 

と、こんな感じでプチ不登校生活を経験しました。

 

学生時代って学校の生活がすべてなので、「一度行かなくなったらもうダメなんじゃないか」と"不登校=詰み"の意識が強くなりがちです。 

 

でも、そんなことは絶対にありません。

 

学校くらい多少休んだって、人生どうとでもなります。

 

少なくとも僕は、プチ不登校児だったけど今は楽しく生きています。

 

高校時代は非モテくそ野郎でしたが、そのあとちゃんと童貞も捨てられました。

 

ブログで稼げるようになり、毎日大好きなゲームを遊びながら生活もできています。 

 

学生時代はお金がなくて出来なかったこと、行けなかったところにも行けるようになりました。 

 

それまで知らなかった素晴らしい本や映画にもたくさん出会いました。 

 

高校生のころ以上に、今の生活はとても楽しいです。

 

学校に行けない、行きたくないと悩んでいる学生さんへ。

 

学校を休んでも、人生なんとかなります。

 

休んだことで目指してた大学に入れなくなるかもしれません。

 

好きな女子には嫌われちゃうかもしれません。

 

部活についていけなくなるかもしれません。

 

でも、なんとかなります。

 

ひとつランクを落とした大学に入ったことで、その後の人生を変える出会いがあるかもしれません。のちの結婚相手を見つけることだってありえます。

 

休んでた期間に観たアニメに感動して、声優やアニメーターの専門学校に行くのもいいでしょう。そういった専門学校には厳しい意見も多いですが、僕は素晴らしい道だと思います。

 

18歳から働いたっていいんです。目的もなく4年間ダラダラと大学に通うより、よっぽど社会勉強になります。

 

働き方も多様化し、ちょっとしたアイデアと労力次第でいくらでも稼げちゃいます。ブログで稼いで生活している僕がいうんだから間違いありません。

 

いろんな道がありますが、そのどれを選んでもなんとかなります。大丈夫です。

 

学校なんて休み休み行けばいいんです。適当に通ってOK。

 

ただ、学校に行くも行かないも、自分で選んだことだというのは忘れないでください。

 

それだけを忘れなければ、学校に行くという選択、行かないという選択、どちらを選んでも何の問題もありません。それに対して、誰にも文句をいう資格なんてないんです。

 

えらそうなことを言ってしまいましたが、元プチ不登校児として、なにか伝えられたことがあったのなら幸いです。

 

 

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