ブログやツイッターなど、文章を書く機会が以前よりもずっと多くなってきました。自分の文章を見返してみると、「なんか同じような表現ばかりだな・・・。」と落ち込むことばかりです。
「このままではだめだ!もっと豊かな文章表現を身につけなければ!」と思い読んだのが『日本語のレトリック-文章表現の技法-』(瀬戸賢一)という本です。
「小説を書く際に参考になる本」といったキーワードでおすすめの本を調べていたらたどり着いた一冊で、「すこしでも僕の文章力の肥やしになれば」と読み始めました。
10年以上前に発刊された本ではありますが、文章力というものに古いも新しいもないと思うので今読んでもためになるかと思います。
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そもそもレトリックとは?
レトリック(修辞技法)とは、文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための技法のことを指します。
直喩(例:鳥みたいに羽が生えたら自由に空を飛べるのに)や擬人法(例:風が私の頬を優しく撫でた)といったものから、あまり聞き馴染みのない漸層法(例:何十回も何百回も何千回も読んだ)や撞着法(例:あの人は気が長く気が短い)など、さまざまな種類があります。
レトリックを学び、自分の文章スキルに取り込むことで豊かな文章を紡ぎだすことができるようになります。
「文章力」というと、つい「どれだけ多くの言葉を知っているか(語彙力)」というところに目が行きがちですが、こういったもので文章の質を上げることもできるのです。
名著を引用してわかりやすくレトリックを学ぶ
『日本語のレトリック』では、30種類のレトリックをさまざまな名著の一節から例を引用して、実例をもって学ぶことができます。
引用される名著は清少納言といった古典文学から夏目漱石といった文豪、はたまた宮部みゆきなどの現代作家まで多種多様です。
あらゆる時代、あらゆるジャンルの作家が書き連ねた一節を例として用いるので、読んでいて全く飽きがきません。
また、さすがに日本語のプロが書いているだけあって非常に読みやすくわかりやすい文章で構成されています。
岩波ジュニア新書という児童書を扱っているレーベルなので、レトリックを扱った書籍の中でも入門書として最適でしょう(子どもにもわかりやすい内容ですが、大人が読んでも勉強になると思います)。
日本語に対する興味が深まった
この本を読んで感じたことは、「普段何気なく使っている日本語にもいろんなレトリックが使用されているんだな」ということです。
「人生は旅だ」といえば隠喩になるし、「うちの嫁はまるで鬼のようだ」といえば直喩になります。
意識するにしろしないにしろ、レトリックというのは僕たちの文章表現に深くかかわっています。
普段文章を書く機会が少ない人も、この本を読むと文章を書きたくなるかもしれません。
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